卓球ラケットの女子・女性の選び方|重さと握りで決める

【本記事について】
本記事は「卓球スタートショップ」が運営する情報メディア「卓球はじめの一歩」の記事です。記事内で紹介している商品には、当店で販売しているものが含まれます。

「女子用」の卓球ラケットは存在しません。競技規則はラケットの大きさ・形・重さを自由と定めていて(ITTF 2.4.1)、男女で区別していません。メーカーも女子用の板は作っておらず、当店で扱う板300点に「女子用」「レディース」と書かれたものは1点もありません。

性別で変わらない代わりに、手の大きさと振り切れる重さで変わります。この2つは個人差のほうが大きく、「女子だから軽い板」と決めると、振り切れる人が損をします。決め方は男子と同じで、10回振って先が下がらない重さ握って小指が余らない太さです。

この記事は女子・女性がラケットを選ぶときに、実際に変わること・変わらないことだけを扱います。中学生の1本目の予算と重さは中学生の卓球ラケットの選び方、大人から始める人の全体像は大人から卓球を始めるにはにまとめています。

まず即答|女子用ラケットは無い。変わるのは重さと握りの太さ

女子・女性の答え
  1. 規則もメーカーも男女で分けていない——ITTF 2.4.1。当店の板300点に「女子用」は0点
  2. 変わるのは「振り切れる重さ」と「握りの太さ」——どちらも性別ではなく個人差
  3. 中学生女子の1本目も81〜85gから——振り切れなければ75〜80gの帯へ下げる(当店に20点)
  4. サイズが実際に分かれるのはシューズとウェア——ラケットではなく、こちらを先に確かめる

検索すると「女子におすすめのラケット」がたくさん出てきますが、そこに挙がる板は男子の記事に挙がる板と同じです。違うのは選ぶ人の手と力であって、板の側に女子用の性能はありません

今すぐ確かめる手順:いま家にラケットがあれば、ひじを支点に10回、同じ速さで振ってください。先が下がらなければ、その重さは振り切れています。下がるなら、性別に関係なく軽い帯へ。

規則にもメーカーにも「女子用」は無い(ITTF 2.4.1)

競技規則はラケットについて「大きさ・形・重さは自由。ブレード(板)は平らで硬いこと」とだけ定めています(ITTF 2.4.1)。男子用・女子用という区分は、規則のどこにもありません。試合で使える板は男女で同じです。

メーカーの商品もそうです。当店で扱う板300点(ラバー貼り済みのレジャー用を除く)を商品名とタグで調べると、「女子」「レディース」「女性」と書かれた板は0点でした。あるのは「ジュニア」(小学生向けの小型モデル)だけで、これは年齢の区分です。

一方でウェアには「レディース」の商品があります。当店ではシャツ7点・スカートとスコート5点。つまり性別で作り分けられているのは、体に着けるもので、手に持つものではありません。

今すぐ確かめる手順:候補の商品ページで、商品名に「ジュニア」「J」「キッズ」が付いていないかを見てください。付いていれば小学生向けの小型モデルで、中学生以上には向きません。「女子向け」の表記は探しても出てきません。

変わること①|振り切れる重さ

板の重さは、当店の板で公表があるもの202点を数えると56〜105g・中央値85gです。75〜85gの範囲に101点あり、ここが「ふつう」の帯です。重さの全体像は卓球ラケットの重さにまとめています。

女子だから軽い帯、ではありません。振り切れる範囲でいちばん重いものを選びます。軽い板は振り遅れにくい代わりに、相手の強い球に押されます。振り切れる人が軽い板を持つと、その分だけ球が軽くなります。

振ってみた結果重さの帯当店の本数
10回振って先が下がらない81〜85g(中学生の1本目の帯)80〜84gに43点・85〜89gに80点
5回目以降に先が下がる75〜80g75〜79gに20点
75gでも下がる70〜74g、または小型のジュニアモデル70〜74gに5点・69g以下に13点

75〜80gの帯で、いま当店で買える木材5枚の板を挙げます。価格は税込で、毎日自動で照合しています。ラバーは含みません。

今すぐ確かめる手順:候補の板を2本に絞ったら、重いほうを先に10回振ってください。先が下がらなければ重いほう、下がれば軽いほう。この順番なら、振り切れる人が軽い板で損をしません。

変わること②|握りの太さと手の大きさ

もう1つ変わるのはグリップ(持ち手)の太さです。手が小さいと、太いグリップは指が回らず、握りが浅くなります。握りが浅いと面が安定せず、手首で打つ癖がつきます。

グリップの形はシェークハンドなら主にフレア(FL)ストレート(ST)の2種類で、当店の板300点のうち76点は商品ページにグリップの寸法(長さ×厚さ×幅)が書かれています。例=エクスターV(¥3,850)は100×24×33mm、ティモボルJ(¥5,280)は92×22×30mm。同じ「FL」でも太さが違います

握ってみた結果見直すところ
小指がグリップから余るグリップが短い。長さが100mm前後のものへ
親指と人差し指の先が届かない・握りが浅いグリップが太い。厚さ22〜23mmのものへ
手のひらの中でグリップが動くグリップが細い。太いものへ、またはグリップテープ
どれも当てはまらない太さの問題は無い。重さで決める

太さを変える手段は「別の板にする」か「グリップテープを巻く」の2つです。巻いてよい根拠と巻き方は卓球のグリップテープに、握り方そのものはラケットの正しい握り方にあります。

今すぐ確かめる手順:ラケットを握って、親指と人差し指の先が軽く触れ合うかを見てください。触れないなら太い、指が2本ぶん重なるなら細い。触れ合うくらいが、その手に合った太さです。

変わらないこと|ラバー・板の材料・グリップの形の決め方

重さと太さ以外は、男子と同じ決め方です。

項目決め方記事
シェークかペンかはじめてはシェーク。選べる本数と張り替えの手間が違う卓球ラケットの選び方
板の材料木材5枚から。特殊素材は弾みが必要になってから卓球ラケットの値段
ラバーの種類裏ソフトの高弾性か扱いやすいテンション卓球ラバーの種類
ラバーの硬さ同じシリーズの軟らかいほう。力の弱い人ほど軟らかめが合う卓球ラバーの硬さ
ラバーの厚さ厚さの記事の基準どおり。性別で変えない卓球ラバーの厚さの選び方

ラバーの硬さだけは、力の弱い人ほど軟らかめが合いやすいので、女子・女性で「軟らかめ」と書かれることが多い項目です。ただしこれも力の差であって性別の差ではありません。力がある人は硬めで構いません。

今すぐ確かめる手順:上の表の5項目を、男子の記事と同じ順番で決めてください。「女子だから」で変える項目は1つもありません。

重さや握りの好みがまだ決まっていない段階なら、卓球ラケット診断から入るのが早いです。性別ではなく、持ち方と予算から候補を出します。

中学生女子の1本目|男子と同じ帯から始めて、振れなければ下げる

中学生の1本目の基準は、中学生の卓球ラケットの選び方のとおり大きさは普通サイズ・重さは81〜85g・板は木材5枚・予算は4,000〜12,000円です。女子でも同じです。

違いが出るのは「振り切れるか」を確かめたあとです。10回振って先が下がるなら75〜80gの帯へ。当店に20点あり、上の表の4本はすべてここです。大きさを小さくする必要はありません。小学生用の小型モデルは、ラバーも専用の小さいものが要り、3年間使えません。

打ち始めるまでの合計は、板+ラバー2枚+貼る道具です。軽めの板で組むなら、ジュニアセット(エクスターV+マークV2枚)(¥9,200)は板が83gで、同じ中身を単品で買うより1,690円安くなります。セットの中身と差額は卓球の初心者セットは買っていい?にあります。

今すぐ確かめる手順:入部してから買うなら、先輩のラケットを借りて10回振らせてもらってください。81〜85gの板で先が下がらなければ、そのまま男子と同じ帯で選びます。

大人の女性が始めるとき|ラージボールかどうかを先に確かめる

大人から始める女性で先に確かめてほしいのは、板ではなく通う会が硬式かラージボールかです。ラージボールは44mmの球を使い、ラバーは表ソフトに限られます(日本卓球協会 ラージボール卓球ルール 第4条・第5条2)。ラケットもラージ用として売られているものがあり、当店に16点あります。硬式用を買ってから「うちはラージ」と分かる行き違いが起きます。

硬式なら、決め方は中学生と同じです。振り切れる重さ・握りの太さ・木材5枚。年齢で軽くする必要もありません。振り切れる人は85g前後、振り遅れる人は75〜80g。

始め方の全体(教室の探し方・料金の目安)は大人から卓球を始めるには、ラージボールの中身は卓球は何歳まで続けられる?にまとめています。

今すぐ確かめる手順:通う予定の会に「硬式ですか、ラージボールですか」と1回だけ聞いてください。ラージなら、この記事の板の話はそのまま使えません。

サイズが実際に分かれるもの|シューズとウェア

ラケットに女子用はありませんが、シューズとウェアはサイズが分かれます。こちらは「合うものがあるか」を先に確かめる価値があります。

用具当店の実態確かめること
シューズ扱い22点。サイズは19.0〜30.0cm。22.5cm以下のサイズがあるのは19点ふだんの靴のサイズと、幅(細い・広い)
シャツレディース7点(5,940〜9,900円)団体戦はチームで同じ服装(ITTF 3.2.2.7)
スカート・スコート5点(4,950〜7,700円)。着るかどうかは自由公認大会では公認マーク付きが要る

シューズのサイズの決め方は卓球シューズの選び方、5社の幅の違いは卓球シューズのメーカー比較、ウェアの規則は卓球の服装は何を着る?にあります。練習は運動着で構いません。公認マークが要るのは公認大会だけです。

今すぐ確かめる手順:シューズはいつも履いている靴のサイズと、つま先の余りが1cm程度かを確かめてください。ラケットより先に、こちらのサイズ切れのほうが起きやすい買い物です。

よくある質問

Q女子は軽いラケットを選ぶべきですか?
A.性別では決まりません。10回振って先が下がらない重さの中で、いちばん重いものです。振り切れる人が軽い板を持つと、球が軽くなります。
Q女子におすすめのラケットはありますか?
A.「女子用」という板は無いので、男子と同じ候補です。中学生なら81〜85gの木材5枚、振り切れなければ75〜80g。上の表の4本がその帯です。
Q手が小さいのですが、小学生用を買うべきですか?
A.中学生以上なら普通サイズです。手の大きさは板の大きさではなくグリップの太さで合わせます。細めのグリップか、ストレート(ST)を握り比べてください。
Qピンクや紫のラバーは女子向けですか?
A.色は規則の範囲(片面は黒、もう片面は鮮やかな色)なら誰でも使えます。性別の区分はありません。卓球ラバーの色のルールを見てください。
Q大人の女性で、力に自信がありません。
A.軽めの板(75〜80g)と、同じシリーズの軟らかいラバーから始めてください。振り切れるようになったら、次の板で1段重くします。

まとめ

女子用の卓球ラケットは、規則にもメーカーにもありません(ITTF 2.4.1)。当店の板300点に「女子用」は0点。変わるのは振り切れる重さ握りの太さで、どちらも個人差です。

決め方は男子と同じ。10回振って先が下がらない重さ・親指と人差し指が触れ合う太さ・木材5枚。中学生女子の1本目は81〜85gから始めて、振れなければ75〜80gへ。

サイズが実際に分かれるのはシューズとウェアです。ラケットで悩む前に、そちらのサイズを確かめてください。

用具えらびのチェックリスト(PDF)をお送りします

はじめて道具をそろえるときに「何を・どの順番で決めるか」を1枚にまとめたものです。印刷して、そのままお店で使えます。あわせて、ラバーを貼った状態で届く貼り上がり完成ラケット(来春の予約企画)の先行案内もお届けします。

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