卓球ラケットの値段|相場と初心者はいくらのを買うか

【本記事について】
本記事は「卓球スタートショップ」が運営する情報メディア「卓球はじめの一歩」の記事です。記事内で紹介している商品には、当店で販売しているものが含まれます。

卓球ラケット(板)の値段は、当店で扱う300点を数えると3,850円から44,000円まで、中央値は15,400円です。ただしこれは上級者用まで含めた数字で、初心者の1本目は4,000〜7,000円の木材5枚の板で足ります。この帯に29点あり、そのうち27点が木材だけの板です。

値段が上がると何が変わるかは、はっきりしています。カーボンなどの特殊素材が入り、板が重くなり、よく弾む。弾む板は速い球が出る代わりに台に収めるのが難しく、打ち方ができる前に持つと練習の邪魔になります。「高い=上手くなる」ではなく「高い=上級者の球を打つための道具」です。

この記事は板の値段の分布・値段で変わること・打ち始めるまでの合計の組み方だけを扱います。板の選び方そのものは卓球ラケットの選び方、ラバーの値段は卓球ラバーの値段にまとめています。

まず即答|相場は中央値15,400円、初心者は4,000〜7,000円で足りる

値段の答え
  1. 当店で扱う板300点は3,850〜44,000円、中央値15,400円——上級者用まで含めた数字
  2. 初心者の1本目は4,000〜7,000円の木材5枚——この帯の29点中27点が木材だけの板
  3. 値段が上がると、特殊素材が入り・重くなり・弾む——初心者に必要な変化ではない
  4. 予算は板ではなく「打ち始めるまでの合計」で組む——板+ラバー2枚+貼る道具

板の値段だけを見て予算を決めると失敗します。板はラバーを2枚貼ってはじめて使えるので、ラバー代と貼る道具の代金があとから8,000〜9,000円ほど乗ります。合計の組み方は後半にまとめました。

今すぐ確かめる手順:候補の板の値段に7,700円(マークV2枚+貼り付けシート2袋の実売)を足してください。それが打ち始めるまでの最低額です。この数字が予算に収まるかを先に見ます。

当店で扱う板300点の値段の分布

当店で扱う板のうち、ラバー貼り済みのレジャー用(張り替えできないもの)3点を除いた300点の税込価格の内訳です。シェークもペンも含みます。ラバーは含みません。

板の税込価格本数(300点中)この帯の特徴
〜7,000円29点木材5枚がほとんど。初心者の1本目の帯
7,000〜10,000円49点木材の上位モデルと、特殊素材入りの入門モデル
10,000〜15,000円68点いちばん本数が多い帯。中央値15,400円はこのすぐ上
15,000〜20,000円54点特殊素材入りが半分を超える
20,000〜30,000円65点選手名モデル・上級者用が中心
30,000円〜35点最高は44,000円。カット用の7枚合板もここ

全体の4分の1が9,900円以下、4分の3が23,650円以下に収まります。7,000円以下の29点はすべて、部活でも試合でもそのまま使える正規の板です。安いから練習用、ということはありません。

最高額はニッタク キョウヒョウ 颯 FL(¥44,000)とスティガ サイバーシェイプ カーボン CWT トルルスエディション(¥44,000)。どちらも特殊素材入りで、上級者が使う前提の板です。

今すぐ確かめる手順:候補の板の値段が上の表のどの帯に入るかを見てください。1本目なら上から2段まで。3段目以上は「弾みが必要になってから」の帯です。

値段で何が変わるか|特殊素材の割合と、板の重さ

値段を上げると買えるものは、主に特殊素材(カーボン・アリレートなど、木の間に挟む補強材)です。当店の300点を、板が木材だけのものと特殊素材入りに分けて数えると、次のようになりました。

板の税込価格本数うち特殊素材入り重さの中央値
〜7,000円29点2点82g
7,000〜10,000円49点16点82g
10,000〜15,000円68点33点85g
15,000〜20,000円54点38点85g
20,000〜30,000円65点46点88g
30,000円〜35点25点89g

木材だけの板140点の中央値は13,200円、特殊素材入り160点の中央値は19,800円。差は6,600円です。値段が上がるほど特殊素材の割合が増え、同時に板は重くなります(重さの中央値は82g→89g)。重さの話は卓球ラケットの重さにまとめています。

特殊素材が入ると、同じ強さで振っても打った球が速く飛びます(これを「弾む」と言います)。速く飛ぶぶん、台の中に収めるのが難しくなります。初心者が値段で買っているのは、自分の球を難しくする性能だということです。

今すぐ確かめる手順:候補の商品ページで「合板構成」の行を見てください。「木材5枚」なら弾みが控えめな帯、「カーボン」「ALC」「ZLC」「アリレート」の文字があれば特殊素材入りです。

4万円の板も、木が85%(ITTF 2.4.2)

値段が10倍違っても、規則の枠は同じです。競技規則は板の厚さの85%以上が天然の木であること、カーボンなどの補強層は全体の厚さの7.5%か0.35mmの薄いほうまでと定めています(ITTF 2.4.2)。

つまり44,000円の板も、3,850円の板も、大部分は木です。値段の差は「木の種類と組み合わせ」「薄い補強層の素材」「選手名」「生産国」で生まれています。規則の全体は卓球の公認マーク(JTTA)にあります。

今すぐ確かめる手順:商品ページに「合板構成」や「ブレード構成」があれば、木材の枚数を数えてください。5枚か7枚がほとんどで、特殊素材は「+カーボン2枚」のように枚数で書かれています。

安い板の実例|3,850〜6,600円で、当店で買えるもの

7,000円以下の帯から、いま当店で買える木材5枚の板を挙げます。価格は税込で、毎日自動で照合しています。ラバーは含みません。

税込公表重量メーカーの位置づけ
バタフライ エクスターV¥3,85083g5枚合板。当店で最も安い正規の板
ニッタク アミン FL¥4,180約75gオールラウンド用。軽め
ニッタク スタリア FL¥4,950約85g弾みを抑えた構成。入門者向けと明記
ニッタク エンドレス FL¥4,950約80g守備用
バタフライ TB5アルファ¥4,95088g攻撃用シェーク
ニッタク ライジング2 FL¥5,940約75gオールラウンド用。軽め
バタフライ コルベル¥6,05095g木材5枚合板の代名詞。当店のセットの板
ニッタク ウイングライト FL¥6,600約76gオールラウンド攻撃タイプ

注意したいのは、これより安い「ラバー貼り済み」のラケットです。当店にも1,980〜2,200円のレジャー用がありますが、メーカーがラバーの張り替えはできないと明記しています。ラバーは80〜100時間で寿命が来るので、部活や教室で使うなら張り替えできる「板」を選びます。見分け方は卓球の貼り上がりラケットにあります。

今すぐ確かめる手順:商品名や説明に「ラバー貼り済み」「レジャー用」「張り替え不可」の言葉が無いかを見てください。あれば板ではなく完成品で、上の表とは別の物です。

予算から決めたい人は卓球ラケット診断が使えます。板だけでなく、ラバーと貼る道具まで含めた合計金額で候補を出すので、買い足しで予算を超える失敗を避けられます。

高い板は初心者に向くか

向きません。理由は性能が悪いからではなく、性能が高すぎるからです。特殊素材入りの板は、当てただけで速く飛びます。フォームができる前に持つと、「当てて返す」練習の段階で球が台から出て、何が悪かったのか分からなくなります。

木材5枚(4,000〜7,000円)特殊素材入り(15,000円〜)
当てただけの球控えめに飛ぶ。台に収まる速く飛ぶ。台から出やすい
ミスの原因分かりやすい(面の向き・振り方)分かりにくい(板が飛ばしている)
強く振れる人威力が頭打ちになる力がそのまま球に乗る
買い替え弾みが足りなくなったら次へ最初から持つと戻す理由が無い

「弾みが足りない」と感じてから、次の板へ。この順番なら、高い板の性能を全部使えます。最初から高い板を持つと、その板の性能を使える打ち方を作るところから始めることになります。

今すぐ確かめる手順:部活の先輩の特殊素材入りの板を借りられたら、フォアを10本、同じ力で打ってください。自分の板より台から出る本数が増えるなら、いまはまだ木材5枚の帯です。

「打ち始めるまでの合計」で予算を組む

板を買っても打てません。ラバー2枚と、貼る道具が要ります。当店の実売価格で、木材5枚の板を使った合計を出します。

組み合わせ内訳合計
エクスターV+マークV2枚(単品)3,850円+3,520円×210,890円
ジュニアセット同じ中身をセットで¥9,200(1,690円安い)
コルベル+マークV2枚(単品)6,050円+3,520円×213,090円
初心者おすすめセット同じ中身をセットで¥10,900(2,190円安い)
貼る道具チャックシート2 ¥330×2袋、またはフリー・チャック2-L ¥1,650660円〜1,650円

初心者おすすめセット10,900円に接着剤1,650円を足すと12,550円。当店は税込12,000円以上で送料無料(未満は全国一律880円)なので、この組み合わせは送料がかかりません。セットと単品の差額の計算は卓球の初心者セットは買っていい?にあります。

ボールとシューズは別です。部活1年目の全体の費用は中学の卓球部の費用で計算しています。

今すぐ確かめる手順:板の値段にラバー2枚と貼る道具を足した合計を出し、12,000円を超えるかを見てください。超えないなら送料880円も足します。超えるように組み替えたほうが安くなることがあります。

板とラバー、どちらにお金をかけるか

板は長く使う道具、ラバーは消耗品です。板は反ったり欠けたりしなければ何年も使えます。ラバーは打った合計80〜100時間で回転がかからなくなり、張り替えます。

だから予算の順番は、①ラバーの張り替え代を年に何回か払える ②その残りで板です。4万円の板を買ってラバーを替えられないより、6,000円の板でラバーを2回替えるほうが、上達には効きます。張り替えの頻度と1回の金額は卓球ラバーの張り替え料金と時期にあります。

板を買い替える理由は「弾みが足りない」「反った」「欠けた」の3つだけです。サインの見方は卓球ラケットの寿命にまとめています。

今すぐ確かめる手順:1年間の練習時間を見積もり、80〜100時間で1回として張り替え回数を出してください。その回数×約7,700円(マークV2枚+シート)を先に確保し、残りを板の予算にします。

よくある質問

Q3,000円以下の板はありますか?
A.当店の正規の板の最安は3,850円(エクスターV)です。それより安いものはラバー貼り済みのレジャー用で、張り替えができません。
Q値段が高い板ほど長持ちしますか?
A.長持ちの条件は「反らない・欠けない」で、値段より扱い方で決まります。高い板は弾みを買っているのであって、寿命を買っているのではありません。
Q中学生の部活で1万円の板は高すぎますか?
A.高くはありません。中学生の帯は4,000〜12,000円で、木材5枚か特殊素材入りの入門モデルが並びます。中学生の卓球ラケットの選び方を見てください。
Q中古やフリマの板は安くて良いのでは?
A.反りと欠けが確かめられないこと、グリップの汚れ、前の人の接着剤が残っていることがあります。差額が数千円なら新品の木材5枚のほうが確実です。
Q板の値段は店によって違いますか?
A.違います。当店の価格は毎日自動で照合しているので、記事の数字と商品ページの数字は一致しています。ほかの店と比べるなら、税込で、送料を足した額で見てください。

まとめ

当店で扱う板300点は3,850〜44,000円、中央値15,400円。値段が上がると特殊素材が入り、板が重くなり、よく弾みます。規則の枠(木が85%以上)は同じです。

初心者の1本目は4,000〜7,000円の木材5枚で足ります。高い板は性能が高すぎて、ミスの原因が分からなくなります。「弾みが足りない」と感じてから次の板へ。

予算は板ではなく打ち始めるまでの合計(板+ラバー2枚+貼る道具)で組み、ラバーの張り替え代を先に確保します。板は長く使い、ラバーは消耗品です。

📖 あわせて読みたい関連記事

用具えらびのチェックリスト(PDF)をお送りします

はじめて道具をそろえるときに「何を・どの順番で決めるか」を1枚にまとめたものです。印刷して、そのままお店で使えます。あわせて、ラバーを貼った状態で届く貼り上がり完成ラケット(来春の予約企画)の先行案内もお届けします。

メールアドレス

※登録は無料です。配信停止はいつでもできます。個人情報の扱いはプライバシーポリシーをご覧ください。

予期しない問題が発生しました。 後でもう一度やり直すか、他の方法で管理者に連絡してください。