卓球のサイドテープ|貼り方・幅の選び方・要るかどうか

【本記事について】
本記事は「卓球スタートショップ」が運営する情報メディア「卓球はじめの一歩」の記事です。記事内で紹介している商品には、当店で販売しているものが含まれます。

ラケットの側面に巻く細いテープ。商品ページでは8mm・10mm・12mmが並んでいて、どれを買えばいいのか分かりません。迷ったら10mm、が結論です。理由は好みではなく板の厚みにあります。当店で板の厚みを公表しているラケット212本を数えると、5.5mm以上6.5mm未満が140本——3分の2がこの帯に入り、ここは10mmでちょうど収まります。

この記事では、サイドテープが何をしているのか、貼ると変わること・変わらないこと、ルール上の条件、自分の板の厚みから幅を逆算する方法、素材の違い、当店で買える商品と値段、実際の貼り方の手順、そして「貼らない」という選び方までをまとめます。数字は当店で扱うラケット303本のうち、板の厚みをメーカーが公表している212本を数えたもので、価格は税込です。

ラバーの貼り替えそのものの手順は卓球ラバーの張り替え料金と時期、柄に巻くほうのテープは卓球のグリップテープにあります。この記事は側面に巻くテープだけを扱います。

まず即答|迷ったら幅10mm。8mmと12mmを選ぶ理由ははっきりしている

サイドテープの幅を決める基準
  1. 迷ったら10mm——板の厚みが5.5mm以上6.5mm未満のラケットが212本中140本。いちばん数の多い帯
  2. 8mmは板が薄い人——5.5mm未満が29本。カット用の薄い板や、小さいジュニア用の板
  3. 12mmは板が厚い人——6.5mm以上が43本。7枚合板や、厚いスポンジのラバーを両面に貼っている人
  4. 幅で値段は変わらない——当店の1本売りは8mm・10mm・12mmとも同じ金額

サイドテープは、打ちやすさを変える道具ではありません。板の縁(へり)が欠けるのを防ぐための消耗品です。だから選び方も「どれが打ちやすいか」ではなく「自分の板の厚みに合うか」だけで決まります。

今すぐ確かめる手順:ラケットの側面を横から見てください。木の板の部分(茶色く見えるところ)と、その上下にあるラバーの部分が見分けられます。いま何も巻いていない人は、木の部分に細かい傷や欠けがないかを指でなぞって確かめてください。ざらつきや欠けがあれば、それがテープを巻く理由です。

サイドテープとは|エッジテープ・ガードテープと呼び名が違うだけ

サイドテープは、ラケットの側面(板の縁)に一周巻く細い粘着テープです。メーカーによって呼び名が違い、当店の商品ページでも次の3つが混ざっています。いずれも同じ場所に貼る同じ用途の品で、選ぶときに区別する必要はありません。

商品名での呼ばれ方主に使うメーカー中身
サイドテープヴィクタスラケットの側面に巻くテープ
エッジテープスティガ/ヤサカ同じもの。「エッジ=縁」の英語
ガードテープ/プロテクターヤサカ/バタフライ同じもの。厚みを持たせてクッション性を高めた品が多い

長さは1本48〜50cmです。ラケット1本の側面をぐるりと一周すると、柄の付け根から反対の付け根まででおよそ40cm前後になるため、1本のテープで1本のラケットに1回と考えて問題ありません。余った分は切って捨てます。

素材は大きく2つに分かれます。つるりとしたポリウレタンのものと、表面に短い毛が植えてある起毛(植毛)タイプです。この違いは後の章で扱います。

貼ると何が変わるか|3つの役割と、変わらないこと

① 板の縁の欠けを防ぐ

いちばん大きい理由がこれです。ラケットは、台の角にぶつける・落とす・バッグの中で他の物と当たる、といった場面で側面から先に傷みます。板は薄い木を何枚も貼り合わせてできているため、縁が欠けるとその部分から表面の1枚がめくれていくことがあります。テープはこの一撃をやわらげる、いわばバンパーです。

② ラバーの縁が浮くのを押さえる

ラバーは板の形に合わせて切って貼りますが、切り口はどうしても数ミリの誤差が出ます。この縁の部分は、練習を重ねるうちに指や台に引っかかって端から浮いてきます。テープを上からかぶせておくと、この浮きが起きにくくなります。

③ 当たったときの音と衝撃をやわらげる

厚みのあるクッション入りの商品には、「ショックレス」「クッションガード」のように、衝撃をやわらげることを名前にした品があります。ラケットを台に当ててしまったときの音が小さくなる、という使われ方です。

サイドテープで変わらないこと
  • 打球感——テープは打球面ではなく側面に貼るので、ボールが当たる面には触れません
  • 回転のかかり方——同じ理由で変わりません
  • スピード——重さは1本あたり数gの世界で、振り心地が変わるほどではありません
  • すでに欠けた部分——テープは予防の道具で、欠けた木が戻るわけではありません

今すぐ確かめる手順:いま使っているラケットをバッグから出して、柄を持って側面を目の高さに上げ、光にかざしてください。ラバーの縁が板から浮いて影ができていたら、②がすでに始まっています。

ルール上どうなのか|「打球面にかぶせない」が条件

先に結論を書きます。側面にテープを巻くこと自体を禁じた条文はありません。ただし、テープの貼り方しだいでは条文に触れる可能性があるため、関係する3つを押さえておきます。

条文書いてあることサイドテープとの関係
ITTF 2.4.5ラバーは板の縁まで貼ってよいが、縁を越えてはいけない。ただし柄に近い、指で握る部分は覆わなくても、どんな材料で覆ってもよいテープは「板の縁」に貼るもの。打球面の上に大きくかぶせないのが原則
ITTF 2.4.7.1表面の連続性や色のわずかなずれ、役に立つ/保護のための取り付け物は、表面の特性を大きく変えない限り認められる保護目的の取り付け物はここで許容されている。テープが打球面の性質を変えないことが前提
ITTF 2.4.8試合前と、試合中にラケットを替えるときは、相手と審判に見せて調べさせるテープの貼り方に不安があるなら、この場で見てもらえばよい

実際の運用として問題になるのは、テープが打球面に数ミリ以上かぶさっている場合です。ITTF 2.4.6は、打球面(またはラバーを貼らずに板を出した面)はつや消しで、片面は黒、もう片面は黒ともボールの色ともはっきり区別できる鮮やかな色と定めています。光るテープが打球面の上まで来ていれば、この条文に照らして指摘される余地が生まれます。

貼るときに守る3つ
  1. テープの幅の中心を板の縁に合わせる。片側に寄せて打球面を大きく隠さない
  2. ラバーの縁にかかるのは、上下それぞれ2〜3mmまでを目安にする
  3. 大会で気になるなら、試合前のラケット確認(ITTF 2.4.8)で審判に見せる

今すぐ確かめる手順:自分のラケットにすでにテープが巻いてあるなら、テープの上端がラバーのどこまで来ているかを見てください。ラバーの粒や表面が見えなくなるほど乗っていたら、次の貼り替えで位置を下げます。

幅の決め方|自分の板の厚みから逆算する

幅で迷うのは、側面の全部をテープで覆うものだと思っているからです。実際は違います。

側面の厚みは、板の厚み+ラバー2枚分です。ラバーはITTF 2.4.3で「スポンジ付きなら接着剤込みで4.05mm未満」と決まっているので、両面に貼れば厚い側で8mm前後になります。板が5.8mm(当店の公表値の中央値)なら、側面の合計はおよそ13〜14mm。12mmのテープでも覆いきれません。

つまりサイドテープは、側面を全部包むのではなく板の縁を中心に当てて、上下のラバーの縁に少しかけるものです。だから必要な幅は「板の厚み+上下に2〜3mmずつ」で決まります。

板の厚み当店の該当本数(212本中)選ぶ幅あてはまる板の例
5.5mm未満29本8mmカット用の薄い板、小さいジュニア用
5.5mm以上6.5mm未満140本10mm5枚合板、多くのカーボン入り
6.5mm以上7.5mm未満34本10mmか12mm7枚合板、厚めの特殊素材
7.5mm以上9本12mmバルサ材など、あえて厚くした板

この表のとおり、212本中140本が10mmの帯に入ります。さらに6.5mm以上7.5mm未満の34本も10mmで足りることが多いため、「迷ったら10mm」は、好みの話ではなく数の話です。

板の厚みが分からないときは

商品ページや説明書に書いていないラケットもあります(当店でも303本中91本は公表がありません)。その場合は定規を側面に当てて木の部分だけを測るのがいちばん早い方法です。それも難しければ、10mmを買ってください。狭すぎて板が出てしまうより、少し広くて余るほうが害がありません。

ペンホルダーの場合

ペンホルダーはラバーが片面だけ、または裏面が薄いことがあります。その分だけ側面の合計は薄くなるので、シェークハンドで選ぶ幅より1段細くして構いません。ペンの持ち方そのものは卓球のペンホルダーにあります。

今すぐ確かめる手順:定規を1本用意して、ラケットの側面に垂直に当ててください。木の部分の上端から下端までが板の厚みです。5mmか6mmか7mmか、そこまで分かれば幅は決まります。

素材の違い|ポリウレタン・起毛・クッション入り

タイプ手ざわり向いている人当店の例
ポリウレタンつるりとして薄い軽さを優先する人。色を選びたい人サイドテープPLAY(10mm×50cm・日本製・5色)
起毛(植毛)短い毛が生えていて布のよう手が触れる感触が気になる人。落ち着いた見た目にしたい人STIGAエッジテープJP、サイドテープ(起毛タイプ)
クッション入り厚みがあり弾力がある台にぶつけやすい人。音を抑えたい人クッションガードテープ、ショックレスエッジテープ

はじめての1本としては、どれを選んでも困りません。違いが出るのは、貼り替えの回数を重ねてからです。起毛タイプは剥がしたときに毛が板に残ることがあり、クッション入りは厚みがある分だけ、ラバーの縁に乗る面積が増えます。

色は自由に選んでよい

側面のテープの色について、ITTFの競技規則に制限はありません。制限があるのは打球面(ITTF 2.4.6)だけです。ただし前の章のとおり、打球面に大きくかぶせないことが前提になります。

当店で買えるサイドテープ|1本売りと箱売り

サイドテープは、部活やクラブでまとめて使う品でもあるため、1本売りと箱売り(6〜10本)の2種類が流通しています。まず自分の1本に貼るだけなら、1本売りを選んでください。

1本ずつ買えるもの

8mm・10mm・12mmの3つの幅がそろうのは、当店ではSTIGAエッジテープJPの3点です。幅が違っても値段は同じなので、前の章で決めた幅をそのまま選んでください。

箱でまとめて買うもの(部活・クラブ向け)

商品入数価格1本あたり
RSエッジテープⅡ(植毛タイプ・レッド)6本(10mm/12mm)¥1,980約330円
サイドテープPLAY 10mm10本(5色)¥3,080約308円
VICTASサイドテープ ロゴ10本(10mm/12mm)¥3,080約308円
サイドテープ(起毛タイプ)10本(10mm)¥3,850約385円

部員が10人いれば、年に1回の貼り替えでも10本使います。1本あたりの金額は箱のほうが安くなるので、部で買うなら箱、自分の1本なら単品という分け方で足ります。部の備品の考え方は卓球部の備品と初期費用にまとめました。

貼り方|6つの手順。貼り替えも同じ

必要なものは、テープ・はさみ・乾いた布の3つだけです。作業は5分ほどで終わります。

サイドテープの貼り方
  1. 古いテープを剥がす——端をつまんで、板と平行にゆっくり引く。垂直に引き上げると板の表面がついてくる
  2. 側面を乾いた布で拭く——のりの残りやほこりがあると、新しいテープが数日で浮く
  3. 柄の付け根から貼りはじめる——始点と終点を柄の近くにそろえると、継ぎ目が目立たない
  4. 幅の中心を板の縁に合わせて、少しずつ押さえる——一気に引っ張ると、あとで縮んで浮く
  5. 反対側の付け根まで来たら、5mmほど余らせて切る——ぴったりに切ると隙間ができる
  6. 指の腹で一周なぞって圧着する——特に角のところを強めに押さえる

うまく貼るコツは引っ張らないことの一点です。テープは伸びる素材なので、引きながら貼ると、貼り終えたあとに元に戻ろうとして端から浮きます。「置いていく」感覚で進めてください。

貼り替えの目安

サイドテープに寿命の決まった年数はありません。次のどれかが起きたら替えます。

  • 端が1cm以上めくれた——そこから先はどんどん剥がれる
  • テープの表面が削れて中が見えている
  • ラバーを貼り替えるとき——ラバーを剥がす作業でテープも一緒に傷むので、同時に替えるのがいちばん手数が少ない

つまり実際には、ラバーの貼り替えと同じ周期になります。その周期の考え方は卓球ラバーの張り替え料金と時期にあります。

板の表面を守る品もある

ラバーを剥がすときに板の表面が一緒に持っていかれるのを防ぐため、板の面にあらかじめ塗っておくコーティング剤もあります。当店ではラケットプロテクター(ヤサカ)が¥1,320です。サイドテープが側面を守るのに対して、こちらは打球面の木を守る品です。

今すぐ確かめる手順:いま貼ってあるテープの継ぎ目を探してください。継ぎ目が柄から遠い側(先端のほう)にあるなら、次に貼るときは柄の近くから始めてください。先端は台やボールが当たる場所なので、継ぎ目があるとそこから剥がれます。

貼らないという選択もある|要らない人3タイプ

サイドテープは全員に必要な品ではありません。次のどれかに当てはまるなら、貼らなくても困りません。

当てはまる人理由
ラバーを貼っていない板をそのまま使う人ラバーの縁の浮きを押さえる役割(②)が要らない。板の縁の保護だけなら、ケースに入れて運ぶだけでかなり防げる
ラケットの重さを1gでも減らしたい人テープは数gだが、重さの上限まで使い切っている人には意味がある
短い周期で板ごと替える予定の人板の縁を長く守る必要がない。貼る手間と金額の分だけ、次の板の予算に回せる

逆に、貼ることをすすめたいのは道具を持ち歩く人です。部活で毎日バッグに入れて運ぶ、電車で移動する、兄弟や友人と共用する——こうした場面では、打っているときより運んでいるときに縁が傷みます

なお、はじめから両面にラバーが貼られた状態で届くラケットには、サイドテープが最初から巻いてあるものと、巻いていないものがあります。届いたら側面を一度見てください。この形のラケットについては卓球の貼り上がりラケットにまとめています。

よくある質問

Qサイドテープは何本買えばいいですか
A.ラケット1本につき1本です。長さは1本48〜50cmで、ラケットの側面を一周してちょうど足りる長さになっています。予備を持つなら2本、部で共用するなら人数分と考えてください。
Q幅を間違えて買ってしまいました。使えますか
A.広すぎた場合は、はさみで細く切れば使えます(切り口は多少荒くなります)。狭すぎた場合は板の一部が出たままになりますが、何も貼らないよりは縁を守れます。次に買うときに幅を直してください。
Q普通のビニールテープで代用できますか
A.その場しのぎなら貼れますが、勧められません。ビニールテープは粘着剤が強すぎて、剥がすときに板の表面や、のりの層まで持っていくことがあります。専用品は1本¥550から買えるので、そちらを使ってください。
Qテープを貼ると重くなって振りにくくなりませんか
A.数gの世界なので、振り心地が変わるほどではありません。重さが気になる人は、テープより先にラバーの厚さを見直したほうが差が出ます。考え方は卓球ラケットの重さにあります。
Q試合でテープの色を注意されることはありますか
A.側面のテープの色を制限した条文はありません。制限があるのは打球面の色(ITTF 2.4.6)だけです。ただしテープが打球面に大きくかぶさっていると、そこは打球面の一部として見られる余地があります。幅の中心を板の縁に合わせて貼ってください。
Q剥がしたあとに、のりが板に残ってしまいました
A.乾いた布で強くこすらず、指の腹で少しずつ丸めて取ってください。残った膜が剥がしやすい水溶性の接着剤もあり、当店ではフリー・チャック2-L(100ml)が¥1,650です。
Qジュニア用の小さいラケットにも貼れますか
A.貼れます。板が薄いことが多いので8mmを選び、長さが余ったら切ってください。ジュニア用のラケット選びは小学生の卓球ラケットの選び方にあります。

まとめ

サイドテープは板の縁が欠けるのを防ぐ消耗品です。打球感・回転・スピードは変わりません。変わるのは、道具がどれだけ長くもつかです。

幅は板の厚み+上下2〜3mmで決まります。当店で板の厚みを公表している212本のうち、5.5mm以上6.5mm未満が140本。ここが10mmの帯なので、迷ったら10mmを選べば外れません。5.5mm未満なら8mm、7.5mm以上なら12mmです。

貼るときのコツは引っ張らないこと。幅の中心を板の縁に合わせ、柄の付け根から置いていくように一周させます。貼り替えはラバーの貼り替えと同じタイミングでやると、手数がいちばん少なくなります。

1本売りは¥550から、部でまとめるなら6〜10本入りの箱で1本あたり約308〜385円です。

用具えらびのチェックリスト(PDF)をお送りします

はじめて道具をそろえるときに「何を・どの順番で決めるか」を1枚にまとめたものです。印刷して、そのままお店で使えます。あわせて、ラバーを貼った状態で届く貼り上がり完成ラケット(来春の予約企画)の先行案内もお届けします。

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