卓球のグリップテープ|巻いていいのか・巻き方・要らない人

【本記事について】
本記事は「卓球スタートショップ」が運営する情報メディア「卓球はじめの一歩」の記事です。記事内で紹介している商品には、当店で販売しているものが含まれます。

ラケットのグリップにテープを巻いていいかどうかは、競技規則にはっきり書いてあります。巻いてかまいません。「ラケットを持つためのハンドルを形づくるのに適した材料は、付け加えてよい」(ITTF 2.4.4)、「ハンドルにいちばん近く、指で握る部分は、覆わないままでも、どんな材料で覆ってもよい」(同 2.4.5)とあるからです。公式戦でも巻いたまま出られます。

ただし1つだけ気をつけることがあります。ラバーの端にかかるように巻いてはいけません。ラバーのメーカー名とマークは、ハンドルにいちばん近いところではっきり見えていなければならない、と別の条文(同 3.2.1.3)で決まっているからです。テープでそこを隠すと、用具の検査がある大会で指摘されることがあります。

この記事では、巻いていい根拠・巻くと何が変わるか・巻き方・巻かなくていい人を順に整理します。握り方そのものを知りたい方は卓球のラケットの正しい握り方を先にご覧ください。テープは握り方の代わりにはなりません。

巻いていいのかは、規則に書いてあります

「テープを巻いたら反則になるのでは」と心配する人がいますが、根拠になる条文は2つあり、どちらも巻くことを認めています。

条文何が書いてあるか
2.4.4ブレードと打球面の材料は継ぎ目なく均一な厚さでなければならない。ただしラケットを持つためのハンドルを形づくるのに適した材料は、付け加えてよい
2.4.5打球面の材料はブレードの端までとする。ただしハンドルにいちばん近く、指で握る部分は、覆わないままでも、どんな材料で覆ってもよい
3.2.1.3ラバーは、ITTFのマーク・番号・供給者名・ブランド名が、ハンドルにいちばん近いところではっきり見えるように貼らなければならない

つまり、グリップの部分は自由、ラバーの部分は自由ではないということです。この線引きさえ守れば、巻き方も色も本数もとがめられません。テニスやバドミントンのように「厚さの上限」も決められていません。

今すぐ確かめる手順:自分のラケットのグリップを見てください。木がむき出しなら何も巻かれていません。すでに布や合成皮革が巻かれている場合は、それが元からの仕様(貼り革)です。その上から重ねて巻くこともできます。

巻くと何が変わるのか(変わらないことも)

テープを巻いて変わるのは、次の4つです。

巻くと変わること
  1. 汗をかいても手の中で回らなくなる。表面に細かい凹凸があるので、濡れた手でも指がかかります
  2. グリップが少し太くなる。1枚でおよそ1mm前後。手が大きい人には握りやすくなります
  3. 角の当たりがやわらぐ。シェークハンドの角が手のひらに食い込む感じが減ります
  4. 木が汗を吸わなくなる。汗を吸った木は黒ずんで、やがて表面がざらついてきます

逆に、打球そのものは変わりません。球の飛び方・回転・スピードを決めているのはラバーとブレードで、グリップは手とラケットのつなぎ目にすぎないからです。「テープを巻いたら球が速くなる」ということはありません。変わるのは握りが安定するかどうかだけです。

逆にいえば、握りが安定していない状態は、打ち方の練習の土台が崩れているということです。毎回ちがう場所を握っていると、同じ振り方をしても球が同じところに飛びません。握り方の記事で「毎回同じ場所を握る」と書いているのは、そのためです。

今すぐ確かめる手順:ラケットを30秒握り続けて、手を開いてください。手のひらが汗で光っていて、グリップに湿った跡がつくなら、テープの効果が出やすい手です。乾いたままなら急いで巻く必要はありません。

巻く前に確かめること=ラバーのマークを隠さない

この記事でいちばん伝えたいのはここです。テープはグリップの範囲で止めて、ラバーの上まで巻き上げないでください。

ラバーの根元、ちょうどグリップとの境目のあたりには、メーカー名・商品名・ITTFのマーク・番号が印刷されています。規則(3.2.1.3)は、これらがハンドルにいちばん近いところではっきり見えるように貼ることを求めています。用具の検査がある大会では、審判がここを見ます。テープで隠れていると、その場ではがすことになります。

巻き上げすぎで起きること
  • ラバーのマークが隠れる = 検査で指摘される
  • テープの糊がラバーの端に付く = はがすときにラバーの端がめくれる
  • ラバーの端が浮く = そこから徐々にはがれてくる

グリップと打球面の境目には、多くのラケットで木の段差があります。その段差の手前でテープを終えると覚えてください。迷ったら、ラバーには一切かけないほうが安全です。

今すぐ確かめる手順:いま使っているラケットの、グリップとラバーの境目を見てください。ラバーの端にメーカー名やマークが印刷されていますか。その文字が読める状態を保つ、というのが守るべき線です。

巻き方の手順

道具は要りません。テープ1本と、乾いた布があれば5分で終わります。

巻く手順
  1. 古いテープがあればはがす。糊が残ったら、乾いた布で拭き取ります
  2. グリップを乾いた布で拭く。汗と皮脂が残っていると、すぐに浮いてきます
  3. グリップの末端(いちばん手前)から巻き始める。斜めに傾けて、前の巻きに3分の1ずつ重ねます
  4. 引っぱりながら巻く。ゆるいとすぐ動きます。ただし切れるほど引っぱらないこと
  5. ラバーの手前で止める。木の段差の手前が目安です
  6. 終わりを付属のシールで留める。付いていない場合は、余りを切ってから留めます

もっと太くしたいときは、下に1周だけ余分に巻いてから本巻きをします。細いままにしたいときは、重ねる幅を減らして薄く巻きます。ペンホルダーの場合も同じ手順で巻けますが、親指と人差し指が当たる面は薄いほうが感覚が出やすいので、重ねを少なめにするのが無難です。

今すぐ確かめる手順:巻き終わったら、いつもの構えで握ってください。指の位置が巻く前と同じところに来ていれば成功です。指がずれるなら太すぎです。1周ぶん減らして巻き直します。

巻かなくていい人

全員に必要なものではありません。次に当てはまるなら、そのまま使ってかまいません。

巻かなくていい場合
  • 手が乾いているほうで、練習中も滑らない
  • いまの太さで指の位置が毎回そろっている
  • 始めたばかりで、まだ握り方が固まっていない(太さを変えると、握り方の判断がしにくくなります)
  • もともと貼り革が巻かれていて、傷んでいない

とくに3つめは大事です。始めて数週間は、握りが安定しないのが普通で、それはテープの問題ではありません。先に握り方を決めて、それでも滑るときにテープを足すという順番にすると、原因が切り分けられます。順番を逆にすると、うまく打てない理由が握り方なのか太さなのか分からなくなります。

今すぐ確かめる手順:10分ふつうに打ってから、手のひらとグリップを見てください。グリップが湿っていて、打っている最中に握り直した記憶があるなら巻く価値があります。どちらも無ければ、いまは必要ありません。

交換の目安

グリップテープは消耗品です。次のどれかが出たら替えどきです。

  • 表面の凹凸がつぶれて、つるつるしてきた
  • 汗を吸って黒ずみ、硬くなってきた
  • 端がめくれて、巻きがずれるようになった
  • においが気になるようになった

週に数回打つ人で、数か月から半年ほどが目安になります。ただし手汗の量で大きく変わるので、日数ではなく手ざわりで決めてください。1本あたり数百円なので、迷ったら替えたほうが早く解決します。

ラバーやラケットの手入れとまとめてやると忘れません。手入れの全体像は卓球ラバーの手入れ方法にまとめてあります。

今すぐ確かめる手順:親指の腹でグリップの表面をこすってください。細かい引っかかりを感じるなら、まだ使えます。つるっと滑るなら交換です。

当店で買えるグリップテープ

当店で扱っているグリップテープは次の2つです。価格は毎日自動で照合しています。

商品メーカー税込価格色の数
グリップテープニッタク¥4403色
ソフトグリップテープ2バタフライ¥4951色

色を選べるものは、部活で同じラケットが並んだときの目印になります。同じ機種を何人も使っている部では、取り違えが実際に起きます。ラケットに名前を書くより手軽で、あとから変えられるのが利点です。

単体では小さな買い物なので、ラバーの手入れ用品や張り替えのときのサイドテープなど、消耗品とまとめて頼むと送料の面で無駄がありません。

よくある質問

Q. テニスやバドミントンのグリップテープは使えますか?
A. 規則は材料を限定していないので、貼ること自体は問題ありません。ただし卓球のグリップはテニスより短く細いので、幅が広すぎて重ねが合わないことがあります。長さも余ります。卓球用のほうが扱いやすいです。

Q. 巻くと重くなりますか?
A. 数グラムです。ラケットの重さの表示はグリップを含んだ数字なので、感じ方には個人差があります。重さが気になるほど巻くのは、重ねすぎです。

Q. ペンホルダーでも巻けますか?
A. 巻けます。ただし親指と人差し指が直接当たる面は感覚が出にくくなるので、薄く巻くか、当たらない側だけに巻く人もいます。

Q. 何色を選んでもいいですか?
A. グリップの色に決まりはありません。色が決められているのは打球面で、片面は黒、もう片面は黒とボールの色の両方とはっきり区別できる色と決まっています(ITTF 2.4.6)。グリップは対象外です。

Q. はがしたあとにベタベタが残ったら?
A. 乾いた布で強めにこすると取れることが多いです。取れないときは、木の部分だけを固く絞った布で拭いて、しっかり乾かしてから新しいテープを巻きます。ラバーには水気を近づけないでください。

Q. 貼り革が付いているラケットにも巻けますか?
A. 巻けます。その場合は貼り革のぶんだけ太くなるので、薄めに巻くか、重ねを少なくして調整してください。

まとめ

グリップテープは、規則が明確に認めている数少ない「自分で変えていい部分」です。迷ったら巻いてみて、合わなければはがせば元に戻ります。ラバーのように貼り直しがきかないものではありません。

この記事のまとめ
  1. 巻いてよい(ITTF 2.4.4・2.4.5)。公式戦でも巻いたまま出られる
  2. ラバーのマークを隠さない(同 3.2.1.3)。木の段差の手前で止める
  3. 変わるのは握りの安定だけ。打球の性能は変わらない
  4. 始めたばかりの人は、先に握り方を決めてから足す
  5. つるつるしてきたら交換。日数ではなく手ざわりで決める

握り方そのものに不安があるときは、お問い合わせフォームから相談していただくこともできます。当サイトの運営者が卓球のレッスンを行っています。

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