卓球の試合時間|1試合は何分か、大会は何時に終わるか

【本記事について】
本記事は「卓球スタートショップ」が運営する情報メディア「卓球はじめの一歩」の記事です。記事内で紹介している商品には、当店で販売しているものが含まれます。

卓球には「1試合は何分」という規則がありません。サッカーの前後半45分やバスケットのクォーターのような時間の区切りが、競技規則のどこにも書かれていないからです。決まっているのは点の取り方だけで、試合はどちらかが規定のゲーム数を先に取った時点で終わります。

ただし、条文から「いちばん長い場合」は計算できます。1ゲームが10分続くと促進ルールという決まりが入り、そこから先は必ず終わりに向かうためです(ITTF 2.15.1)。この上限と、休憩の長さを足すと、3ゲームマッチでおよそ35分、5ゲームマッチでおよそ55分が理論上の最長になります。

この記事は「1試合が何分か」と「大会が何時に終わるか」の2つだけを扱います。大会の探し方・申込み・持ち物・当日の流れは卓球の大会に出てみように、点の数え方は卓球の点数の数え方にまとめてあります。

「1試合何分」は規則で決まっていません

競技規則には、試合の長さを直接決めた条文がありません。あるのは次の3つだけです。

条文内容
2.11.11ゲームは先に11点を取った側の勝ち。両者が10点になったら、先に2点の差をつけた側が取る
2.12.11つの試合は任意の奇数ゲームで争う(3ゲームか5ゲームか7ゲームかは大会が決める)
2.15.11ゲームが10分続いたら促進ルールに入る(両者が求めたときも同じ)

つまり時間で終わるのではなく、点で終わる競技です。だから「今日の試合は何分ですか」という質問には、規則の側から答えが出ません。答えを出すには、大会の要項で何ゲームマッチかを確かめる必要があります。

今すぐ確かめる手順:出場する大会の要項を開いて、「試合方法」「競技方法」の項目を探してください。「3ゲームマッチ(2ゲーム先取)」のように書かれています。ここが分かれば、次の章の計算が使えます。

規則から計算できる「いちばん長い場合」

時間の規定は無いのですが、上限は条文から計算できます。材料は次の4つです。

  • 1ゲームは10分で促進ルールに入る(2.15.1)=1ゲームがそれ以上ずるずる続かない
  • ゲームとゲームの間の休憩は最大1分(3.4.4.1.1)
  • タイムアウトは1つの試合につき1回・最大1分(3.4.4.2)。両者が使えば2分
  • タオルを使う短い休憩は、そのゲームに入った点の合計が6点ごと(3.4.4.1.2)
試合形式最大ゲーム数ゲームの上限休憩の合計理論上の最長
3ゲームマッチ(2ゲーム先取)330分4分約34分
5ゲームマッチ(3ゲーム先取)550分6分約56分
7ゲームマッチ(4ゲーム先取)770分8分約78分

「休憩の合計」は、ゲーム間の休憩(ゲーム数マイナス1回)とタイムアウト2回分を足したものです。ここまで長くなるのは、全ゲームが10分いっぱいまでもつれた場合だけです。実際にはまず起こりません。

大事なのは、この数字が「これ以上は長くならない」という天井だと分かることです。子どもの試合を見に行くとき、1試合が1時間半も2時間もかかることはない、と分かっているだけで予定が立てやすくなります。

今すぐ確かめる手順:要項で確かめたゲーム数を、上の表の左端と照らしてください。その行の右端が、その大会の1試合の天井です。

実際にはもっと早く終わります

1ゲームは11点先取です。1本のラリーが終わるたびに1点入るので、ゲームは最短11本のラリーで終わります。両者が点を取り合っても、20本前後のラリーで決着します。1本のラリーにかかる時間は数秒から十数秒です。

そのため、実際の試合では10分の上限に届く前にゲームが終わるのがふつうです。促進ルールが実際に発動する場面を見たことがない人のほうが多い、というくらい珍しいものです。とくに始めたばかりの人どうしの試合は、ラリーが続かないぶん、上級者の試合より短く終わります。

ただし、次の場合は長くなります。

試合が長くなるとき
  • 10対10になった=2点差がつくまで終わりません(デュース
  • 両方が守り合う戦い方=ラリーが長く続くぶん、1点に時間がかかります
  • タイムアウトを両方が使った=最大2分増えます
  • フルゲームまでもつれた=3ゲームマッチなら3ゲーム目まで、5ゲームマッチなら5ゲーム目まで

今すぐ確かめる手順:次に卓球の試合を見るとき、1ゲームが始まってから終わるまでを時計で測ってみてください。10分の上限がどれだけ余裕のある数字かが分かります。

大会が何時に終わるかは、試合数で決まる

付き添う側が本当に知りたいのは、1試合の長さではなくその日が何時に終わるかだと思います。これは1試合の長さではなく、その子が何試合するかで決まります。

試合数の決まり方
  1. トーナメント(負けたら終わり)=1回負けたらそこで終了。初出場なら1〜2試合で終わることもあります
  2. 予選リーグ+決勝トーナメント=リーグの人数ぶん(3人なら2試合、4人なら3試合)は必ずあります。そのあと勝ち上がれば追加されます
  3. 団体戦=1つの対戦の中で複数の試合をします。全国中学校大会の要項では6人制(シングルス4・ダブルス1)で、第1ステージは5試合すべてを行うと定められています

もう1つ、見落とされがちな要素があります。自分の番が来るまでの待ち時間です。台の数に対して参加者が多い大会では、1試合終えてから次の試合まで1時間以上あくことがあります。会場に入ってから帰るまでの時間の大半は、この待ち時間です。

今すぐ確かめる手順:要項の「競技方法」を見て、トーナメントか予選リーグかを確かめてください。予選リーグなら、そこに書かれた組の人数マイナス1が、最低限行う試合数です。

待ち時間のほうが長い、という前提で用意する

ここまでで分かるとおり、大会の日は「打っている時間」より「待っている時間」のほうがずっと長くなります。用意するものも、それに合わせて考えます。

  • 飲み物は多めに。体育館は夏は暑く、冬も動けば汗をかきます
  • タオルは2枚。試合中に使うものと、汗を拭いて冷えを防ぐものは別にすると快適です
  • 軽く食べられるもの。昼をまたぐ大会では、食事の時間が読めません
  • 羽織るもの。待っている間に体が冷えると、次の試合の出だしで動きが硬くなります
  • 座って待つ場所の用意。観客席が無い会場もあります

タオルについては規則にも関係があります。汗を拭くための短い休憩はそのゲームに入った点の合計が6点ごとと決まっています(ITTF 3.4.4.1.2)。それ以外のタイミングでは、自由に拭けるわけではありません。コート脇に置いておける小さめのタオルがあると、この短い時間で拭き切れます。

持ち物の全体像は卓球の大会に出てみようのリストにまとめてあります。

今すぐ確かめる手順:カバンにタオルが何枚入っているか数えてください。1枚なら、もう1枚足しておくと当日に困りません。

迎えの時間をどう決めるか

「何時に迎えに行けばいいか」を決めるのに、試合時間から逆算するのは向きません。負ければ早く終わり、勝てば長く残るためです。同じ大会でも、その日のうちに終わる時刻は人によって変わります。

現実的な決め方は次の3つです。

迎えの時間の決め方
  1. 要項に書かれた「終了予定時刻」を上限にする。多くの要項に目安の記載があります
  2. 終わったら連絡してもらう約束にする。会場によっては通信が届きにくいので、連絡できる場所も決めておきます
  3. 顧問や引率の先生に、解散の予定を確かめる。学校でまとまって動く場合は、個人の試合が終わっても解散まで残ります

初めての大会では、予定より早く終わる可能性のほうが高いと考えておくほうが安全です。1回戦で負けると、午前中で終わることもあります。そのときに何時間も1人で待たせないよう、早いほうの想定も決めておいてください。

今すぐ確かめる手順:要項の最後のほうにある「日程」「タイムテーブル」を見て、開始時刻と終了予定時刻を書き出してください。その2つの間のどこかで終わります。

よくある質問

Q. 1試合は平均で何分くらいですか?
A. 規則に時間の定めが無く、平均を示した公式の資料もないため、当サイトでは平均の数字を出していません。代わりに、条文から計算できる上限(3ゲームマッチで約34分、5ゲームマッチで約56分)を目安にしてください。

Q. 時間切れで負けになることはありますか?
A. ありません。1ゲームが10分続くと促進ルールに入りますが、これは進行を早めるための決まりで、その時点の点数で打ち切るものではありません。勝敗は点数で決まります。

Q. 促進ルールとは何ですか?
A. 1ゲームが10分続いたときに入る決まりです(ITTF 2.15.1)。サーブが1本交代になり、レシーブ側が1回のラリーで13回返球するとレシーブ側の得点になります(同 2.15.4)。ただしすでに合計18点が入っているゲームには導入されません(同 2.15.2)。

Q. 試合と試合の間はどれくらいあきますか?
A. 大会の進行によります。台の数と参加人数で決まるので、要項からは読めません。会場に着いたら進行表を確認してください。

Q. 何ゲームマッチかは、どこを見れば分かりますか?
A. 大会の要項の「競技方法」または「試合方法」です。3ゲームマッチなら2ゲーム先取、5ゲームマッチなら3ゲーム先取と書かれます。

まとめ

この記事のまとめ
  1. 卓球に「1試合何分」の規定は無い。点で終わる競技です
  2. 上限は計算できる=3ゲームマッチで約34分、5ゲームマッチで約56分
  3. 実際は上限よりずっと早く終わる。促進ルールが出る試合はまれです
  4. その日が何時に終わるかは、試合数と待ち時間で決まる
  5. 迎えの時間は、要項の終了予定時刻を上限にして、早く終わる場合も決めておく

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