家庭用の卓球セット|台を買わずに家で打つ

【本記事について】
本記事は「卓球スタートショップ」が運営する情報メディア「卓球はじめの一歩」の記事です。記事内で紹介している商品には、当店で販売しているものが含まれます。

卓球台を買わなくても、家のダイニングテーブルにクランプ(ねじで挟む金具)で留めるネットを1枚買えば、その日から打てます。当店でいちばん手軽なのはバタフライ レジャーネット(¥1,980)で、テーブルの幅165cm・天板の厚さ5cmまでに対応します。ラケット2本と球を足しても、合計6千円台です。

ただし、家のテーブルは正規の卓球台とは長さも高さも弾み方も違います。買ってから「思っていたのと違う」となる原因はほぼ2つで、テーブルの寸法を測っていなかったか、ネットの布だけを買ってしまったかのどちらかです。

扱うのは「卓球台を買わずに家で打つ」方法だけです。卓球台そのものを買うかどうかを決めたい方は卓球台の選び方|サイズ・種類と自宅に置けるコンパクト台を、ネットも相手もいない日にできることは卓球の一人練習メニュー|家でできる自宅練習のやり方をご覧ください。

台を買わずに家で打つ最短ルート=ネット1枚とラケット2本

そろえるものは3つだけです。テーブルに留めるネット、ラケット2本、球。

① テーブルに留めるネット

バタフライ レジャーネット(¥1,980)は、クランプ式でテーブルの縁を上下から挟んで固定します。対応はテーブルの幅165cm・天板の厚さ5cmまで。使わないときはW15×H19×D5.5cm・約330gにたたんでしまえるので、食事のたびに片づけられます。商品仕様に「公式試合では使用できません」と明記されている、家とレジャーのためのネットです。

② ラケットは「ラバー貼り済み」の2本

家で打つだけなら、ラバー(打つ面のゴム)が最初から貼ってあるラケットで足ります。張本智和 1800 キッズ(¥1,980)、水谷隼 2000(¥2,200)はどちらも両面にラバーが貼られた状態で届きます。ただしラバーの貼り替えはできません。すり減ったら本体ごと買い替えになりますし、後で触れるラージボールにも使えません。子どもが部活で使う1本を探しているなら、この種類ではなく卓球の初心者セットは買っていい?中身と単品との差額のほうを読んでください。

③ 球は硬式の40mmを

卓球の球は直径40mm・重さ2.7gのプラスチック球と決まっています(ITTF 2.3.1・2.3.2)。まず3球あれば始められます。TWC スクール・トレーニングボール 40+(3球入)は¥132です。

最小構成でそろえるもの
  1. ネット=テーブルに留める金具が付いたもの(¥1,980)
  2. ラケット2本=ラバー貼り済み(¥1,980×2)
  3. =硬式40mmを3球(¥132)
  4. 合計=6,072円。あとはテーブルの上の物をどけるだけ

今すぐ確かめる手順:メジャーで、ネットを張りたい向きのテーブルの幅を測ってください。165cmを超えていると、クランプ式のネットは両端まで届きません。メジャーがなければA4用紙の長辺が29.7cmなので、6枚並べて178cmが目安になります。

家のテーブルは正規の卓球台と何が違うのか

正規の台の数字を先に並べます。違いが分かっていれば、うまくいかないときに自分の腕を疑わずに済みます。

項目正規の卓球台条文家のテーブルでどうなるか
長さ2.74mITTF 2.1.1短いぶん、球が来るまでの時間が足りない
1.525mITTF 2.1.1左右に振り分ける練習が成り立たない
高さ床から76cmITTF 2.1.1椅子に座る前提のテーブルは近いことが多い(要実測)
弾み方30cmから落として約23cmITTF 2.1.3天板の材質しだいで、弾みすぎるか弾まないかに割れる
ネットの高さ打球面から15.25cmITTF 2.2.3レジャー用ネットは、この高さに合わせる前提の商品ではない
面の色濃い色でつや消し・2cm幅の白線ITTF 2.1.4白い天板・光る天板だと白い球が見えにくい
台の側面打球面に含まないITTF 2.1.2縁に当たったときの扱いを、始める前に決めておく

いちばん効くのは「弾み方」の違い

正規の台は、30cmの高さから球を落とすと約23cm跳ね返ります(ITTF 2.1.3)。落とした高さのおよそ4分の3まで戻ってくるということです。ガラス天板はこれより硬く跳ね、厚いテーブルクロスを敷いた天板はほとんど跳ねません。跳ねが小さいテーブルでは、同じ打ち方をしても球がネットを越えず、「自分が下手だから」と勘違いしがちです。

条文が求めているのは「一様な(どこでも同じ)弾み方」です。家のテーブルは板の継ぎ目や、折りたたみ式の中央部分で弾み方が変わることがあり、同じところに落ちた球が毎回違う方向へ飛ぶことがあります。これは腕の問題ではなくテーブルの問題なので、当たりどころの悪い場所は使わないと決めてしまうのが早いです。

今すぐ確かめる手順:球を1個、テーブルの真ん中で30cmの高さから落として、跳ね上がった高さを見てください(定規を横に立てると見やすいです)。23cmに近ければ普通にラリーできます。半分も跳ねないなら、テーブルクロスを外してもう一度落としてください。

家のテーブルで成立する遊び方・成立しないこと

台の寸法が違う以上、できることは限られます。先に線引きします。

成立すること

  • ラリーを続ける。何往復できたかを数えるだけで、球に当てる感覚は育ちます
  • サーブのトス。手のひらを開いて球を乗せ、ほぼ垂直に16cm以上上げる(ITTF 2.6.2)という動作だけは、台の大きさに関係なく練習できます
  • ラケットの真ん中に当てる。当たる位置が毎回ずれる人は、家の短い距離のほうが直しやすいです
  • ワンバウンドで返す反応。距離が短いぶん、来た球にすぐ反応する練習にはなります

成立しないこと

  • コースを狙う練習。幅1.525m(ITTF 2.1.1)がないので、左右に振り分ける距離感が本番と別物になります
  • フットワーク。台の長さが足りず、動いて打つ練習にはなりません。足の練習は家でできる自宅練習のシャドーフットワークで別にやります
  • 下回転(球の下側を削るように切った回転)の球を持ち上げる練習。跳ね方が正規の台と違うので、身につけた感覚がそのままでは使えません
  • エッジとサイドの判定。打球面に台の側面は含まれない(ITTF 2.1.2)というルールは、家のテーブルでは再現できません

つまり家のテーブルは「上達のための練習場所」ではなく、球に触る回数を増やす場所です。子どもが「家でも相手をして」と言うとき、求めているのはフォームの指導ではなく打ち合う相手であることがほとんどです。

今すぐ確かめる手順:始める前に「今日は10往復続けたら終わり」と口に出して決めてください。回数を決めずに打ち始めると、たいてい途中でどちらかが飽きます。続いた回数をテーブルの隅にメモしておくと、次の日の目標になります。

買い間違いはこの1点=「ネット」だけではテーブルに留まらない

卓球のネットは、ルールでは「ネット一式」という単位で書かれています。中身はネットの布・それを吊るすひも・支柱(台に留めるクランプを含む)で1組です(ITTF 2.2.1)。ここが通販でいちばん間違えるところで、商品名に「ネット」とだけ書かれているものの多くは、この一式のうち布だけです。

たとえば当店の卓球ネット 1000(¥1,100)は高さ15.25cmの交換用ネットですが、これは卓球台の支柱に張るための布です。家のテーブルには留まりません。安いからと選ぶと、届いてから支柱を買い足すことになります。

留め方は3通り。見るのは「対応する天板の厚さ」

商品留め方対応する天板の厚さ価格
バタフライ レジャーネットクランプ式(ねじで挟む)5cmまで/幅165cmまで¥1,980
3WAYサポート&ネットセットクランプで天板を挟む商品ページに記載なし¥3,520
VCサポートセット(JTTA公認)スプリング式(バネで挟む)3cmまで¥7,150
ツーウェイ・サポートセット・イージーワンタッチ装着商品ページに記載なし¥7,150

この表で分かるとおり、公認品のほうが対応する天板が薄いという逆転が起きます。VCサポートセット(JTTA公認)(¥7,150)は天板の厚さ3cmまでの対応で、これは卓球台の天板を想定した数字です。家のダイニングテーブルは縁が太く作られていることがあり、3cmを超えていれば留まりません。逆にバタフライ レジャーネット(¥1,980)が5cmまで対応しているのは、はじめから家のテーブルに付ける前提で作られているからです。値段の高い低いではなく、留め方と対応厚で選びます。

硬式(40mm)とラージボール(44mm)を切り替えて使いたい場合は、高さを変えられる商品になります。ツーウェイ・サポートセット・イージー(¥7,150)はねじで15.25cmから17.25cmまで動かせます。ただしこれも卓球台に取り付ける前提の商品なので、家のテーブルに使うつもりなら、天板の厚さを測ってから当店へ問い合わせてください。

今すぐ確かめる手順:いま検討している商品ページを開き、「天板」「厚さ」「クランプ」の3語を探してください。どれも書かれていなければ、それは卓球台用の交換部品である可能性が高いので、家のテーブルに使う前提で問い合わせてから注文してください。

買う前にテーブルを測る3つの数字

注文ボタンを押す前に測るのは3つです。5分で終わります。

  • ①ネットを張る向きの幅。ネットは短いほうの辺に張ります。この長さが165cmを超えると、レジャーネットは端まで届きません
  • ②天板の厚さ。縁の上面から下面までの厚みです。クランプが開く幅がこれを下回ると挟めません
  • ③縁の下に出っ張りがないか。天板の下に幕板(縁に沿って回っている横板)や脚の付け根があると、クランプの下側が入りません

③が見落とされがちです。上から見ただけでは分からないので、留めたい位置の縁の下に実際に手を入れて、まっすぐ下に空間があるかを触って確かめてください。天板の縁から内側へ5cmほどの範囲に何もなければ、たいていのクランプは入ります。

高さをそろえたいときの小物

ネットは左右で高さが違うと、片側だけ球が引っかかってラリーが途切れます。ネットハイ(¥330)は硬式の15.25cmとラージボールの17.25cmの両方を測れるプラスチックのゲージで、そばに置いておけば張り直すたびに左右をそろえられます。もう少ししっかり点検したいならネット・ゲージ(¥1,650)で高さと張り具合の両方を見られます。

今すぐ確かめる手順:スマートフォンのメモに「幅◯cm・厚さ◯cm・縁の下の出っ張り あり/なし」の3行を書いてください。この3行が埋まるまで注文しないと決めておけば、返品のやりとりが丸ごとなくなります。

家で打つと音が出る場所は3か所ある

家でやめてしまう理由の上位が音です。球は40mm・2.7g(ITTF 2.3.1・2.3.2)と軽いのですが、中が空洞なので硬い床に落ちると高い音が出ます。出どころは3か所です。

① 球が床に落ちる音

フローリングに落ちると、跳ねながら何度も鳴り続けます。打つ側の足元にラグやヨガマットを敷くと、音が減るうえに球が転がっていかないので拾う回数も減ります。

② 足の踏み込み

集合住宅で階下に伝わるのは、球ではなく足の音です。「立ち位置を変えずに、届く球だけ返す」というルールにしてしまうのが、音の対策と練習の目的の両方に合っています。届かない球は追いかけず、次の球を出します。

③ テーブルが動く音

ネットのクランプを締めると、テーブルに横向きの力がかかります。ラリー中に台がずれると脚が床をこすり、球の音より大きく響くことがあります。脚の下にフェルトを貼るか、クランプを締めたあとに両手でテーブルを前後に押して、ぐらつかないか確かめてください。

球を増やすと、かえって静かになる

球が3個しかないと、落とすたびに全員が動いて拾います。この「拾う時間」が音も出しますし、集中も切ります。TWC スクール・トレーニングボール 40+(100球入り)(¥3,850)なら1球あたり約39円で、かごに入れておいて落ちたらそのまま次の球を出せます。10分打ってからまとめて拾う、という進め方にすると、家の中の動きがぐっと減ります。打つ時間帯も決めておけば、音の問題はだいたい収まります。

今すぐ確かめる手順:球を1個、打つ場所の床にわざと落として、どこまで転がるか目で追ってください。テレビの下や家具のすきまに入るなら、打ち始める前にそこをふさぐか、床にマットを敷いてください。

いくらから始められるか

当店の実売価格で3通り計算しました。すべて2人で打つ前提です。

構成中身合計向いている場面
A:まず試すレジャーネット+ラバー貼りラケット2本+球3個6,072円続くかどうかまだ分からない段階
B:拾わずに続けるレジャーネット+ラケット2本+練習球100個9,790円週に何度も打つと決まったとき
C:卓球台を買う台+ラケット+球桁が変わる置く場所を確保できたとき

AとBの差は球の数だけです。家で卓球が続くかどうかを決めるのは、ラケットの値段ではなく球の数です。3個で始めて足りないと感じたら球を足す、という順番で構いません。

注意点が1つあります。AとBのラケットはラバーの貼り替えができないレジャー用です。子どもが部活で使う1本を兼ねようとすると、ラバーがすり減った時点で行き止まりになります。部活の分は別に用意する前提で考えてください。

お金のかけどころ
  1. ネットは最初の1枚で足りる。買い替える理由がほとんど生まれない
  2. は増やすほど打つ時間が増える。ここが効く
  3. ラケットは家用と部活用を分ける。兼ねようとすると結局高くつく

今すぐ確かめる手順:家で打つ人数を数えてください。2人ならラケット2本、3人以上なら人数分そろえるか交代制にするかを先に決めます。決めずに買うと、たいてい1本足りません。

卓球台を買うと決める分かれ目

次の3つのうち2つが当てはまったら、台を検討する時期です。

  • ラリーが10往復以上続くようになり、テーブルの短さのせいで詰まると本人が言い出した
  • 回転をかけた球を打ち始め、跳ね方が部活の台と違うことに気づいた
  • 週に3日以上打っていて、食事のたびに片づけるのが負担になってきた

台を買う場合、必要なのは天板の広さだけではありません。正規のサイズは2.74m×1.525m(ITTF 2.1.1)で、その周りに下がって打つ空間が要ります。天板の厚みや家庭向けのコンパクト台の考え方は卓球台の選び方|サイズ・種類と自宅に置けるコンパクト台にまとめています。予算の桁がひとつ変わります。

もう1つの道は、台を買わずに台のある場所へ行くことです。時間あたりで台を借りられる場所や地域の施設の使い方は卓球ができる場所|台を借りて打てるところの探し方で扱っています。家のテーブルで球に触る回数を稼ぎ、月に何度か正規の台で打つ、という組み合わせは現実的です。

今すぐ確かめる手順:台を置きたい場所の床に、2.74m×1.525mの長方形をマスキングテープで描いてみてください。その外側に、両端で1歩ずつ下がれる余裕があるかを歩いて確かめます。入らなければ、台ではなく場所を借りる方向で考えたほうが早いです。

よくある質問

Q. 家のテーブルにネットを張れば、試合の練習になりますか?
A. 試合そのものの練習にはなりません。レジャーネットは商品仕様に「公式試合では使用できません」と明記されていますし、台の大きさ(ITTF 2.1.1)も弾み方(ITTF 2.1.3)も違います。ラリーの回数を稼ぐ場所と割り切ってください。

Q. ¥1,100のネットを買えば安く済みますか?
A. 済みません。あれは卓球台の支柱に張る交換用のネット(布)です。ルール上のネット一式は、ネット・吊るすひも・支柱(台に留めるクランプを含む)で1組と定められています(ITTF 2.2.1)。家のテーブルに使うなら、留める金具が付いた商品を選んでください。

Q. ラージボールでも遊べますか?
A. ラージボールは直径44mmで、ネットの高さは17.25cmと決まっています(日本卓球協会 ラージボール卓球ルール 第4条・第3条2)。クランプ式のレジャーネットは高さを変えられません。また、ラバー貼りのレジャー用ラケットはラージボールには使えないと商品仕様に書かれています。ラージボールで遊ぶなら、球もラケットもネットも別にそろえる話になります。

Q. テーブルに傷が付きませんか?
A. クランプは天板の縁を上下から挟むので、締めすぎると跡が残ることがあります。留める位置に薄い布を1枚かませ、ぐらつかなくなったところで手を止めてください。心配なら、まず目立たない側の縁で一度留めて外し、跡が残らないかを確かめてから本番の位置に付けます。

Q. 白い天板だと球が見えにくいのですが。
A. 正規の台は「濃い色でつや消し」と決められています(ITTF 2.1.4)。白い天板や光を反射する天板では、白い球が背景に溶けます。球にはオレンジも認められている(ITTF 2.3.3)ので、色を変えるのが手軽です。濃い色の布を敷く方法もありますが、布の上では球が跳ねなくなるので、その場合はラリーを続けることだけを目的にしてください。

Q. 子どもと大人で、差がつきすぎて続きません。
A. 大人の側に制限を1つかけます。利き手と逆の手で打つ、返す前に1回手を叩く、椅子に座って打つ、のどれかです。テーブルが短いので、大人が普通に打つとラリーになりません。何往復続いたかを2人の共通の記録にすると、勝ち負けの取り合いになりません。

Q. どのネットが自分のテーブルに付くのか、判断がつきません。
A. 幅・天板の厚さ・縁の下の出っ張りの3つを測って、お問い合わせから送ってください。当サイトの運営者が、その寸法で留まる商品があるかどうかをお答えします。打ち方そのものを見てほしいというご相談も、同じ窓口で受け付けています。

まとめ

買う前に測る数字と、家でできることの線引きさえ間違えなければ、6千円台で今週から打てます。

この記事の要点
  1. 買うのはクランプ式のネット。レジャーネット¥1,980は天板の厚さ5cm・幅165cmまで
  2. 「ネット」だけの商品は台の支柱用。ネット一式は布・ひも・支柱で1組(ITTF 2.2.1)
  3. 先に3つ測る=ネットを張る向きの幅/天板の厚さ/縁の下の出っ張り
  4. 家でやるのはラリーを続けることだけ。コース練習とフットワークは成立しない
  5. 音の対策は球を増やすこと。拾う動きが減れば足音も減る
  6. 台を買うのは、詰まると本人が言い出してから。先に床にテープで大きさを描いて確かめる

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