本記事は「卓球スタートショップ」が運営する情報メディア「卓球はじめの一歩」の記事です。記事内で紹介している商品には、当店で販売しているものが含まれます。
中学の卓球部で使うラケットは、板とラバーが別々に売られていて、買った人が自分で貼るのが基本です。その作業をメーカー側で済ませ、届いた日から打てる状態にしたものが貼り上がりラケットです。選ぶ基準は値段でなく「誰が貼るか」と「あとで張り替えられるか」の2つで、当店の実価格では自分で貼るセットとの差は数百円〜千円台です。
貼り上がりを選んでも、貼る作業が無くなるわけではありません。ラバーは打った合計時間で80〜100時間が交換の目安なので、その時は自分で貼ることになります。つまり貼り上がりは作業を先送りするのではなく、1回目だけを飛ばす買い方です。
この記事では、名前の似た「レジャー用の貼り付け済み」を型番で見分ける方法、当店の実価格での差額、貼る作業で起きること、向く条件、来春予約の仕組みを書きます。セットの中身や向く人・向かない人は卓球の初心者セットは買っていい?にまとめてあります。
まず即答|「誰が貼るか」と「あとで張り替えられるか」で決める
値段でなく「誰が貼るか」で決める——これが結論です。貼り上がりは届いた日に打てて、自分で貼るセットは30分ほどの作業が要ります。ただしどちらも80〜100時間後には張り替えが来るので、そこから先は同じ道です。
| 見るところ | 貼り上がり | 自分で貼るセット | レジャー用の貼り付け済み |
|---|---|---|---|
| 誰が貼るか | メーカー側 | 自分(親か子ども) | 最初から一体 |
| 届いた日 | そのまま打てる(ボール別売り) | 30分ほど貼ってから | そのまま打てる |
| 80〜100時間後 | 自分で張り替える | 自分で張り替える | 張り替えを前提にしていないことが多い |
| 板とラバーの型番 | 別々にある | 別々にある | 無い |
3列目は名前が似ているだけで別のものです。一言でいえば板とラバーの型番が別々にあるかで分かれます。当店では貼り付け代行は行っていないので、セットなら「家で誰が貼るか」を先に決めておくと迷いません。
今すぐ確かめる手順:スマホのメモに「誰が貼るか」「あとで張り替えるのは誰か」の2行を書き、「自分」「子ども」「貼って届く」のどれかを入れてください。1行目が「貼って届く」なら貼り上がりです。
貼り上がりラケットとは何か|板とラバーは別売りが基本
卓球のラケットは、木の板(ブレード)と、その両面に貼るゴムのシート(ラバー)が別々の商品として売られています。板を1枚とラバーを2枚選び、接着剤か貼り付けシートで貼って、縁を切りそろえて完成です。
貼り上がりラケットは、この組み合わせをメーカー側であらかじめ貼り、完成した状態で届けるものです。当店のスタリア × ステラック 両面(¥10,890)は、板がスタリア、ラバーが裏ソフトのステラックで、両面が貼り付け済みです。ボールは別売りです。
- 板=スタリア(シェークハンドの入門モデル)
- ラバー=ステラック(裏ソフト=表面がつるつるで、ボールを回す力をかけやすい種類)
- 面=両面(フォアとバックの2枚)
- グリップ=FL(フレア=握りの先が広がった形)
もう1つの特徴が季節生産です。貼り上がりは春の新入部員シーズンに向けて作られるので、通年ではモデルがそろいません。当店でも、いま注文を受けられる貼り上がりは限られていて(現在は1型。売場で確認できます)、それ以外は来春の予約企画で案内します。
今すぐ確かめる手順:手元の商品名を、板・ラバー・面・グリップの4つに分けて印を付けてください。4つとも見つかれば、板とラバーが別々に存在する正規の貼り上がりです。厚さは商品説明にあれば控えておきます。
レジャー用の「ラバー付きラケット」との違い|張り替えできるかで分ける
量販店などには、ラバーが貼ってある安価なラケットもあります。これはレジャー用の貼り付け済みで、板とラバーが一体で型番が無く、張り替えを前提にしていないことが多いものです。中学生の卓球ラケットの選び方でも「練習を続けるつもりなら向かない」と書きました。
見分け方は2つで足ります。商品名に板とラバーの型番が別々にあるか、そのラバーが単品でも売られているか。両方あてはまれば正規の貼り上がりで、1つでも欠ければ候補から外します。当店の貼り上がりなら、ラバーのステラック(¥2,970)も板のスタリア FL(¥4,950)も、同じ名前で単品として売られています。
| 見るところ | 正規の貼り上がり | レジャー用の貼り付け済み |
|---|---|---|
| 商品名 | 板とラバーの名前が両方ある | 本体の名前が1つだけ |
| ラバーの単品 | 同じ名前で単品が売られている | 売られていない |
| 両面の色 | 片面は黒、もう片面は鮮やかな色(ITTF 2.4.6) | 商品ごとに異なる(この配色でないと公式戦で使えない) |
| 80〜100時間後 | ラバーだけ替えて板は使い続ける | 本体ごと買い直しになりやすい |
この違いが効くのは、ラバーに80〜100時間という寿命があるからです。張り替えできなければ本体ごと買い直しなので、最初の1本を型番で選ぶのは2回目以降の出費を決める判断です。
今すぐ確かめる手順:商品名にあるラバーの名前だけを、その店の検索窓に入れてみてください。単品で厚さと色を選べる形で出てくれば張り替えできる型です。出てこなければ候補から外します。
自分で貼るセットとの差額|当店の実価格で並べる
「貼ってあると高い」と思われがちですが、当店の実価格で並べると差はわずかです。セットは板とラバー2枚だけで、貼る道具(貼り付けシートか接着剤のどちらか一方)が別売りなので、道具代を足した金額で比べるのが公平です。なお貼り付けシートは1袋=1枚入りで、ラバー1枚につき1枚使うため、両面には2袋要ります。
| 買い方 | 商品(当店の税込価格・毎日自動で照合) | 合計 |
|---|---|---|
| 貼り上がり | スタリア × ステラック 両面(¥10,890) | 10,890円 |
| セット+シート | コルベル+マークV セット(¥10,900)+チャックシート2(¥330×2袋=660円) | 11,560円 |
| セット+接着剤 | コルベル+マークV セット(¥10,900)+フリー・チャック2-L(¥1,650) | 12,550円 |
差額はシートなら670円、接着剤なら1,660円です(チャックシート2は1袋=1枚入りで、ラバー1枚につき1枚使うため両面では2袋必要です)。当店は12,000円以上で送料無料、未満は全国一律880円なので、送料込みでは貼り上がり11,770円、セット+シート12,440円、セット+接着剤12,550円。送料込みの差は670円と780円で、どちらも千円に届きません。
この差額で買っているのは、30分の作業と初回の失敗を無くすことです。セットの中身や単品との差額は卓球の初心者セットは買っていい?に、部活全体の出費は中学の卓球部の費用にあります。
今すぐ確かめる手順:スマホの電卓で、候補の値段と貼る道具の値段を足してください。その合計が12,000円未満なら送料880円を足し、12,000円以上なら足しません。送料を足す前の合計で12,000円の線を見るのが正しい比べ方です。
貼る作業で何が起きるか|気泡・ズレ・はみ出しと30分
自分で貼る作業は、板に接着剤を塗るか貼り付けシートを当て、ラバーを載せて押さえ、板の縁に沿ってハサミで切りそろえる流れです。所要は30分ほどですが、初めての人によく起きるのは次の3つです。
- 気泡=ラバーと板の間に空気が残り、表面が小さく盛り上がる
- ズレ=グリップ側の位置が合わず、ラバーが板から片寄る
- はみ出し・切り残し=縁を切るときに、板より外に残るか内側に入りすぎる
どれも打てなくなる失敗ではなく、剥がして貼り直せば済みます。ただ部活の初日に持って行く子どもには、見た目の気になり方が違います。貼り上がりは初回の30分と3つの失敗をゼロにする買い方です。
手順はラバーの貼り方ガイドと卓球ラバーの張り替え時期と貼り方にあります。
今すぐ確かめる手順:家にあるハサミで、紙に描いた楕円の線に沿って一周切ってみてください。線からはみ出さずに切れるならラバーの縁切りも同じ動作です。手が止まるなら、初回だけ貼り上がりにする理由になります。
自分で貼るときの用品を先に知っておきたい方へ。貼り付けシートと液体接着剤の手間・時間・値段の逆転点、使えないもの、はがし方は卓球ラバーの接着剤と貼り付けシートにまとめています。
貼り上がりにするか自分で貼るかを決める前に、卓球ラケット診断で組み合わせの合計金額を見ておくと、差額が具体的になります。
中学生の1本目に貼り上がりが向く条件・向かない条件
貼り上がりと自分で貼るセットは、打ち始めてしまえば同じ道具です。違いが出るのは届いた日から部活の初日までの段取りだけなので、向く・向かないは家の事情で決まります。
- 初日まで日が無い——届いた日に打てる状態が要る
- 家に貼った経験のある人がいない——気泡・ズレを避けたい
- グリップはFLでよい——当店の貼り上がりはFLのみ
- 時期が合っている——いま注文できる型で足りるか、予約の時期
- グリップをST(まっすぐな握り)にしたい——セットはFL/STを選べる
- 道具の扱いを最初から覚えさせたい——2回目は必ず自分で貼る
- 板を体格で選びたい——ジュニアセットの軽い板(エクスターV 83g)など
- 予約の時期を外している——季節生産を待たずに始められる
迷ったら「初日に打てる状態」を優先してください。2回目の張り替えは80〜100時間後なので、貼る作業を覚えるのはそれからでも間に合います。4つの軸での決め方は卓球ラケットの選び方にあります。
今すぐ確かめる手順:上の2つの箱を上から順に読み、家に当てはまる行を指で数えてください。「向く条件」が多ければ貼り上がり、「セットが向く条件」に「グリップはST」が入っていればセットです。
買ったあとに来ること|80〜100時間後の張り替えは自分の手番
貼り上がりで省いたのは、1回目の貼る作業だけです。ラバーの交換の目安は打った合計時間で80〜100時間で、貼り上がりでもセットでも同じです。時間が来たら、剥がして新しいラバーを貼る作業が自分の手番として来ます。
卓球の初心者セットは買っていい?で「貼ってあるセットを買っても、その1枚が終われば同じ作業が来る」と書いたのはこのことです。貼り上がりは作業を無くすのではなく、1回分あとにずらして、その間に部活に慣れる買い方です。
| 2回目に要るもの | 中身 | 当店の税込価格 |
|---|---|---|
| 新しいラバー2枚 | 同じ型番でも別のものでもよい。板はそのまま | ラバーの種類で変わる |
| 貼る道具 | 塗らずに貼れるシートか、水溶性の接着剤(JTTA公認) | チャックシート2(¥330)/フリー・チャック2-L(¥1,650) |
今すぐ確かめる手順:スマホの電卓で、80と100を「1週間に打つ合計時間」で割ってください。出た数字が、何週間後に張り替えが来るかです。その週をカレンダーに入れておけば、部活の予定と重ならない日に貼れます。
来春予約の仕組み|秋〜冬に予約して、春に届く
貼り上がりは季節限定の生産なので、通年ではモデルがそろいません。春の新入部員シーズンに向けて秋〜冬に予約を受け付け、春に届くのが基本の流れで、受付期間を逃すと次の機会はおよそ1年後です。
当店では、受付開始をメールで知らせる先行案内リストを用意しています。登録は無料で、配信はいつでも止められます。受付の時期や対象モデルは貼り上がりラケット 来春予約の先行案内で案内します。
- 春から入部する子——秋〜冬に先行案内へ登録し、受付開始のメールで予約する
- すでに入部していて待てない子——いま注文を受けられる貼り上がりか、セットで始める
- 予約したあと——ボール(別売り)をそろえ、80〜100時間後の張り替えに備える
今すぐ確かめる手順:スマホのカレンダーに「貼り上がりの予約受付を確認」という予定を1つ入れてください。日付は秋の中で自分で決めて構いません。予定が入っていれば、受付期間を逃す理由が1つ減ります。
当店でいま注文できる貼り上がりとセット(実数・価格)
この記事を書いた時点で当店が注文を受けられるのは、貼り上がりが1型、自分で貼るセットが4型です(当店の税込価格・毎日自動で照合。型数は売場で確認できます)。貼る道具が入っているのは全部入りのキットだけです。
| 商品 | 中身 | 貼る人 | 送料 |
|---|---|---|---|
| スタリア × ステラック 両面(¥10,890) | スタリア+ステラック両面・FL | メーカー側 | 880円 |
| ジュニアセット エクスターV+マークV(¥9,200) | 軽い板エクスターV(83g)+マークV2枚・FL/ST | 自分 | 880円 |
| コルベル+マークV セット(¥10,900) | コルベル(95g)+マークV2枚・FL/ST | 自分 | 880円 |
| 全部入りスターターキット(¥13,900) | コルベル+マークV2枚+シート1袋+ケース+お手入れ用品 | 自分(道具込み) | 無料 |
| 上達セット コルベル+ラクザ7(¥15,900) | コルベル+ラクザ7 2枚・FL/ST | 自分 | 無料 |
セット4型はどれも中身を単品でそろえるより安く、差額はジュニアセット1,690円、コルベル+マークV 2,190円、全部入りキット3,018円、上達セット2,910円です。全部入りのキットだけは貼り付けの道具が入っているので、セットで始める家はここが入り口です。ただし同梱のシートは1袋=1枚(ラバー1枚分)なので、両面に貼るならもう1袋(330円)が要ります。ボールはどのセットも別売りです。持ち方と予算から絞るなら用具AI診断も使えます。
今すぐ確かめる手順:手元のメモに「FLかST」「貼る道具はあるか」の2行を書いてください。STならセット、道具が無ければ全部入りのキット、FLで初日に打ちたいなら貼り上がりです。
まとめ
貼り上がりラケットは、板とラバーをメーカー側で貼って届ける完成品で、選ぶ基準は「誰が貼るか」と「あとで張り替えられるか」の2つです。
- 見分け方は型番。板とラバーの名前が両方あり、ラバーが単品でも売られていれば正規の貼り上がり
- 差額は当店の実価格でシートなら670円(1袋=1枚入りを2袋)、接着剤なら1,660円。送料込みでも千円に届かない
- 貼り上がりは1回目を飛ばすだけ。80〜100時間後の張り替えは自分の手番
- 季節生産なので、春に向けて秋〜冬に予約する。日付は先行案内のページで
初日に打てる状態で持たせたい家は貼り上がり、STにしたい家や道具の扱いを最初から覚えさせたい家はセット。どちらでも2回目からは同じ道です。
今すぐ確かめる手順:この記事を閉じる前に、最初の章で書いたメモの2行を読み返してください。埋まっていれば、商品ページで見るのは「型番が2つあるか」と「FLかSTか」だけです。
用具えらびのチェックリスト(PDF)をお送りします
はじめて道具をそろえるときに「何を・どの順番で決めるか」を1枚にまとめたものです。印刷して、そのままお店で使えます。あわせて、ラバーを貼った状態で届く貼り上がり完成ラケット(来春の予約企画)の先行案内もお届けします。
