本記事は「卓球スタートショップ」が運営する情報メディア「卓球はじめの一歩」の記事です。記事内で紹介している商品には、当店で販売しているものが含まれます。
まず即答|卓球の試合の流れと、最初に覚えるマナー
試合は「あいさつに始まり、あいさつに終わる」の順で進みます。
- 試合前にあいさつ。ラケットを相手に見せ、じゃんけんか抽選で、サーブ・レシーブ・コートのどれを取るかを決めます。
- そのあと軽く打ち合って試合開始です(練習はルールでは2分が上限。大会では「1分」「3本」と決められていることもあります)。
- 11点先取でゲームを進め(10対10になったら2点差がつくまで)、規定ゲーム数を先取した方が勝ちです。
- 試合後はあいさつと握手。審判がいれば審判にも一礼します。
マナーで最初に覚えるのはこの2つ。エッジ(台の上面のふち)に当たってラッキーな得点をしたら、軽く手を上げて「すみません」と伝えます。タオルで汗を拭けるのは、合計得点が6の倍数のとき(6点・12点…)と、ゲームの間だけです。
場面ごとの対応は本文の「知っておきたいマナー」、当日の動きは「試合当日のタイムライン」にまとめています。点数の数え方は卓球の点数の数え方・カウントの仕方をどうぞ。
卓球は礼儀を大切にするスポーツ。試合の流れと基本マナーを知っておくと、気持ちよくプレーでき、相手にも好印象です。初心者が知っておきたいポイントをまとめました。
試合の基本的な流れ

- 試合前にあいさつ。ラケットを相手に見せ、じゃんけんや抽選で、サーブ・レシーブ・コートのどれを取るかを決める
- そのあと軽くウォームアップのラリーをする(ルールでは2分が上限。大会では1分や3本のことも)
- 11点先取でゲームを進め(10対10になったら2点差がつくまで続きます)、規定ゲーム数を先取した方が勝ち
- 試合後はあいさつ・握手でしめる
じゃんけんと練習、どちらが先?
「練習してからじゃんけん」で覚えている方も多いと思います。じつはこの順番を決めた条文はルールにありません。ルールがはっきり決めているのは、次のことです。
- 試合の前(試合中にラケットを取り替えたときも)、相手と審判にラケットを見せて調べてもらう
- サーブ・レシーブ・コートの選択権は、くじ(じゃんけんやコイントス)で決める。勝ったほうが「サーブかレシーブ」か「コート」のどちらかを選び、負けたほうがもう一方を選ぶ
- 練習は試合開始の直前に、その台で2分を限度に行う(ゲームの間の休憩時間には練習できません)
そのうえで、大会は「先にじゃんけん、そのあと練習」で進むのがふつうです。審判員向けの手引きでも、練習を始める前にラケットの確認とトスを済ませる手順になっています。専任の審判がつかない地区大会でも、要項に「コートに入ったらすぐじゃんけん、3本練習後ゲーム開始」のように書かれていることがあります。
いっぽう普段の練習試合や部内戦では、先に打ち合ってからじゃんけん、という進め方をよく見かけます。どちらでも反則にはなりませんが、大会に出るときは要項の「競技上の注意」を当日までに一度見ておくと安心です。練習時間も、2分ではなく「1分」「3本」と決められていることがよくあります。
このとき見せ合うラケットは、両面が色違い(片面は黒、もう片面は赤・青・ピンク・紫(バイオレット)・緑のいずれか)になっている必要があります。シェークは両面にラバーを貼り、片面だけ使う日本式ペンは、裏側に違う色のシートを貼ります。ラバーを自分で貼るところからなら、手順をラバーの貼り方ガイドにまとめてあります。これから最初の1本を用意する方は、初心者向け卓球ラケットの選び方もあわせてご覧ください。
ウォームアップやゲームで使う球は、大会側が用意するのが普通です。ただしその球は、ふだんの練習で使っている練習球ではなく公認球(3スター球)であることがほとんどで、弾み方や回転のかかり方が微妙に違います。当日に「いつもと感覚が違う」とならないよう、試合球と練習球の違いを知ったうえで、大会前だけでも本番と同じ球で打っておくと安心です。
知っておきたいマナー
得点したときに大げさに喜びすぎない、相手のミスを笑わない、ボールは相手が取りやすいようにていねいに渡す——こうした心づかいが大切です。
エッジボールのときは一言
エッジ(台の上面のふち)にかすってラッキーな得点をしたときは、軽く手を上げて「すみません」と相手に伝えるのが卓球ならではの礼儀です。なお、上面のふちに当たった球は有効ですが、台の側面(サイド)に当たった球は無効で、相手の得点になります。
勝っても負けても、最後は笑顔であいさつ。マナーの良い人は、また打ちたいと思ってもらえて練習相手にも恵まれます。
場面ごとの「これだけは」
卓球のマナーは、覚えるものというより相手を待たせない・不快にさせないための気づかいです。試合中に迷いやすい場面をまとめました。
| 場面 | どうする |
|---|---|
| ボールを相手に返すとき | 床を転がすか、ワンバウンドでやさしく渡す。強く投げない |
| 隣の台にボールが入ったとき | そのラリーが終わるまで待ってから取りに行く |
| エッジで得点したとき | 軽く手を上げて「すみません」と伝える |
| 相手がミスをしたとき | 大げさに喜ばない。笑わない |
| 試合が終わったとき | 勝敗にかかわらず相手と握手し、審判にもお礼を伝える |
| サーブを打つ前 | 相手が構えたのを確認してから出す |
悪気なくやってしまいがちなこと
本人にその気がなくても、相手には気になる——という行為がいくつかあります。知らずにやっている人が多いので、先に挙げておきます。
- 手汗を台で拭く:台の表面に湿気や汚れが残ると、ボールの弾み方が変わります。汗はタオルで拭きましょう。
- 相手が構えている最中に動き回る:サーブを出そうとしている相手の視界で動くと、集中を切ってしまいます。
- 失点のたびに台を叩く・ラケットを放り投げる:悔しさの表れでも、公式戦では警告の対象になることがあります。
- 点数を言わずにサーブを出す:数え間違いのもとです。審判がいない試合ほど、声に出す習慣が効きます。
- 返球しながら「入ってない」と言い続ける:判定に不服があるときは、ラリーを止めてから落ち着いて確認します。
逆に言えば、この5つを避けるだけで「感じのいい選手」になれます。技術より先に身につく部分なので、初めての試合こそ意識してみてください。
服装・身だしなみ
動きやすく清潔感のあるウェアで臨みましょう。試合では汗をかくので、タオルや替えのソックスがあると快適です。爪を切る、長い髪はまとめる、なども安全のための基本マナーです。体育館では屋内用シューズが必要になるので、まだ持っていない方は卓球シューズの選び方を参考にしてください。屋内用の入門モデルははじめての卓球シューズから選べます。
試合当日の身だしなみチェック
会場に着いてから慌てないよう、前日に確認しておきたい項目です。
- 爪を切っておく:長いままだと、握り替えのときに割れることがあります。
- 長い髪はまとめる:視界をさえぎると、飛んでくる球への反応が遅れます。
- アクセサリー類は外す:指輪やブレスレットは、相手にも自分にもケガのもとです。
- ゼッケン(大会指定がある場合)を前日に安全ピンで留めておく:当日の朝に慌てる人がとても多い項目です。
- 替えのシャツとソックスを入れる:1日に何試合もあると、汗で重くなります。
ウェアの色には制限があります
公式戦では、ボールと見分けがつきにくい色のウェアは着られません。白いボールを使う大会で真っ白なシャツを着る、オレンジのボールでオレンジのシャツを着る、といった組み合わせは避ける必要があります。大会によって使用球の色が違うので、要項で確認しておくと安心です。
また、公式戦では日本卓球協会の公認マークが入ったウェアが必要になる場合があります。部活の練習や地域のオープン大会では普段着でも問題ないことが多いので、まずは所属する大会の要項を見てから買いそろえれば十分です。くわしくは卓球の服装は何を着る?にまとめています。
当日の持ち物を一覧で確かめたい方へ。前日にかばんへ入れる8点、試合球を持っていく必要がない理由、前日の3分点検は卓球の試合の持ち物|初めての大会で忘れやすいものチェックリストにまとめています。
試合当日のタイムライン
| 場面 | やること・マナー |
|---|---|
| 試合前 | 相手とあいさつ→ラケット交換(相手のラバーを確認)→じゃんけんやコイントスで、勝った側がサーブ・レシーブ・コートのどれを取るかを決める |
| 練習ラリー | フォア打ち中心に軽く。ルールでは2分が上限で、大会では「1分」「3本」と決められていることもあります |
| 試合中 | ネットイン・エッジで得点したら軽く手を上げて「すみません」の意思表示。ガッツポーズは相手に向けない |
| タオル | 合計得点が6の倍数(6点・12点…)のときと、ゲームの間(インターバル)。ラリーの合間に勝手に拭くのはNG |
| 試合後 | 勝っても負けても握手とあいさつ。審判(いる場合)にも一礼 |
ベンチからの応援は、ラリー中は静かに、ポイントが決まってから。相手のミスを大声で喜ぶのはマナー違反とされます。初めての大会では、1試合目の前に必ずトイレと水分補給を済ませておきましょう。緊張で忘れがちです。
🏓 試合に出てみたくなったら、初心者向け 卓球の大会に出てみようで、大会の種類・探し方・申込みから当日の流れまで確認できます。
「オープン戦」とは?——最初に出るならこちらです
オープン戦(オープン大会)は、日本卓球協会の用語集で「エントリーが全ての加盟団体の登録競技者に開かれている大会」と定義されています。本来はどの都道府県・どの団体の所属でも申し込めるという意味で、「登録していなくても出られる」という意味ではありません。ただし実際には、市区町村の連盟などが開く大会で、登録の有無を問わず参加を受け付けているものも「オープン」と呼ばれています。どこまで開いているかは、その大会の要項の「参加資格」の欄で決まります。
対になるのが公認大会(協会や加盟団体が主催する大会)です。日本卓球協会は会員登録のページで、協会または加盟団体が行う競技会に参加するには、個人でも団体でも、居住地・勤務先・学籍地のある都道府県卓球協会/連盟を通じて登録申請が必要と示しています。つまりまだ登録していない段階でも申し込める可能性があるのは、オープン戦のほうということになります。
| 見るところ | オープン戦 | 公認大会 |
|---|---|---|
| 参加できる人 | 所属する団体や地域を問わず申し込める(登録の要否は大会による) | 協会への登録が要ります |
| 種目の分かれ方 | 年代別・レベル別・ラージボールなど、大会ごとに自由 | 要項で定められた種目 |
| ウェア | 動きやすいスポーツウェアで参加できることが多い | 公認マーク入りのウェアを求められることがある |
| 進み方 | 予選リーグ+決勝トーナメントが多く、負けても数試合できる | 大会による |
初めての1回は、予選リーグのある大会を選ぶと後悔しません。1回戦で負けたら終わりのトーナメントだけの大会だと、緊張したまま数分で1日が終わってしまうことがあります。大会の探し方と申し込みの手順は卓球の大会に出てみようにまとめました。
気になる大会の要項を開いて、「参加資格」の欄だけ先に読んでください。「本協会登録者に限る」と書いてあれば、登録していない人は出られません。「どなたでも」「登録の有無を問わない」と書いてあれば申し込めます。書き方が分からないときは、要項のPDFを開いて「資格」の2文字で文書内検索するのが早いです。
審判がいない試合で困らないための進め方
初心者が出る練習試合やオープン戦では、専任の審判がつかず、選手どうしで進行することがよくあります。「やり方が分からなくて止まってしまった」とならないよう、自分たちで進めるときの基本を押さえておきましょう。点数の数え方やサーブの細かいルールは卓球の点数の数え方・カウントの仕方とあわせて読むと、進行がぐっと分かりやすくなります。
- サーブを打つ前に、声に出して点数を確認する…打つ人が点数をコールしてから始めると、お互いに点を確認でき、食い違いを防げます。
- サーブの順番を間違えたら、気づいた時点で正しい人に戻す…それまでに入った得点はそのまま有効です。やり直しにはなりません。
- どちらの点か迷ったらラリーをやり直す…お互いの記憶が食い違って決められないときは、もめずにそのポイントだけノーカウントで打ち直すのが穏やかな解決法です。
「レット(やり直し)」になる主な場面
プレーが止まって「やり直し」になるケースを知っておくと、あわてずにすみます。次のようなときは得点にならず、そのサーブをもう一度打ち直します。
- サーブがネットに触れてから相手コートに入ったとき(ネットインのサーブ)。ラリー中のネットインは有効ですが、サーブのときだけは打ち直しです。
- レシーバーがまだ構えていないのにサーブを打ってしまったとき。
- ボールを拾うなど、コート周りの予期せぬことでプレーが中断したとき。
判定で迷う場面を条文で確かめたい方へ。エッジとサイドの分かれ目、ラリー中のネットインが有効な理由、指に当たった球の扱いは卓球のエッジ・ネットイン・レット|迷う判定の決め方にまとめています。
初めての試合で緊張に飲まれないコツ
初めての試合は、誰でも手が震えて当たり前です。緊張そのものをなくそうとせず、ミスを減らす工夫に切り替えるのがコツです。試合の全体像をつかんでおきたい人は卓球初心者ロードマップも参考になります。
- 1本目のサーブは確実に入れにいく…難しいサーブを狙うより、まず台に入れて試合のリズムを作る方が、結果的に流れをつかみやすくなります。
- ポイントの合間は深呼吸して一拍おく…続けて打たず、一度ボールを持って息を整えるだけで、力みが抜けます。
- 負けが込んでも一球ずつに集中する…点差より「次の1本」だけを考えると、立て直しやすくなります。
- 結果より「やってみたこと」を振り返る…勝敗だけで判断せず、出せた技や課題をメモしておくと、次の試合に必ず生きます。
初めての大会で緊張が心配な方へ。前日・当日にやることと、ルールで認められた休み(タオル6点ごと・ゲーム間1分・タイムアウト1回)の使い方は卓球の試合で緊張する|前日・当日にできることと、ルールで使える「間」にまとめています。
よくある質問
まとめ
ルールとマナーを守れば、初心者でも堂々と試合を楽しめます。気持ちよくプレーするための準備も整えておきましょう。
試合に備えてそろえたいもの
「卓球スタートショップ」で購入できます。
もっと早く上達したいなら「習う」のが近道
独学でクセがつく前にコーチにマンツーマンで見てもらうと、自分では気づきにくい癖を早い段階で直せます。当サイトの運営者がフリーコーチとして、初心者・未経験者の方にもレベルに合わせてやさしくマンツーマンで指導しています。会場と日程は、お問い合わせをいただいてから個別にご案内します。
- 初心者・未経験OK(用具選びの相談もレッスンの中でできます)
- マンツーマンレッスン 60分5,000円
- 会場・日程はお問い合わせ時にご案内します
用具えらびのチェックリスト(PDF)をお送りします
はじめて道具をそろえるときに「何を・どの順番で決めるか」を1枚にまとめたものです。印刷して、そのままお店で使えます。あわせて、ラバーを貼った状態で届く貼り上がり完成ラケット(来春の予約企画)の先行案内もお届けします。


