卓球の試合球と練習球の違い|どっちを買う?値段と選び方

【本記事について】
本記事は「卓球スタートショップ」が運営する情報メディア「卓球はじめの一歩」の記事です。記事内で紹介している商品には、当店で販売しているものが含まれます。

卓球のボールは小さいですが、種類によって品質や用途が大きく違います。大会で使う「試合球(3スター球)」とふだんの「練習球」の違い、素材表記の意味、そして初心者に合った選び方をくわしく解説します。

【即答】試合球と練習球の違い
  • 試合球=各メーカーの最上位の球(ふつう「3スター」と表示されます)。真円度・重さ・反発のばらつきが小さく、1球ごとの差が出にくいのが最大の違いです。
  • 練習球=それ以外の量産球。1球あたりは安く買えますが、球によって弾み方や重さの差が出ます。
  • 公式戦で使えるかどうかは、★の数ではなく「公認球かどうか」の表示で決まります。★はあくまで各メーカー内の品質ランクです。
  • 初心者が最初に買うのは練習球で十分です。試合に出ることが決まったら、本番で使う球と同じ種類の試合球で数回打っておくと、弾みの差に驚かずに済みます。
項目ごとの比較は下の早見表、1球あたりの実際の金額は「1球あたりいくら?」の節にまとめています。

試合球と練習球のちがい(早見表)

先に結論です。ちがいは「精度」「値段」「使う場面」の3つ。ふだんの練習は練習球(トレ球)、大会や試合形式の練習では試合球(3スター球)を使うのが基本です。

見るところ 試合球(3スター球) 練習球(トレ球・1〜2スター)
使う場面 大会・試合形式の練習 ふだんの基礎練習・多球練習
1球あたりの値段 高い(練習球のおよそ3〜6倍) 安い。まとめ買いだとさらに下がる
真円度・重さ ばらつきが小さく、そろっている 球ごとの個体差がある
弾み方・回転のかかり 球が変わっても感覚が変わりにくい 球によって少し変わることがある
割れにくさ 比較的割れにくい 早く割れる・ヘコむことがある
見分け方 ★が3つ。あわせて「40+」の表記 ★が1〜2個、または★の表記がない

はじめての方は、練習球をまとめ買いして、試合球は数個だけ持っておくのがいちばんムダがありません。練習の大半は基礎打ちや多球練習で、そこで球はどんどん傷みます。試合前に本番と同じ感触を確かめたいときだけ、試合球を出せば十分です。

なお公式戦で使うボールは大会側が用意するのが普通なので、「試合球を自分で用意しないと大会に出られない」ということはありません。

大会そのものの探し方や、申し込みから当日までの流れは卓球の大会に出てみようにまとめています。

なぜ試合球と練習球で値段がここまで変わるのか

「同じ40mmのプラスチック球なのに、どうして値段が何倍も違うのか」。ここは体感や口コミではなく、ボールを作っているメーカー自身が公表している説明で確認します。

星が3つプリントしてあるボールは「公認球」で大会球として使われます。(中略)それ以外のボールは練習球として使われます。

出典:ニッタク(日本卓球株式会社)公式サイト「ビギナーズにオススメの卓球製品 - ボール -」

つまりメーカーの整理では、★★★=大会球として使われる球、それ以外は練習球ということになります。★の数そのものは各メーカーの表示ですが、3スターだけは「大会で使う球」という共通の意味を持っている、と考えると分かりやすいです。

見落とされがちな「2スター球」の正体

★が2つの球を「中途半端な安物」と思っている方が多いのですが、実際は違います。同じくニッタクは、自社の2スター球を「公認球を作る工程で作られた硬式『練習球』」と説明しています。別のラインで作られた安物ではなく、公認球と同じ工程から生まれた球ということです。「試合球より安いのに打球感は近い」球が存在するのは、このためです。

これをふまえると、ボールは「試合球か練習球か」の2択ではなく、3段階で考えるほうが実態に合います。

星の数呼び方 メーカーの説明での位置づけ向いている使い方
★★★公認球(3スター球・試合球) 大会球として使われる球大会、試合形式の練習
★★2スター球 公認球を作る工程で作られた硬式「練習球」ラリー練習、試合前の感覚合わせ
★1つ/表記なしトレーニング球(トレ球) 練習球多球練習、基礎打ち

※2スター球は当店では取り扱っていませんが、各メーカーが販売しています。「安く済ませたいが打球感は落としたくない」場合の選択肢として覚えておくと役に立ちます。

メーカー自身は「公認球に近い球での練習」を勧めている

同じページでニッタクは「公認球に近いボールで練習をした方が、より実践に近い練習が出来ますのでおススメします」とも書いています。球が変わると弾み方や回転のかかり方も変わるため、本番と違う球ばかりで練習していると、大会当日に感覚がずれるからです。

とはいえ、練習で使う球をすべて公認球にすると費用が現実的ではありません。球が大量に傷む多球練習はトレーニング球、ラリーや試合形式の練習は公認球(または2スター球)——と分けるのが、費用と実戦感覚のバランスが取れるやり方です。

1球あたりいくら? 実際の販売価格で計算する

「何倍高い」と言われてもピンとこないので、実際に販売されている価格から1球あたりの金額を出しました。

商品入数価格1球あたり
スリースターボール A40+3球 ¥924約308円
スリースターボール A40+12球(1ダース) ¥3,696約308円
トレーニングボール 40+120球(10ダース) ¥6,380約53円
同じ予算で買える球数で見ると
トレーニングボールの10ダース(¥6,380・120球)とほぼ同じ金額で、公認球は約20球しか買えません。1球あたりではおよそ5.8倍の差です。多球練習のように球をどんどん消耗する練習を公認球でやると、費用がすぐに跳ね上がる——これが「練習球と試合球を分ける」いちばん現実的な理由です。

※価格は当店の販売価格です。表示価格は毎日自動で照合していますが、最新の金額は各商品ページでご確認ください。

星マーク(スター)が示す品質

卓球ボールの直径40mmと星マークによる品質ランクを示す図
図解:今のボールはプラスチック製・直径40mm。星の数は品質ランクを表す

ボールには★の数でグレードが示されます。最高ランクが「3スター(★★★)」で、大会で使われるのはこの球です。真円度や反発、重量のばらつきが少なく安定しています。練習用にはスターの少ない練習球・トレーニングボールが手ごろです。ただし★の数は国際ルールで定められた等級ではなく、各メーカーが付けている表示です。ここは次の見出しでくわしく説明します。

★の数はメーカーの品質ランク。「公式戦で使えるか」は別の表示で見る

意外に思われるかもしれませんが、★の数そのものは国際ルールで等級として定められたものではありません。各メーカーが「これは自社の最上位グレードです」と示すための表示で、3スターが各社の最上級にあたります。

公式戦で使えるかどうかを決めるのは★の数ではなく、パッケージに入っている公認マークです。国際大会で使える球には「ITTF APPROVED」、日本国内の公認大会で使える球には日本卓球協会の「JTTA公認」の表示があります。試合で使う球を買うときは、★の数とあわせてこのマークを確認してください。逆に、部活や自宅の練習で使うだけなら公認マークは必要ありません。

公認球は、決められた範囲に収まっているかを1球ずつ検査して選び出されています。用具メーカーが公開している国際卓球連盟(ITTF)の公認検査資料では、たとえば次のような範囲が示されています。

検査する項目許される範囲
重さ(表示は「2.7g」)2.67〜2.77g
直径(表示は「40mm」)40.00〜40.60mm
このほか決まった高さから落としたときの跳ね返り、一定の力で押したときのつぶれ方、まん丸さ など

3スター球が高いのは、この幅に収まる球だけを選り分ける手間がかかっているからです。逆に言えば練習球は「不良品」ではなく、検査に出していない球、または選別の幅がゆるい球です。日常の練習で困ることはまずありません。

プラスチックボール「40+」とは

かつてはセルロイド製でしたが、現在は安全性の高いプラスチック(ABS等)製が主流。直径40mm強で、A40+やR40+などの表記は素材や製法の違いを表します。初心者はまず一般的な40+を選べば問題ありません。

「+」は「40mmよりわずかに大きい」という意味

セルロイド時代のボールは直径40mmちょうどを狙って作られていましたが、プラスチックへ切り替わるときに、素材の性質に合わせて規格がわずかに大きい側へ寄せられました。「40+」の+は、その「40mmよりやや大きい」ことを表す記号です。実際に認められている幅は40.00〜40.60mmで、パッケージにはまとめて「40mm」と書かれます。

素材が変わった理由は、主に安全性と輸送のしやすさです。セルロイドは燃えやすく、保管や輸送に制限がありました。プラスチック(ABS樹脂など)になったことで、その制約がなくなっています。

切り替わった当時は「プラスチック球は回転がかかりにくい」「弾道がまっすぐになった」といった声もありましたが、これから始める人が気にする必要はありません。いま店頭に並んでいる球はすべてプラスチック製で、比べる相手がそもそも売られていないためです。

なお、練習球のパッケージにも「40+」と書かれています。試合球と練習球でボールの大きさが違うわけではありません。違うのは、あくまで1球ごとのばらつきの少なさです。

用途別・個数の選び方

  • 始めたて・少人数:3個入りで十分
  • 練習量が増えたら:ダース(12個)入りがお得
  • 多球練習をするなら:トレーニングボールを箱でまとめ買い
ワンポイント
試合前は本番と同じ3スター球で感覚を合わせておくと、当日に違和感なくプレーできます。

必要な個数は「どんな練習をするか」から逆算する

迷ったときは、買う個数を練習の形から決めると外しません。目安は次のとおりです。

練習の形必要な個数の目安ひとこと
1対1のラリー練習だけ3〜6個落とした球を拾いながら続けるなら足ります
試合形式で練習する6個前後台の下に転がるたびに中断せずに済みます
多球練習(連続で出してもらう)最低30個・できれば50〜100個20個ほどだと拾う時間のほうが長くなります
部活・クラブでまとめて使う10ダース(120個)単位かごに分けて使うので箱買いが基本です

多球練習をする予定があるなら、最初から箱で買うほうが結局は安上がりです。3個入りを買い足していくより、1球あたりの単価がはっきり下がります(実際の金額は前の「1球あたりいくら?」の章で計算しています)。

もう一つの考え方として、試合球は少数・練習球は多数という組み合わせがおすすめです。普段は練習球でたっぷり打ち、大会の1〜2週間前だけ3スター球を数個おろして感覚を合わせる。この使い分けなら、費用を抑えたまま本番で戸惑わずに済みます。

ボールの寿命

プラスチックボールは、ヒビが入ったり変形したりすると弾みが変わります。割れたり「カラカラ」と音がしたら交換しましょう。練習球は消耗品と考え、まとめて用意しておくと安心です。

割れる前に「交換のサイン」が出る

プラスチックボールは、はっきり割れるより先に性能が落ちていきます。見分け方は次の3つです。

  • 音が変わる:台の上に落としたとき、ほかの球より鈍い音がする球は変形しています。振って内部で音がする球は割れています。
  • 転がすと曲がる:平らな台の上で転がして、いつも同じ方向へそれていく球は、まん丸さがくずれています。
  • 表面がツルツルになる:見た目が無傷でも、長く使った球は表面のわずかなざらつきが減り、回転がかかりにくくなります。サーブの切れ方に違和感が出たら替えどきです。

交換の目安は、週2〜3回の練習で使う練習球なら数か月ごとに入れ替えるくらいの感覚です。台の角に当たったり、踏んでしまったりした球はその場でよけておきましょう。変形した球で練習を続けると、無意識にフォームで補正してしまうのがいちばんもったいない点です。

試合用の3スター球は、大会前の調整で使ったら本番には持ち込まず、そのまま練習球に降ろすと無駄がありません。使い切るのではなく「役割を落としていく」と考えると、球を捨てるタイミングで迷わなくなります。

買う前・使う前にできる「ボールの簡単チェック」

新しいボールでも、まれに個体差があります。練習を始める前にひと手間かけると、変なクセのある球で打ち方をくずさずにすみます。とくに安価な練習球をまとめ買いしたときは、最初にざっと見ておくと安心です。卓球を始めるのに必要なものを一式そろえたタイミングで、あわせて確認してみてください。

  • 転がしテスト:卓球台や平らな机の上で軽く転がし、まっすぐ進むか見ます。同じ方向にカーブし続ける球は、重心が片寄っていることがあります。
  • 見た目のチェック:つなぎ目(合わせ目)がある球は段差がないか、表面のへこみ・ツヤむらがないかを確認します。
  • 音と弾み:机に落としたとき「カラカラ」と濁った音がする、弾み方が他の球と明らかに違う球は外しておきます。

ボールを長持ちさせる保管のコツ

プラスチックボールは消耗品ですが、保管の仕方で寿命は変わります。直射日光が当たる車内や暖房の近くなど、高温になる場所は変形の原因になるので避けましょう。使い終わったら元のケースや空き箱にまとめ、ラケットと同じバッグでつぶれない位置に入れておくと安心です。ラケットの選び方ウェアの準備と同じように、ボールも「使う前後のひと手間」で気持ちよく練習を続けられます。なお、へこんだ球をお湯で戻す方法が知られていますが、プラスチック球では元の弾みに戻りにくく、変形が残った球は練習にも向きません。割れ・へこみが出たら無理に使わず交換するのが結局は近道です。

ボールの色は白とオレンジ。どちらを選ぶ?

色の選び方

色は白とオレンジの2種類。床や壁、相手のウェアの色に対して見やすい方を選びましょう。公式試合では白が使われることが多いです。

🛒 一緒にそろえたいもの

卓球は「ラケット1本あればOK」ではなく、打つ・運ぶ・守る・試合に出るまで考えると、いくつかの用具を一式でそろえると安心です。ここでは初心者の方がつまずきやすいポイントごとに、代表的なアイテムをまとめました。どれも卓球スタートショップで取り扱っています(多くはメーカーお取り寄せのため、ご注文から発送まで通常5〜10営業日ほどいただきます。在庫状況は各商品ページでご確認ください)。

必須ラバーは裏表で2枚必要(スターターセットなら2枚付属・貼り付けはご自身で行います)

片面は黒、もう片面は黒とはっきり違う色(赤など)を1枚ずつそろえます。当店の取扱いは赤・黒なので、赤と黒の組み合わせが基本です。

必須ラケットケース(持ち運び・保護に)

練習用練習球(多球)(大会の試合球は会場が用意することが多いので、まずは練習球を)

早めに卓球シューズ(屋内専用)(試合は屋内用シューズが必要。卓球専用でなくても構いません)

動ける服装でウェア(シャツ+ショーツ+ソックス)

普段の練習は動きやすい運動着で十分です。日本卓球協会が主催・公認する大会では、JTTA公認マーク入りのユニフォーム(シャツ・ショーツ)が必要になることが多く、市民大会やオープン大会は規定がゆるやかなこともあります。出場が決まったら大会要項の服装規定をご確認ください。

あると安心サイドテープ(エッジ保護)

自分で貼るなら必須接着剤(全部入りキットには塗らずに貼れる貼り付けシートが付属。通常のスターターセットでは接着剤が別途必要です)

あると上達メンテ用品(ラバーが長持ち)

何を買えばいいか迷ったら、まずはここから。

スターターセット(ラケット+ラバーが一度にそろう本命)/予算重視のスターター
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よくある質問

❓ よくある質問
Q100円ショップのボールでも練習できますか?
A.遊びならOKですが、弾みや真球度が低く回転の練習には不向きです。上達を目指すなら練習球(卓球メーカー製)を使いましょう。
Qボールはどのくらいで交換しますか?
A.ひび割れ・へこみ・変形が出たら交換のサインです。練習球は消耗品なので、ダース(12個)やまとめ買いが経済的です。
Q3スターは練習でも使うべき?
A.毎回使うとコストがかさみます。普段は練習球、試合直前に3スターで感覚を合わせる使い分けが定番です。
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まとめ

試合を意識するなら3スター、普段の練習は練習球と使い分けるのが賢い選び方です。下記は販売中のおすすめボールです。