卓球のゼッケンの付け方と書き方|大きさ・記入する内容・使えるピン

【本記事について】
本記事は「卓球スタートショップ」が運営する情報メディア「卓球はじめの一歩」の記事です。記事内で紹介している商品には、当店で販売しているものが含まれます。

はじめての大会の前に、多くの親御さんが手を止めるのがゼッケンです。「大きさはこれで合っている?」「名前はフルネーム?」「シールで貼ってはだめ?」——迷うところですが、形の決まりはたいてい大会の要項に書いてあります。ゼッケンは見た目を整えるものではなく、審判と対戦相手が選手を見分けるための道具なので、形式がきちんと決められているのです。

この記事では、実際の大会要項と日本卓球協会の案内にそって、大きさ・書く内容・文字の色・付ける位置・使えるピンを順番に整理します。最後に、当日あわてないための確認手順も付けました。

ゼッケンは何のためにつけるのか

日本卓球協会は、ゼッケンを「競技者を識別するために競技用シャツの背中の中央部分につけるもの」と説明しています。つまり目的は見分けることです。

卓球の会場では、何十台もの台で同時に試合が進みます。審判も、次に当たる相手も、記録係も、背中の文字を見て「この人だ」と判断します。大きさや文字色に細かい決まりがあるのは、離れた場所から読めなければ意味がないからです。デザインの決まりではなく、読みやすさの決まりだと考えると、要項の数字の意味が分かりやすくなります。

ここを押さえれば迷わない
ゼッケンの決まりは大会ごとに要項で指定されます。この記事の数字は実際の要項から引いたものですが、出場する大会の要項が最優先です。要項は申込みのときに配られるか、主催者のサイトに載っています。まずそれを開いてください。

大きさは大会ごとに決まっている

全国中学校卓球大会の要項では、ゼッケンの形式が次のように決められています。外側の寸法だけでなく、3つの段それぞれの高さまで指定されているのが特徴です。

ゼッケンの寸法図。全体は横25.5cm×縦21cm、3段の高さは上から12.5cm・4cm・4.5cm
指定何を書くか
全体横 25.5cm × 縦 21cm
1段目高さ 12.5cm
2段目高さ 4cm都道府県名
3段目高さ 4.5cm学校名または地域スポーツ団体名

3段の高さを足すと 12.5+4+4.5=21cm で、全体の縦の長さと一致します。目を引くのは、姓の段が全体の6割を占めていることです。要項に理由は書かれていませんが、識別のためのものだと考えると、ここを小さく書いてしまうと寸法は合っていても読みにくくなります。1段目は指定された高さいっぱいに書くようにしてください。

買う前に、まず顧問の先生に聞いてください
同じ要項には「(公財)日本卓球協会作成のものが望ましい」と書かれています。ゼッケンは学校や所属チームでまとめて用意することが多いので、自分で買う前に確認するのが早道です。市販のゼッケン布も売られていますが、寸法は商品によってまちまちで(25×15cmのもの、3段でW25×H20cmのものなど)、出場する大会の指定と一致するとはかぎりません。買うときは、商品の寸法と要項の数字を並べて照らしてからにしてください。

なお、この寸法は全国中学校大会のものです。地区の大会やオープン大会では別の指定になっていることがあります。「前に使ったものがそのまま使えるとは限らない」と考えて、毎回要項を確かめてください。

参照:全国中学校卓球大会要項「その他」/公益財団法人日本卓球協会「ゼッケンについて」

何を書くか——3段の中身

日本卓球協会は、ゼッケンに記入する内容として次の項目を挙げています。大切なのは、どれも「自分で決めた呼び方」ではなく、登録したときの表記をそのまま使うという点です。

項目書く内容
会員登録のときに入力した姓。同じチーム内に同じ姓の人がいる場合にかぎり、区別できる名前の一文字を入れてよい
都道府県名会員登録を行った都道府県名
段位取得している段位の数字
チーム名称会員登録のときに入力した、ゼッケン等に表示するチーム名称

ここでつまずきやすいのが名前の書き方です。フルネームではなく姓だけが原則で、名前を足してよいのは「同じチームに同じ姓の人がいて区別がつかない」場合にかぎられます。兄弟や同姓の部員がいるときは、顧問の先生に確認してから書いてください。

学校名の表記も、思い込みで書くと合わなくなります。ある県の中学校大会の確認事項には、協会に登録する名称は「○○中学」の形にすると明記されていました。「○○中学校」なのか「○○中学」なのか——登録した表記に合わせるのが正解です。

段位の欄は空でよいことが多い
段位は日本卓球協会の昇段試験で取るもので、始めたばかりの中学生や小学生はふつう持っていません。全国中学校大会の要項でも、3段の中身は「姓・都道府県名・学校名」で、段位の段はありません。持っていない段位を書く必要はありません。

文字は黒。手書きでも構わない

日本卓球協会は文字色について、「審判、対戦相手、観客等に見易い"黒文字"が望ましい」としています。ある県の大会の確認事項でも「認識しやすい色(できれば黒)」と書かれていました。黒で書いておけば、どの大会でも問題になりません。

書く道具に指定はありません。布に書ける油性のペンで手書きして構いません。ただし、洗濯してにじむと読めなくなるので、布用のペンを使い、書いたあとしっかり乾かすことだけは守ってください。印刷サービスを使う方法もありますが、要項の寸法どおりに作ってもらえるかを先に確かめてください。

書く前に、鉛筆で当たりを取る
いきなり油性ペンで書くと、字が小さすぎたり中心がずれたりして書き直せません。先に鉛筆で薄く線を引き、段の高さの中いっぱいに字を配置してからペンでなぞってください。1段目の姓は高さ12.5cmぶんを使い切るつもりで大きく書きます。

つける位置は「背中の中央」

日本卓球協会の案内では「競技用シャツの背中の中央部分」です。ある県の大会の確認事項では、もう少し具体的に「背中の中央より上になること(肩甲骨にはさまれる形)」と指定されていました。

腰のあたりまで下げてしまうと、前かがみになったときに隠れて読めません。肩甲骨のあいだにおさまる高さを目安にしてください。左右は、背中の中心線とゼッケンの中心を合わせます。

ピンは2個で足ります
上の左右2か所を留めれば十分です。四すみ全部を留める必要はありません。ピンは布とシャツをすくうように、外から入れて外へ出すと、内側で引っかからず、着たときに痛くなりません。小さくて失くしやすいので、予備を1〜2個持っておくと当日あわてません。

ピンの選び方——使えるもの・使えないもの

意外に見落とされがちですが、ピンにも決まりがあります。日本卓球協会は「ゼッケンへのシール添付、派手なピン(光る、反射する等)の使用は不可」としています。

理由は協会の案内には書かれていませんが、卓球には相手の視界を妨げるものを身につけないという考え方があります。ラリー中に光が反射すれば目に入りますし、シールははがれて台に落ちることもあります。見た目の好みの問題ではなく、試合を成り立たせるための決まりだと考えると納得できます。

扱い
使ってよい卓球用品メーカーが売っているゼッケン用のピン。ある県の大会の確認事項では「日本卓球協会指定メーカーから販売されているものは可」「プラスチックの部分に色がついている程度までは可」とされています
使えない光るもの・反射するもの。飾りをつける加工をしてあるもの。ゼッケンにシールを貼ること

つまり卓球メーカーの売り場に並んでいるゼッケンピンを買っておけば、まず外しません。文房具店の安全ピンでも留まりますが、大きさが合わなかったり、洗濯を繰り返すとさびて布に色が移ったりします。ステンレス製のものを選ぶと長く使えます。

🛒 当店で扱っているゼッケンピン

留めるのに使うのは2個です。2個1組で売られている商品なら1セットで足ります(入数は各商品ページに記載しています)。小さくて失くしやすいので、予備を少し多めに持っておくと安心です。

ゼッケンだけでなくユニフォームにも決まりがある

ゼッケンを用意しても、シャツそのものが規定外だと出場できないことがあります。あわせて確認しておきましょう。

決まり
公認マーク日本卓球協会が主催する大会と、日本卓球ルールを適用する大会では、競技用のシャツ・ショーツ(スカート)にJTTAのマークが付いていることが必須です
体操着は不可ある県の中学校大会の確認事項では「上下とも公認のものであること(学校指定の体操着やハーフパンツ等は不可)」とされています
白は避ける全国中学校卓球大会の要項には「公認ホワイト球(プラスチック)を使用する」とあります。ボールと同じ色のシャツは見分けがつかないため使えません。ある県の確認事項でも、市販のものは選手が着用するものも白以外の色とする、とされています
買ったあとの加工公認を受けた競技用の服に、あとから刺しゅうなどの個人的な加工をすることは認められていません
メーカー名の大きさ服に入っているメーカーの商標・ネームは全面積24cm²以下。これを超えると広告の扱いになります

ユニフォームの選び方や、練習のときの服装については卓球の服装は何を着る?に詳しくまとめています。

参照:公益財団法人日本卓球協会 よくあるご質問(ルール)/同「ゼッケンについて」/ある県の中学校総合体育大会卓球競技 確認事項

前日の確認手順

当日の朝に気づくと間に合いません。前日のうちに、この順番で見てください。

確かめること
1要項を開き、ゼッケンの寸法の指定を読む
2手元のゼッケンの寸法を定規で測り、指定と合っているか確かめる
3姓・都道府県名・所属の表記が、登録した表記と一致しているか確かめる
4文字がにじんでいないか、洗濯で薄くなっていないかを見る
5ピンが2個そろっているか、さびていないかを見る(予備もあると安心)
6シャツにJTTAマークが付いているか、白でないかを見る
7実際にシャツへ留めて、背中の中央より上に来ているか鏡で見る

この7つを通せば、受付でゼッケンを理由に止められることはほぼありません。大会当日の流れそのものは卓球の大会に出てみようにまとめています。

よくある質問

Qゼッケンは自分で作ってもいいですか?
A.構いません。ただし要項で指定された寸法と段の高さに合わせる必要があります。全国中学校卓球大会の要項には「(公財)日本卓球協会作成のものが望ましい」と書かれているので、市販のゼッケン布を買うほうが確実です。
Q名前はフルネームで書きますか?
A.姓だけが原則です。名前の一文字を足してよいのは、同じチーム内に同じ姓の人がいて区別がつかない場合にかぎられます。
Q手書きでもいいですか?
A.はい。書く道具の指定はありません。布に書ける油性のペンで、黒で書いてください。洗濯でにじまないよう、書いたあとはしっかり乾かします。
Qシールで貼ってはいけないのですか?
A.日本卓球協会はゼッケンへのシール添付は不可としています。はがれ落ちたり光を反射したりして、試合の妨げになるためです。
Qキャラクターの付いたかわいいピンを使いたいのですが。
A.光ったり反射したりするものは使えません。ある県の大会の確認事項では、日本卓球協会指定メーカーが販売しているものは可、プラスチックの部分に色がついている程度までは可、飾りをつける加工をしてあるものは不可とされています。卓球メーカーが売っているゼッケンピンなら、デザインが入っていても問題になりません。
Qピンは何個いりますか?
A.2個で足ります。上の左右2か所を留めれば十分で、四すみ全部を留める必要はありません。2個1組で売られている商品が多いので、1セットで間に合います。小さくて失くしやすいため、予備を少し持っておくと安心です。
Q去年のゼッケンをそのまま使えますか?
A.学年や所属が変わっていなければ使えることが多いですが、大会ごとに指定が違います。出場する大会の要項を毎回確かめてください。
Q段位の欄には何を書きますか?
A.取得している段位の数字を書きます。始めたばかりの選手はふつう段位を持っていないので、書く必要はありません。全国中学校卓球大会の要項でも、段は「姓・都道府県名・学校名」の3つです。
Qつける位置は背中だけですか?
A.はい。日本卓球協会の案内では競技用シャツの背中の中央部分です。ある県の確認事項では、さらに「中央より上(肩甲骨にはさまれる形)」と指定されていました。

まとめ

ゼッケンで迷ったときの答えは、ほとんど要項の中にあります。全国中学校卓球大会の要項では、横25.5cm×縦21cm、姓12.5cm・都道府県名4cm・学校名4.5cmの3段と決められていました。書く内容は登録した表記のまま、文字は黒、位置は背中の中央より上です。

ピンは光るものと飾り加工のあるものを避け、卓球メーカーのものを2個(予備を少し)。シールは使いません。あとは前日のうちに、寸法・表記・にじみ・ピン・シャツを順番に確かめるだけです。ゼッケンは、慣れてしまえば10分で用意できます。

記事で挙げたゼッケンピン
ゼッケンピン ビードロ(2個入) 税込330円ヤサカ ゼッケンピン 猫だるま 税込440円レミドル・安全ピン 税込660円
(卓球スタートショップ。在庫と色・サイズは各商品ページでご確認ください)

用具えらびのチェックリスト(PDF)をお送りします

はじめて道具をそろえるときに「何を・どの順番で決めるか」を1枚にまとめたものです。印刷して、そのままお店で使えます。あわせて、ラバーを貼った状態で届く貼り上がり完成ラケット(来春の予約企画)の先行案内もお届けします。

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