卓球の冬の服装|寒い体育館で着てよいもの・待ち時間

【本記事について】
本記事は「卓球スタートショップ」が運営する情報メディア「卓球はじめの一歩」の記事です。記事内で紹介している商品には、当店で販売しているものが含まれます。

冬の体育館は底冷えします。卓球部に入った最初の冬、「何を着て練習すればいいのか」「試合では上着を着ていいのか」で迷う人はとても多いです。

結論を先に書きます。冬の服装は「上着で調節して、試合中は脱ぐ」。練習は学校のジャージや長袖の上着でよく、体が温まったら半袖になります。試合中は半袖のシャツとショーツ(またはスカート)が競技用の服装で、トラックスーツなどの上着は審判長の許可がないと着たままプレーできません(ITTF競技規則 3.2.2.1)。

服装の基本(練習は普段着でよい・試合のウェア規定)は卓球の服装は何を着る?にまとめています。この記事は冬に限った話だけを扱います。練習・試合・待ち時間の3つの場面に分けて、着るもの・脱ぐタイミング・買うなら何からかを書きます。

まず即答|冬の服装は「上着で調節、試合中は脱ぐ」

場面ごとの答え
  1. 練習——長袖の上着(学校のジャージで可)で始めて、体が温まったら脱いで半袖に。汗をかいたら替えのシャツ
  2. 試合中——半袖シャツ+ショーツかスカートが競技用の服装。上着は審判長の許可がないと着られない(ITTF 3.2.2.1)
  3. 待ち時間——上着と長ズボンをすぐ着られる場所に置く。呼ばれたら脱いで台へ

冬にそろえるものは、実は多くありません。脱ぎ着しやすい上着1枚と、替えの半袖シャツ1枚——この2つがあれば、練習も大会も乗り切れます。長ズボンやウォーマーは、待ち時間の長い大会に出るようになってからで足ります。

今すぐ確かめる手順:いま持っている服の中で、「前が開いて、すぐ脱げる上着」を1枚選んでください。かぶるタイプより前開きのほうが、呼ばれてから台に立つまでが早くなります。それが冬の1枚目です。

練習のとき|長袖の上着で始めて、温まったら脱ぐ

練習の服装に決まりはありません。学校のジャージ、手持ちの長袖の上着でかまいません。卓球用である必要もありません。大事なのは何を着るかより、いつ脱ぐかです。

練習の段階着るもの脱ぐ目安
体育館に入った直後長袖の上着+長ズボン——
足を動かし始めて5分ほど上着を脱いで半袖に額がうっすら汗ばんだら
ラリー・多球の間半袖袖が動きを邪魔しない
休憩・順番待ち上着を羽織る体が冷える前に

上着を着たまま打ち続けると、腕が振りにくく、汗が中にこもります。その汗が休憩中に冷えて、次に動くときに体が固くなります。「動く前に着る・動いたら脱ぐ・止まったら着る」を繰り返すのが、冬の練習の基本です。

冷えたまま打ち始めると、肩やひじに負担が集まります。痛みが出たときの見方は卓球の怪我にまとめています。打ち始めの数分で痛みが消えるかどうかを見る時間としても、最初の上着は役に立ちます。

今すぐ確かめる手順:次の練習で、額が汗ばんだ時点で上着を脱ぐ——これを1回やってみてください。脱いだあとの5分で腕が軽く感じたら、それが正しいタイミングです。

試合のとき|ルールで決まっていること

試合の服装には決まりがあります。冬に関係するのは次の2つです。

決まり中身条文
競技用の服装半袖またはノースリーブのシャツ、ショーツかスカート(またはワンピース型)、靴下、シューズ。トラックスーツの一部または全部など「その他の衣類」は、審判長の許可がなければ試合中に着られないITTF 3.2.2.1
シャツの色シャツ・ショーツ・スカートの主な色(袖と襟を除く)は、使う球の色とはっきり違うことITTF 3.2.2.2

つまり「寒いからジャージのまま試合」はできません。ウォームアップの間は着ていてよく、台に呼ばれたら脱いで、半袖とショーツで打ちます。どうしても着たいときは審判長に許可を求めることになりますが、初心者の大会でそこまでする人はまずいません。脱ぐ前提で、脱いだ上着を置く場所(ベンチや自分のかばん)を決めておくのが現実的です。

長袖のインナーやアームウォーマーをシャツの下に着るのはどうか——これは条文の「その他の衣類」に当たるかどうかが大会ごとの判断になります。着たいときは大会要項の服装の欄を確認し、書いていなければ当日の受付か審判長に聞いてください。聞かずに着て注意されるより、聞いてから決めるほうが早いです。

公認大会では、シャツとショーツに日本卓球協会の公認マークが要ることがあります。マークの見方は卓球の公認マーク(JTTA)、当日に色でもめたときの決まりは卓球の服装は何を着る?の「会場で実際にもめるのはこの3つ」の章にあります。

今すぐ確かめる手順:出る大会の要項を開いて、「服装」「ユニフォーム」の欄を先に読んでください。公認マークの要否と、上着やインナーについての記述があるかを見ます。何も書いていなければ、条文どおり「試合中は半袖とショーツ」と考えて準備します。

待ち時間の冷え|大会の1日は、打つ時間より待つ時間が長い

冬の大会でいちばん体が冷えるのは、試合中ではなく待ち時間です。試合そのものは点で終わるので長くは続きませんが、次の試合まで1時間以上空くことは珍しくありません。大会の1日の流れと待ち時間の目安は卓球の試合時間にまとめています。

待ち時間に体を冷やさないために
  1. 試合が終わったらすぐ上着を着る——汗が冷える前に。脱いだシャツを替えるならこのとき
  2. 長ズボンかウォーマーパンツを持つ——ひざから下が冷えると、次の試合の1ゲーム目で足が動きません
  3. 靴下を替える——汗で湿った靴下がいちばん冷えます。替えを1足かばんに
  4. 呼ばれる10分前に、その場で足踏み——上着を着たまま体を動かして、脱いだときに動ける状態にしておく

団体戦は待ち時間がさらに長くなります。自分の試合が終わっても、チームの試合が続くあいだはベンチに座っています。団体戦の進み方は卓球の団体戦、前日にかばんへ入れるものは卓球の試合の持ち物にまとめています。冬はそのリストに上着・長ズボン・替えの靴下を足してください。

今すぐ確かめる手順:大会のかばんに、上着と替えの靴下を「一番上」に入れてください。試合が終わって探す時間があると、その間に体が冷えます。取り出す時間が短いほど、冷える時間も短くなります。

寒いとラバーとボールはどうなるか

冬の体育館では、同じラバーなのに球が持てない、ボールが弾まないと感じることがあります。道具が壊れたわけではなく、冷えているだけです。「冬用のラバーに変える」必要はありません。変えるのは道具ではなく、打ち始めの過ごし方です。

感じることやることやらないこと
ラバーが硬く、球が持てないラケットをかばんから出して、手の中で温めてから打つ。最初の5分は軽く当てるだけ硬いからと厚く当てて力で飛ばす
ボールが弾まない・音が鈍い練習の最初はつなぐ球だけ。強打は体と道具が温まってから冬だけ球を変える
ラケットが冷たくて握りにくい待ち時間はラケットをケースに入れ、床に直に置かない暖房器具のそばに置く(急な温度差でラバーが傷む)

ラケットを車の中や玄関に置きっぱなしにしないのも冬の基本です。冷えきったラケットは、体育館に入ってもなかなか温まりません。ラバーの保管と手入れは卓球ラバーの手入れ・メンテナンス方法、寿命の見分け方は卓球ラバーの張り替え時期と貼り方にあります。冬の「球が持てない」と、寿命の「引っかからない」は別の話なので、温まってから判断してください。

今すぐ確かめる手順:体育館に着いたら、ラケットをケースから出して両手で30秒はさんでください。それから軽く当てる練習を5分。その後に「持てない」が消えていれば、原因は冷えです。

汗冷え対策|替えのシャツとタオル

冬の失敗で多いのは、寒いからと着込んで汗をかき、その汗で冷えることです。対策は「着込む」ではなく「脱いで、拭いて、替える」

汗冷えを防ぐ3つ
  1. 替えの半袖シャツを1枚——練習の途中か、試合のあとに着替える。冬こそ替えが要ります
  2. タオルを首に——汗を拭くだけでなく、首元の冷えも減らせる。細長いスポーツタオルが使いやすい
  3. 上着はすぐ脱げる前開き——汗をかいたら脱ぐ、止まったら着る、をすぐにできる形

タオルは試合中もルールで使えます。各ゲームの開始から6点ごとに汗を拭くための短い間が取れます(ITTF 3.4.4.1.2)。当店ではラミック・スポーツタオル(税込¥1,980・35×115cm・綿100%)のような首にかけられる細長いものを扱っています。

替えのシャツは、練習用なら手持ちの半袖で足ります。試合用のシャツの色や公認マークの考え方は卓球の服装は何を着る?にまとめています。

今すぐ確かめる手順:次の練習のかばんに、半袖シャツをもう1枚入れてください。休憩のときに着替えてみて、そのあと体が冷えなかったら、それが冬の正しい持ち物です。

足元|靴下を厚めに、シューズはそのまま

冬に足が冷えるのは、床からの冷えと、汗で湿った靴下の2つが原因です。シューズは冬用に変える必要はありません。変えるのは靴下です。

項目冬の対応理由
靴下の丈ふくらはぎまでのロング丈足首の冷えを減らし、ショーツとの間の肌の露出を減らす
靴下の枚数替えを1足汗で湿った靴下がいちばん冷える
シューズ室内用の卓球シューズのまま冬用のシューズは無い。床のグリップは靴下より靴で決まる
待ち時間シューズを履いたまま、上から長ズボン脱ぐと足が冷えて、次の試合の1ゲーム目が動けない

ロング丈の靴下は、当店ではLT・ソックスIII(税込¥1,320・綿混・M〜O)のような綿混のものを扱っています。サイズは足のcmで選びます。シューズの選び方は卓球シューズの選び方にまとめています。

今すぐ確かめる手順:練習のあと、靴下を脱いで湿り具合を確かめてください。しっとりしていれば、冬でも汗をかいています。替えの靴下を持つ理由が、それで分かります。

中学生の部活で買うなら、この順番

冬物は全部そろえる必要がありません。手持ちで足りるものが多いので、買う順番を決めておくと無駄がありません。

順番そろえるもの手持ちで足りるか当店の実売価格(税込)
前開きの長袖の上着学校のジャージで足りる——
替えの半袖シャツ手持ちの半袖で足りる——
ロング丈の靴下(替え含めて2足)厚手の靴下があれば可LT・ソックスIII ¥1,320
保温のある上着(大会用)ジャージで寒ければBTY・ウィンドブレーカージャケット2 ¥9,900
ウォーマーパンツ(待ち時間用)長ズボンがあれば可SVライトウォーマーパンツ ¥8,250
アームウォーマー(練習用)無くてよいAL・アームウォーマー ¥1,430

④の上着は、練習の行き帰りと大会の待ち時間に使うものです。当店で扱うBTY・ウィンドブレーカージャケット2(税込¥9,900)は保温とはっ水のある表地で、男女兼用・SSからXOまで。裏起毛で軽いものならSVライトウォーマーシャツ(税込¥10,780)があります。どちらも試合中に着るものではないので、公認マークは関係ありません。

⑤のSVライトウォーマーパンツ(税込¥8,250)は裾がファスナーで、シューズを履いたまま脱ぎ着できます。呼ばれてから脱ぐ大会用には、この裾の作りが効きます。

注意点が1つ。当店のアパレルはメーカーからのお取り寄せで、注文から発送まで通常5〜10営業日かかります。寒くなってから注文すると、届くまでに1〜2週間は手持ちで過ごすことになります。買うと決めたら、寒くなる前に注文してください。

部活1年目の費用全体は中学の卓球部の費用、1年間の季節ごとの準備は卓球部の1年間にまとめています。

Q学校のジャージで練習していいですか?
A.かまいません。練習の服装に決まりはなく、卓球用である必要もありません。動いて温まったら脱いで半袖になる、これだけ守ってください。
Q試合中に寒いときは上着を着てもいいですか?
A.審判長の許可がなければ着られません(ITTF 3.2.2.1)。ウォームアップの間は着ていてよく、台に呼ばれたら脱ぎます。脱いだ上着を置く場所を先に決めておいてください。
Q長袖のインナーをシャツの下に着てもいいですか?
A.大会ごとの判断になります。要項の服装の欄を確認し、書いていなければ当日の受付か審判長に聞いてください。聞かずに着て注意されるより確実です。
Q手袋やネックウォーマーは?
A.待ち時間には自由です。試合中は競技用の服装ではないので外します。首元の冷えは、タオルを首にかけるだけでもかなり違います。
Q冬用のラバーはありますか?
A.冬用に変える必要はありません。寒くて球が持てないのは冷えているだけで、ラケットを手で温めて軽く当てる5分を入れれば戻ります。温まっても引っかからないなら寿命です。見分け方は卓球ラバーの張り替え時期と貼り方にあります。
Q団体戦で上着もそろえないといけませんか?
A.条文でそろえることになっているのは試合中の服装で、靴下・シューズ・広告は例外です(ITTF 3.2.2.7)。上着は試合中に着ないので、条文の対象ではありません。学校やチームの決まりがあればそれに従ってください。そろえ方は卓球部でユニフォームをそろえるにあります。

まとめ

冬の服装は「上着で調節して、試合中は脱ぐ」。練習は学校のジャージで始めて、額が汗ばんだら半袖に。試合中は半袖とショーツが競技用の服装で、上着は審判長の許可がないと着られません(ITTF 3.2.2.1)。

いちばん冷えるのは待ち時間です。前開きの上着・替えの半袖シャツ・替えの靴下——この3つをかばんの一番上に。道具は冬用に変えず、ラケットを手で温めて、軽く当てる5分から始めます。

買うなら順番は、靴下→保温の上着→ウォーマーパンツ。当店のアパレルはお取り寄せで5〜10営業日かかるので、寒くなる前に決めてください。

用具えらびのチェックリスト(PDF)をお送りします

はじめて道具をそろえるときに「何を・どの順番で決めるか」を1枚にまとめたものです。印刷して、そのままお店で使えます。あわせて、ラバーを貼った状態で届く貼り上がり完成ラケット(来春の予約企画)の先行案内もお届けします。

メールアドレス

※登録は無料です。配信停止はいつでもできます。個人情報の扱いはプライバシーポリシーをご覧ください。

予期しない問題が発生しました。 後でもう一度やり直すか、他の方法で管理者に連絡してください。