卓球の靴下|普通のソックスでいい?色と丈の決め方

【本記事について】
本記事は「卓球スタートショップ」が運営する情報メディア「卓球はじめの一歩」の記事です。記事内で紹介している商品には、当店で販売しているものが含まれます。

卓球を始めるとき、靴下まで買い直す必要があるのか。練習は手持ちの靴下で始めて構いません。試合でも色の決まりはありません、が結論です。ITTFの競技規則で「socks(ソックス)」という語が出てくるのは全体で2か所だけで、そのどちらも色や柄を縛る条文ではありません

この記事では、条文にソックスがどう書かれているか、卓球用と普通の靴下は何が違うのか、7通りに割れている「丈」の呼び名をどう読むか、サイズ表記のずれ、5本指の位置づけ、何足そろえるか、そして当店で買えるソックスの一覧までをまとめます。数字は当店で扱う卓球用ソックス16点を数えたもので、価格は税込です。

服装全体の決まりは卓球の服装、靴そのものの選び方は卓球シューズの選び方にあります。この記事は靴下だけを扱います。

まず即答|練習は手持ちの靴下でよい。試合でも色は自由

卓球の靴下で押さえる4つ
  1. ソックスは競技服装の一部として条文に書かれている——ITTF 3.2.2.1。つまり「履かない」という選択肢は無い
  2. 色の制限はシャツ・短パン・スカートだけ——ITTF 3.2.2.2。ソックスは対象に入っていない
  3. 団体戦でもそろえなくてよい——ITTF 3.2.2.7が「ソックスと靴は例外としてよい」と書いている
  4. 買うなら¥1,100から——当店の16点は¥1,100〜¥2,200、中央値は¥1,210

つまり、靴下はルールで困ることがほとんど無い道具です。買い替えの理由があるとすれば、それは規則ではなく体育館の床で滑る・ずれる・蒸れるといった、履き心地のほうです。

今すぐ確かめる手順:いま持っている靴下を1足手に取って、かかとの内側を見てください。生地が薄くなって向こうが透けているなら、それは卓球うんぬん以前に替えどきです。卓球は横に細かく動く競技なので、かかとと親指の付け根がいちばん早く減ります。

ルール|条文に「ソックス」は2か所しか出てこない

ITTFの競技規則(The Laws of Table Tennis および国際競技規定)の全文を通して探すと、「socks」という語が現れるのは2か所だけです。その2か所を、そのまま見ておきます。

条文書いてあること読み取れること
ITTF 3.2.2.1競技服装は、半袖またはノースリーブのシャツと、短パンかスカートまたはワンピース、ソックス、競技用シューズで構成する。ジャージなど他の衣類は、審判長の許可がなければ試合中に着てはならないソックスは競技服装の構成要素。裸足や、靴下なしでシューズを履くことは想定されていない
ITTF 3.2.2.7団体戦に出るチームの選手は服装をそろえなければならない。ただしソックス・シューズ、および衣類の広告の番号・大きさ・色・デザインは例外としてよい団体戦でも靴下は人によって違ってよい。部でそろえる必要はない

色の決まりはどこにあるか

色について書いているのはITTF 3.2.2.2ですが、対象はこう限定されています。——「シャツ、スカートまたは短パンの主要な色は(シャツの袖と襟を除いて)使用するボールの色とはっきり異なること」。ソックスはこの一文に入っていません。白でも黒でもピンクでも、規則上の問題はありません。

ひとつだけ気をつける条文

ITTF 3.2.2.5は、競技用の衣類の前面や側面の模様・装飾、また選手が身につけている装身具について「相手の視界を妨げるほど目立ったり、強く反射したりしてはならない」と定めています。ソックスもこの「衣類」に含まれると読めるため、光を強く跳ね返すような素材は避けたほうが無難です。市販の卓球用ソックスでこれに引っかかる品はまず見かけませんが、根拠としては知っておいてください。

つまり靴下について、規則が求めているのはこれだけ
  1. 履くこと(3.2.2.1)
  2. 相手の目障りになるほど光らせないこと(3.2.2.5)

今すぐ確かめる手順:大会に出る予定がある人は、その大会の要項(申込書と一緒に配られる書類)で「服装」の欄を見てください。ITTFの条文に無くても、主催者が独自に決めている場合があります。書いていなければ、条文どおり自由です。

卓球用ソックスは普通の靴下と何が違うか

当店で扱う16点の商品説明を数えると、書かれている機能は次のように分かれます。同じ品に複数の機能が書かれているため、合計は16になりません。

書かれている機能当店16点のうち中身
抗菌防臭10点においのもとになる菌が増えるのを抑える加工
吸汗速乾7点汗を吸って早く乾かす。体育館では靴の中が蒸れやすい
5本指2点指が1本ずつ分かれている
アキレスガード2点かかとの後ろを厚くして、靴ずれを起こしにくくする
直角ヒール/ワイドヒール2点かかとの角度を足の形に近づけて、履いたときにずれにくくする
リブ編み1点足首をゴムのように編み、締めつけずに止める

素材はどれも綿・アクリル・ポリエステル・ナイロン・ポリウレタンの混紡で、綿100%の靴下ではありません。ポリウレタンが入るのは、伸びて足に沿わせるためです。

普通の靴下で困る場面

規則上は問題が無くても、実際に困ることはあります。多いのは次の3つです。

  • 靴の中で回る——かかとの形が合っていないと、細かく動くうちに靴下だけがずれて、指の付け根に生地がたまる
  • 厚すぎてシューズがきつくなる——卓球シューズは薄い靴底で足裏の感覚を取る作りなので、厚手の靴下だとサイズが合わなくなる
  • 乾かない——綿100%は汗を吸ったあと乾きにくく、2部練習の後半で冷える

逆にいえば、手持ちの靴下がこの3つに当てはまらなければ、そのまま使って問題ありません。シューズのサイズの決め方は卓球シューズの選び方にまとめました。

今すぐ確かめる手順:卓球シューズを履いて5分ほど動いたあと、靴を脱いで靴下の縫い目の位置を見てください。つま先の縫い目が横にずれていたら、その靴下は靴の中で回っています。

丈|呼び名が7通りに割れているので、名前では比べられない

靴下選びでいちばん分かりにくいのが丈(長さ)です。当店の16点に書かれている丈の呼び名を数えると、7通りありました。

商品説明での呼び名当店16点のうち
ショート丈5点
ノーマル丈3点
アンクル丈2点
ミッドショート丈2点
レギュラー丈2点
ロング丈1点
セミロング丈1点

問題は、この呼び名に業界共通の定義が無いことです。あるメーカーの「ノーマル丈」と、別のメーカーの「ミッドショート丈」がほぼ同じ長さ、ということが起こります。名前で比べるのはあきらめてください。

実際に選ぶときの2択

迷ったときは、次の2つのどちらかで決めれば足ります。

分け方向いている人理由
くるぶしが隠れる長さ卓球シューズの履き口が高い人。靴ずれが気になる人シューズの縁が直接くるぶしに当たらない。当店の「ノーマル丈」「レギュラー丈」「セミロング丈」「ロング丈」はこの帯
くるぶしが出る長さ暑さが苦手な人。見た目を軽くしたい人通気がよく、洗濯物もかさばらない。当店の「ショート丈」「アンクル丈」「ミッドショート丈」はこの帯

もうひとつ現実的な決め方があります。大会や部活で写真に写る機会が多い人は、くるぶしが隠れる長さにしておくと、ユニフォームとの見た目のつながりがそろいます。部でユニフォームをそろえる話は卓球部のユニフォームのそろえ方にあります。

サイズ|S・M・L・Oのcm表記はメーカーで違う

卓球用ソックスのサイズは、S・M・L・O(Oはいちばん大きい)で書かれることが多く、さらにジュニア用としてJRが入る商品もあります。この記号が指すcmは、メーカーによって違います。

記号バタフライの表記アンドロの表記
S19.0〜21.5cm——
M22.0〜24.5cm22〜24.5cm
L25.0〜27.0cm25〜27.5cm
O27.5〜29.0cm——

たとえば足が27.2cmの人は、バタフライの表記ではO、アンドロの表記ではLになります。記号ではなくcmの数字を見てください。当店の商品ページには、どの商品もcmの目安を書いています。

色によってサイズ展開が違うことがある

同じ商品でも、色ごとに用意されているサイズが違う場合があります。当店で扱うショートカラー・ソックスⅢは、コーラルピンクとターコイズブルーがS・M・L、ネイビー・ホワイト・ブラックがM・L・Oという分かれ方です。色を先に決めると、サイズが無いことがあるので、サイズを先に選んでから色を見てください。

今すぐ確かめる手順:足の長さが分からない人は、紙の上に立ってかかとと指先に印をつけ、定規で測ってください。左右で差がある人は長いほうに合わせます。数字が分かれば、記号に迷うことはなくなります。

5本指ソックスはどうか

当店の16点のうち、5本指は2点です。指が1本ずつ分かれていて、商品説明には「足の指で床をつかむ」「指がしっかり踏ん張れる」と書かれています。

商品メーカー価格
BTY・5本指ソックス 2バタフライノーマル丈¥2,200
5本指ソックスニッタクショート丈¥1,760

価格は普通のソックスの1.5〜2倍です(当店の最安は¥1,100)。この差額を出す価値があるかは、はっきり分かれます。

5本指を選ぶかどうかの目安
  1. 指の間が蒸れてふやける人——指どうしが触れないので、この悩みには直接効く
  2. 指が重なっている人——分かれていることで当たりが減る場合がある
  3. 履くのに時間がかかるのが嫌な人——指を1本ずつ入れるので、普通の靴下より手間がかかる。試合の合間に履き替える人には向かない
  4. まず1足だけ試す——合う合わないが人によって大きいので、いきなり何足も買わない

何足そろえるか・いつ買い替えるか

部活で週5日練習する人を想定すると、3〜4足あれば回ります。洗濯が追いつかない日があるので、練習日数より1足多いと考えてください。

使う場面足数の目安考え方
週1〜2回の練習2足1足使っているあいだにもう1足を乾かす
部活で週4〜5回3〜4足洗濯が1日空いても足りる
試合に出る人+1足試合用を分けておくと、当日にすり減った靴下で出ることがなくなる

¥1,100の商品で4足そろえると4,400円です。はじめてそろえる道具全体の金額は卓球を始めるのに必要なもの、中学の部活で1年目にかかる金額は中学の卓球部の費用にまとめています。

買い替えの合図3つ

  • かかとか親指の付け根が薄くなって透けた——ここが最初に減る
  • 履き口のゴムが伸びて、動いているうちにずり落ちる——ずれる靴下は足の裏でよれて、まめの原因になる
  • 洗っても においが残る——抗菌防臭の加工は洗濯のたびに少しずつ落ちる

今すぐ確かめる手順:いま持っている靴下を全部出して、かかとを光に透かしてください。透けるものを抜くと、実際に使える足数が分かります。その数が練習日数より少なければ、買い足しの分だけ買えば足ります。

当店で買えるソックス|16点の一覧

価格は¥1,100〜¥2,200、中央値は¥1,210です。¥1,100の商品が6点あり、ここがいちばん手を出しやすい帯になります。

商品メーカー価格
ツードソックスニッタクショート丈¥1,100
カラーボーダーソックスニッタクレギュラー丈¥1,100
モダンソックスニッタクショート丈¥1,100
バーチカルソックスニッタクアンクル丈¥1,100
エレイスソックスニッタクショート丈¥1,100
アルファロゴソックスアンドロミッドショート丈¥1,100
ターナカラーソックス2アンドロミッドショート丈¥1,100
ライダル・ソックスバタフライノーマル丈¥1,210
オルベリー・ソックスバタフライノーマル丈¥1,210
クライド・ソックスバタフライセミロング丈¥1,210
ショートカラー・ソックスⅢバタフライアンクル丈¥1,210
LT・ソックスIIIバタフライロング丈¥1,320
トエラソックスニッタクレギュラー丈¥1,320
フィットマッチソックスニッタクショート丈¥1,650
5本指ソックスニッタクショート丈¥1,760
BTY・5本指ソックス 2バタフライノーマル丈¥2,200

色の展開はニッタクとバタフライが広く、ブラック・ホワイトのほかにレッド・ブルー・ピンク・オレンジ・パープルなどがあります。前の章のとおりソックスの色に規則上の制限はありませんので、好みで選んで構いません。

よくある質問

Q試合で白い靴下でないと注意されますか
A.注意される根拠がありません。ITTF 3.2.2.2が色を制限しているのはシャツ・スカート・短パンだけで、ソックスは対象外です。ただし大会の要項で主催者が独自に決めている場合はそちらが優先されるので、要項の「服装」欄を確認してください。
Q団体戦では部員全員そろえないといけませんか
A.そろえなくて構いません。ITTF 3.2.2.7が「チームの選手は服装をそろえること。ただしソックス・シューズは例外としてよい」と明記しています。部でそろえるかどうかは、ルールではなく部の方針の問題です。
Q普通のスポーツソックスではだめですか
A.規則上は問題ありません。困るのは履き心地の面だけです。かかとが靴の中でずれない・厚すぎてシューズがきつくならない・汗をかいても乾く、この3つを満たしていれば、そのまま使ってください。
Q5本指は上達に効きますか
A.上達を保証するものではありません。商品説明にあるのは「指で踏ん張れる」「指の間が蒸れにくい」という履き心地の話です。指の間の蒸れで悩んでいる人は試す価値がありますが、そうでなければ差額を他の道具に回して構いません。
Q子ども用のサイズはありますか
A.あります。当店で扱うニッタクのソックスにはJR(ジュニア)の展開がある商品があり、バタフライのSは19.0〜21.5cmです。記号ではなくcmの数字で選んでください。
Q靴下の上からテーピングをしてもいいですか
A.競技規則に禁じる条文はありません。ITTF 3.2.2.5にあるとおり、相手の視界を妨げるほど目立つものでなければ問題ありません。足の痛みが続く場合は、テーピングより先に原因を見てください。卓球の怪我にまとめています。
Q何cmのものを買えばいいか分かりません
A.紙の上に立ってかかとと指先に印をつけ、定規で測ってください。左右で差があれば長いほうに合わせます。その数字を、商品ページのcm表記と突き合わせてください。S・M・L・Oの記号はメーカーによって指す長さが違います。

まとめ

ITTFの競技規則で「ソックス」が出てくるのは2か所だけです。3.2.2.1=競技服装の一部であることと、3.2.2.7=団体戦でもそろえなくてよいこと。色を縛る条文(3.2.2.2)の対象はシャツ・短パン・スカートで、ソックスは入っていません。

だから買い替えの理由は規則ではなく履き心地です。靴の中でずれる・厚すぎる・乾かない——この3つに当てはまらなければ、手持ちの靴下でそのまま始めて構いません。

買うなら、丈はくるぶしが隠れるか出るかの2択で足ります。商品名の「ショート丈」「ミッドショート丈」といった呼び名には共通の定義がありません。サイズは記号ではなくcmの数字を見てください。

当店の16点は¥1,100〜¥2,200、中央値¥1,210。部活で週4〜5回なら3〜4足あれば回ります。

用具えらびのチェックリスト(PDF)をお送りします

はじめて道具をそろえるときに「何を・どの順番で決めるか」を1枚にまとめたものです。印刷して、そのままお店で使えます。あわせて、ラバーを貼った状態で届く貼り上がり完成ラケット(来春の予約企画)の先行案内もお届けします。

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