卓球のバック面のラバー|1年目はフォアと同じでよい

【本記事について】
本記事は「卓球スタートショップ」が運営する情報メディア「卓球はじめの一歩」の記事です。記事内で紹介している商品には、当店で販売しているものが含まれます。

2回目の張り替えで「バック面は何を貼るか」で迷った人へ。バック面はフォアと同じラバーでよい、が基準です。変える理由が出てきたときだけ、①厚さを1段階薄く → ②柔らかめにする → ③種類を変えるの順で1つずつ動かします。順番を守れば「何が効いたか」が分かり、順番を飛ばすと分からなくなります。

この記事では、バック面がフォア面と何が違うのか、1年目に両面同じにする理由、変えるサインの見分け方、3つの順番それぞれで当店の実物がいくらで買えるか(薄めを選べる裏ソフトは129本中40本、同じ名前の「ソフト」版は同じ値段など)、そして両面を同じ色にできない規則(ITTF 2.4.6)までをまとめます。価格は税込・2026年9月時点で、毎日自動で照合しています。

ラバーの種類そのものは卓球ラバーの種類と選び方、厚さの決め方は卓球ラバーの厚さの選び方、中学生の張り替えの回し方と費用は中学生の卓球ラバーにあります。この記事はバック面だけを掘り下げます。

まず即答|バック面は「フォアと同じ」が基準。変えるなら順番がある

バック面のラバーの決め方
  1. 1年目はフォアと同じ——同じ銘柄・同じ厚さ。違いが分からない段階で変えても判断材料が増えない
  2. 変える理由が出たら、順番は①厚さ→②柔らかさ→③種類——1回に1つだけ動かす
  3. ①厚さを1段階薄く——当店の裏ソフト129本のうち、薄め(スポンジ1.7mm以下)を買えるのは40本。値段は同じ
  4. ②柔らかめ——同じ名前に「ソフト」「FX」が付く版は、同じ値段で硬さだけ違う
  5. ③種類(表ソフト)——条件つき。戦い方が決まってから
  6. 両面同じ色は不可——片面は黒、もう片面は黒とボールの色から区別できる鮮やかな色(ITTF 2.4.6)

「バック面」とは、シェークハンドのラケットで利き手の甲側にくる面のことです。体の正面に来た球を、手の甲を相手に向けて打つときに使います。ペンホルダーではバック側の作り方が別の話になるので、卓球のペンホルダーを見てください。

今すぐ確かめる手順:いまのラケットの両面を見て、ラバーの名前と厚さの表記が同じかを確かめてください。名前はラバーのふち、厚さは買ったときの箱に書いてあります。違うものが貼ってあって、自分で選んだ覚えが無いなら、次の張り替えで両面をそろえるところから始めます。

バック面はフォア面と何が違うのか|振り幅・役割・減り方

同じラケットの表と裏でも、試合中の使われ方はまるで違います。

項目フォア面バック面
主な役割大きく振って攻める体の正面で受けて、返球を短くまとめる
振り幅大きい小さい
求められること回転と勢い当たったときの安定
減り方先に減るあとから減る
飛ばす必要厚さで威力を出す厚くして飛ばす必要がフォアほど無い

バック面は体の前で小さく振る面です。大きく振らないので、厚くして飛ばす必要がフォアほどありません。一方で、体の正面は相手の強い球がいちばん来やすい場所でもあります。「飛ばさなくてよいが、当たったときに安定してほしい」——これがバック面に求められることで、この記事の順番(厚さ→柔らかさ→種類)はすべてここから出ています。

打ち方そのものはバックハンドの打ち方、フォアとバックの持ち替えで振り遅れる原因は卓球のフォアとバックの切り替えにまとめています。用具を変える前に、この2つの記事で打ち方の側の原因を先に消しておいてください。

今すぐ確かめる手順:次の練習で、バック面で打った球が「オーバーする」のか「ネットにかかる」のか「相手の球に押される」のかを数えてください。この3つのどれが多いかで、あとの章の「変える順番」のどこから手を付けるかが決まります。

1年目は両面同じにする理由|原因を切り分けるため

始めて1年目は、フォアとバックに同じラバーを、同じ厚さで貼ってください。理由はうまくいかないときに、原因が用具か打ち方かを切り分けられるからです。

両面が同じなら、フォアは入るのにバックは入らない、という結果が出たとき、違いは打ち方にしかありません。最初から違うラバーを貼ると、「バックのラバーが合わないのか、バックの振り方が悪いのか」が分からなくなり、覚えることが倍になります卓球ラバーの厚さの選び方も同じ理由で、最初の1本は両面同じ厚さをすすめています。

ラバー2枚が付いたセットは、両面が同じ銘柄・同じ厚さで組まれています。初心者おすすめセット ¥10,900(コルベル+マークV 2枚)のような形です。1年目はこのまま使い、2回目の張り替えから、この記事の順番が出番になります。

今すぐ確かめる手順:両面同じで3か月打ってから、バック側だけミスが多いと感じるかを一度だけ振り返ってください。感じなければ、変える理由はまだありません。フォアが先に減るので、2回目の張り替えもフォアだけで済みます。

変える理由が出るのはどんなとき|3つのサイン

バック面を変える理由は、打ち方の側を直しても残るミスが出たときです。次の3つに分けて見ると、順番のどこから動かすかが決まります。

サイン起きていること最初に動かすもの
バックで打つと台から出る(オーバー)小さく振っているのに飛びすぎている①厚さを1段階薄く
振り遅れる・ラケットが重いラケット全体の重さが振り出しを遅らせている①厚さを1段階薄く(軽くなる)
相手の強い球に押される・面がぶれる当たった瞬間に球がラバーに沈まず、はじかれている②柔らかめにする

3つのどれにも当てはまらず、「相手の回転の影響を受けにくくしたい」「返球の質を変えたい」という段階に来て初めて、③の種類(表ソフト)の話になります。始めて1〜2年のうちに③まで進む人は少ないので、順番①②で足りるのが普通です。

ラバーが減っていること自体が原因のこともあります。表面がテカる・引っかかりが弱い・端が欠ける、のどれかが出ていたら、変える前に張り替えです。目安(80〜100時間)は卓球ラバーの張り替え料金と時期、判定はラバー寿命・張替え診断で確かめられます。

今すぐ確かめる手順:次の練習でバックのミスを「出た」「かかった」「押された」の3つに分けて正の字で数えてください。いちばん多い列が、上の表の最初に動かすものです。

順番①|厚さを1段階薄くする(当店で薄めを選べる裏ソフトは40本)

最初に動かすのは厚さです。ラバーの「厚さ」はスポンジの厚みのことで、薄くすると弾みが抑えられ、ラケット全体が軽くなります。バック面は小さく振る面なので、薄くしても困る場面が少ないのが、ここから動かす理由です。

当店で買える硬式用の裏ソフト(粘着を含む)は129本(まとめ買い用とラージボール用を除く)で、そのうちスポンジ1.7mm以下(表記は「中」「薄」「1.5」「1.7」など)を選べるものは40本です。厚さで値段が変わる商品はほとんど無く、薄くしても同じ値段です。

ラバー(メーカー)当店の税込価格選べる薄めの厚さフォアと同じ銘柄で薄くする例
ステラック(ニッタク)¥2,970フォア厚・バック中
スレイバー(バタフライ)¥3,5201.7フォア1.9・バック1.7
マークV(ヤサカ)¥3,520中厚・薄・極薄フォア厚・バック中厚
ロゼナ(バタフライ)¥5,5001.7フォア1.9・バック1.7
ラクザ7ソフト(ヤサカ)¥6,380中厚フォア厚・バック中厚

厚さの表記はメーカーで2通りあります。「特厚・厚・中厚・中・薄」と言葉で書くメーカーと、「2.1・1.9・1.7・1.5」とミリで書くメーカーです。指しているものは同じで、1段階=0.2mm前後と考えてください。表記の読み方と、厚すぎるときに出るサインは卓球ラバーの厚さの選び方にあります。

薄くしすぎには注意です。「薄」「極薄」はカット型や粒高など、決まった戦い方をする人の厚さで、普通のバック面で選ぶ理由はほとんどありません。1段階だけ——「厚→中厚」「1.9→1.7」で止めてください。

今すぐ確かめる手順:いまのバック面の厚さを箱で確かめて、1段階下の表記を紙に書いてください。次の張り替えでバックだけその厚さにし、3か月打って「オーバーが減ったか」「振り出しが軽くなったか」の2つだけを見ます。

フォアとバックの組み合わせで迷ったら、一度卓球ラケット診断で候補を出してみてください。両面ぶんをまとめて提案します。

順番②|柔らかめにする(同じ名前の「ソフト」版は同じ値段)

厚さを薄くしてもまだ「押される」「面がぶれる」なら、次はスポンジの硬さです。柔らかいスポンジは、当たった瞬間に球がラバーに沈む時間が長く、当たる感触が安定します。バック面に求める「飛ばさなくてよいが安定してほしい」に合う方向です。

分かりやすいのは、同じ名前で硬さ違いが出ているラバーです。値段は同じで、硬さだけが違います。

シリーズ硬め柔らかめ当店の税込価格(どちらも)メーカー公表のスポンジ硬度
ラクザ7(ヤサカ)ラクザ7ラクザ7ソフト¥6,38045〜50° / 37〜42°
ラクザX(ヤサカ)ラクザXラクザXソフト¥6,93045〜50° / 40〜45°

硬度の数字はメーカーごとに基準が違うので、ヤサカの「37〜42°」のような数字と、バタフライの「32」「36」のような数字を、そのまま比べることはできません。同じメーカーの同じシリーズの中で「小さいほうが柔らかい」とだけ読んでください。硬さの考え方の基本は卓球ラバーの種類と選び方の「ラバーの『硬さ』の選び方」にあります。

フォアをラクザ7、バックをラクザ7ソフトのように同じシリーズで硬さだけ変えると、打った感触の「系統」が両面で同じまま、バックだけが柔らかくなります。別のメーカーに飛ぶより、変わったところが分かりやすい組み方です。

今すぐ確かめる手順:いまのバック面のラバー名で、「ソフト」「FX」「S」が付く姉妹品があるかを商品ページで探してください。あれば、それが順番②の候補です。無ければ、同じメーカーの中で硬度の数字が小さいものを探します。

順番③|種類を変える(表ソフト)は条件つき

厚さと硬さを動かしても残る課題が「相手の回転に振り回される」なら、最後に種類の話になります。バック面に表ソフト(粒が外向きのラバー)を貼ると、球離れが速く、相手の回転の影響を受けにくくなります。

ただし、表ソフトは回転をかける打ち方がそのまま使えなくなるので、裏ソフトで覚えたバックハンドの一部を作り直すことになります。始めて1〜2年で選ぶ理由があるのは、戦い方(戦型)が決まって、表ソフトの性質が必要だと分かった人だけです。粒の向きで何が変わるか、片面だけ変えるときの条件、当店で買える本数は卓球の表ソフト・粒高ラバーにまとめています。戦型そのものは卓球の戦型で確かめてください。

今すぐ確かめる手順:③に進む前に、①と②を試した記録が手元にあるかを確かめてください。無ければ③はまだ早いです。順番を飛ばすと、表ソフトにして良くなったのか、たまたま打ち方が変わったのかが分からなくなります。

両面を同じ色にはできない|色の規則とバック面の色

バック面のラバーを別の銘柄にするとき、色で引っかかることがあります。規則では片面は黒、もう片面は黒ともボールの色ともはっきり区別できる鮮やかな色と決まっています(ITTF 2.4.6)。両面とも赤、両面とも黒は使えません

「フォアは赤、バックは黒」が多いのは慣習で、逆でも構いません。ただし別の銘柄を買うときは、いま貼っていない側の色を選ぶ必要があります。フォアが赤なら、バックに買うラバーは黒です。赤以外の色(青・ピンクなど)が使えるか、当店でどれだけ買えるかは卓球ラバーの色のルールにまとめています。

片面だけ張り替えるときの段取りも1つだけ。大きな大会の直前は避け、大会が終わった直後に替えると、次の大会までに慣れる時間が取れます。フォアとバックで感覚が変わる期間を、試合に重ねないためです。

今すぐ確かめる手順:カートに入れる前に、いまのフォア面の色を確かめてください。バック用に選ぶラバーは、その反対の色です。商品ページの色の選択欄で、その色が在庫にあるかまで見ます。

バック面にかかるお金|片面だけなら1回2,530円から

バック面だけを替える1回の費用は、ラバー1枚+貼り付けシート1袋です。価格をおさえたラバーならフレクストラ ¥2,200+チャックシート2 ¥330(1袋=ラバー1枚分)で2,530円マークV ¥3,520なら3,850円です。フォアと同時に両面替えるなら、この2倍です。

厚さを薄くしても、同じ銘柄なら値段は変わりません。硬さ違いの姉妹品も、上の表のとおり同じ値段です。つまり①と②の順番は、お金をかけずに試せます。お金が動くのは、③で別の種類のラバーを買うときだけです。

3年間でラバーにいくらかかるか、フォアだけ先に替えて出費を平らにする方法は中学生の卓球ラバーにまとめています。接着剤とシートのどちらを買うかは卓球ラバーの接着剤と貼り付けシートで確かめてください。

今すぐ確かめる手順:いまのバック面のラバー名を商品ページで検索し、薄めの厚さと「ソフト」版があるかを見てください。どちらかがあれば、次の1回はお金を増やさずに試せます。

よくある質問

Qバック面はフォアと違うラバーを貼るべきですか?
A.1年目は同じでよいです。違いが分からない段階で変えても判断材料が増えません。変える理由(オーバーする・振り遅れる・押される)が出てから、厚さ→硬さ→種類の順で1つずつ動かしてください。
Qバック面は薄いほうがいいのですか?
A.「薄いほうがいい」ではなく「薄くしても困りにくい」です。バック面は小さく振る面なので、1段階薄くすると弾みが抑えられ、ラケットが軽くなります。薄・極薄まで下げる理由は普通ありません。
Qバック面に柔らかいラバーを貼るのはなぜですか?
A.当たった瞬間に球がラバーに沈む時間が長く、感触が安定するからです。同じ名前の「ソフト」「FX」版は同じ値段で硬さだけ違うので、フォアと同じシリーズで柔らかめにすると変化が分かりやすくなります。
Qバック面に表ソフトを貼ると勝てますか?
A.勝ち負けの話ではありません。球離れが速く相手の回転の影響を受けにくくなる代わりに、回転をかける打ち方が使えなくなります。戦い方が決まって、その性質が必要だと分かった人だけの選択です。
Qバック面を黒にしないといけませんか?
A.決まっていません。片面が黒、もう片面が黒とボールの色から区別できる鮮やかな色であれば、どちらの面が黒でも構いません(ITTF 2.4.6)。両面同じ色は使えません。
Qバック面だけ張り替えても大丈夫ですか?
A.大丈夫です。ただしフォアのほうが先に減るので、順番としてはフォアが先になることが多いです。片面だけ替えると感覚が変わるので、大会の直前は避けてください。
Qバック面を変えたら、打ち方も変えるのですか?
A.①厚さ②硬さの範囲なら変えません。打ち方は同じまま、飛びと感触だけが変わります。③で表ソフトにした場合だけ、回転のかけ方を作り直すことになります。

まとめ

バック面のラバーはフォアと同じが基準。1年目は同じ銘柄・同じ厚さで、うまくいかない原因を打ち方の側に絞ります。

変える理由(オーバー・振り遅れ・押される)が出たら、①厚さを1段階薄く → ②柔らかめ → ③種類の順で、1回に1つだけ。当店の裏ソフト129本のうち薄めを選べるのは40本、同じ名前の「ソフト」「FX」版は同じ値段です。①と②はお金をかけずに試せます。

両面を同じ色にはできない(ITTF 2.4.6)ので、別の銘柄を買うときはフォアと反対の色を。片面だけの張り替えは2,530円から。大会の直前は避け、終わった直後に替えてください。

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