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部活や大会に出ると、必ず一度は当たるのがダブルスです。「サーブはどこに出すの?」「次は誰が打つの?」——ここでつまずく人はとても多いのですが、シングルスとの違いはたった3つしかありません。この記事では、その3つを図で押さえたうえで、点数の数え方・ゲームが替わったときの順番・間違えたときの扱いまで、競技規則の条文にそってまとめました。

シングルスとの違いは3つだけ
先に結論です。ダブルスで新しく覚えることは、次の3つだけです。ほかはすべてシングルスと同じルールで進みます。
| 違うところ | シングルスでは | |
|---|---|---|
| ① サーブのコース | 自分の右半分でバウンドさせ、相手の右半分に入れる | どこへ出してもよい |
| ② 打つ順番 | 4人が決まった順番で1球ずつ交互に打つ | 2人が交互に打つ |
| ③ サーブの交代 | 2点ごとに、出す人と受ける人が入れ替わる | 2点ごとに相手に移るだけ |
11点先取・10対10でデュース・ゲームごとにエンド交代——このあたりはシングルスとまったく同じです。コートの広さも変わりません(ダブルスだからといって広くはなりません)。
違い①:サーブは「自分の右半分 → 相手の右半分」へ
ダブルスでは、台の真ん中に引かれた白い線(センターライン)でコートが左右に分かれます。サーブは自分の右半分でバウンドさせてから、相手の右半分に入れると決められています。
ここでいう「右」は、それぞれの選手から見た右です。向かい合っているので、コート全体で見ると対角線(ななめ)を通ることになります。
センターラインはそれぞれの右ハーフコートの一部として扱われます(競技規則 2.1.6)。つまり真ん中の白い線にボールが乗ったサーブは、左右どちらから見ても「入った」ことになります。線の幅はわずか3mmですが、迷ったら「乗ったらセーフ」と覚えてください。
サーブ以外は、コートのどこへ打っても構いません。右半分のきまりが効くのはサーブの1球だけです。2球目以降は、シングルスと同じように相手コートのどこへでも打てます。
参照:国際卓球連盟 競技規則 2.6.3(ダブルスのサービス)/2.1.6(センターライン)
違い②:4人が決まった順番で1球ずつ打つ
ダブルスでいちばん間違えやすいのがここです。順番は必ず、サーバー → レシーバー → サーバーの相方 → レシーバーの相方。そのあとも同じ順番でぐるぐる回ります。

つまり同じ人が2球続けて打つことはありません。自分が打ったら、次に自分の番が回ってくるのは3球あとです。なお、この図の矢印は「次に打つ人」を表しています。ボールは相手コートのどこへ打っても構いません。
打つ順番を間違えて打ってしまうと、相手の得点になります(競技規則 2.10.1.12)。とっさに手が出てしまう場面がいちばん危ないので、「自分が打ったら、次は必ず相手が2人とも打つ」と覚えておくと防げます。
参照:国際卓球連盟 競技規則 2.8.2(ダブルスの打順)/2.10.1.12(打順違反)
違い③:2点ごとに、打つ人が入れ替わる
2点入るとサーブ権が相手に移るのはシングルスと同じですが、ダブルスでは「誰が出して、誰が受けるか」も一緒に入れ替わります。規則はひとつだけ——前に受けていた人が、次にサーブを出す。

この決まりに従うと、4人が順番にサーブを出すことになり、ひと回りすると最初の組み合わせに戻ります。覚えるのは「受けていた人が次に出す」の1行だけで、残りは自動的に決まります。
デュース(10対10)になると、サーブは1点ごとの交代に変わります。ただし順番そのものは変わりません。出す回数が2点ぶんから1点ぶんに短くなるだけです。
参照:国際卓球連盟 競技規則 2.13.3(サービス交代)/2.13.5(ダブルスの交代)
点数の数え方はシングルスとまったく同じ
ここは新しく覚えることがありません。
- 1ゲームは11点先取。ただし10対10になったら、2点差がつくまで続きます。
- マッチは奇数ゲームの勝ち越しで決まります。5ゲームマッチなら3ゲーム先取、7ゲームマッチなら4ゲーム先取です。
- 点の呼び方も同じで、サーブ側の点を先に言います。
数え方やデュースの詳しい説明は卓球の点数の数え方・カウントの仕方にまとめています。
参照:国際卓球連盟 競技規則 2.11.1(ゲーム)/2.12.1(マッチ)
ゲームが替わったら誰がサーブ? 最終ゲームの5点交代も
次のゲームのサーブは、前のゲームで受けていた側から
あるゲームで先にサーブを出した側は、次のゲームでは先に受ける側になります。ここはシングルスと同じです。
ダブルスだけの決まり:最初のレシーバーは「前のゲームで自分にサーブを出した人」
ダブルスでは、次のゲームでどちらがサーブを出すかは、そのペアが自由に選べます。ただし選んだあとの最初のレシーバーは自動的に決まります——前のゲームで、そのサーバーにサーブを出していた人です。ここは相談で決めるものではありません。
なお、マッチのいちばん最初(第1ゲーム)だけは、受ける側がどちらが最初に受けるかを決められます。
最終ゲームは「どちらかが5点」でエンド交代+レシーブ順の変更
そのマッチの最後になりうるゲーム(5ゲームマッチなら第5ゲーム)では、どちらかが5点に達した時点でエンドを交代します。ここはシングルスと同じですが、ダブルスではこのとき次に受ける側が、受ける順番も入れ替えます。片方のエンドだけが有利にならないようにするための決まりです。
最終ゲームの5点でのエンド交代は、選手が忘れていても審判が止めて直します。審判がいない試合では、5点に入った瞬間に声を出して確認するのがいちばん確実です。交代を忘れたまま進んでも、それまでの得点はすべて有効です。
参照:国際卓球連盟 競技規則 2.13.4(ダブルスの最初のサーバー・レシーバー)/2.13.6(レシーブ順の入れ替え)/2.13.7(エンド交代)
順番を間違えてしまったときはどうなる?
ダブルスでは、順番の取り違えがどうしても起こります。規則には、そのときの扱いがきちんと決められています。
| どうなったか | どうする | 点はどうなる |
|---|---|---|
| 打つ順番を間違えて打った | その時点で相手の得点 | その1点が相手に入ります |
| サーブやレシーブの人を間違えていた | 気づいた時点で中断し、その得点で本来そうあるべき組み合わせに戻して再開 | それまでの得点はすべて有効 |
| エンドを交代し忘れていた | 気づいた時点で中断し、正しいエンドに戻して再開 | それまでの得点はすべて有効 |
つまり、間違いに気づいても最初からやり直しにはなりません。気づいた時点で正しい形に戻して続けるだけです。焦らず、審判か相手ペアに声をかけてください。
参照:国際卓球連盟 競技規則 2.14.1・2.14.2・2.14.3(順番・エンドの誤り)
動き方——打ったらすぐ、相方の場所を空ける
ルールを覚えたあとに必ず出てくるのが「2人でぶつかる」問題です。ダブルスは1球ごとに必ず相方と交代するので、打ったら動くが基本になります。
- 打ったら、すぐ台から離れる:その場に残ると、次に打つ相方の入る場所がなくなります。打ち終わりの位置ではなく、相方が入れる位置を空けるのが目的です。
- どちらへ抜けるかを先に決めておく:右利き同士なら左右に、右利きと左利きなら前後に動くと交差が減ります。大事なのは形よりも、2人で同じルールを共有していることです。
- 下がりすぎない:ダブルスは1人あたりが動ける時間が短いので、深く下がると次の1球に間に合いません。台の近くを保ったまま、横にずれる意識のほうがうまくいきます。
試合前や試合中に、ペアでどんなサーブを出すか手で合図するのはよく見かける光景です。これは反則ではありません。相方が回転とコースを知っていれば、3球目の準備がまるで変わります。ただし、相手から見えるようにサインを出す必要はありませんので、台の下など見えない位置で行うのが普通です。
よくある質問
まとめ
ダブルスで新しく覚えることは3つだけです。①サーブは自分の右半分から相手の右半分へ。②4人が決まった順番で1球ずつ打つ。③2点ごとに、前に受けていた人が次に出す。点数の数え方もコートの広さも、シングルスと同じです。
順番を間違えても、気づいた時点で戻して続ければよく、それまでの点は消えません。あとは打ったらすぐ相方の場所を空ける——これだけ2人で決めておけば、はじめてのダブルスでも試合になります。
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