卓球ラケットの選び方|初心者向けに4つの軸で解説

【本記事について】
本記事は「卓球スタートショップ」が運営する情報メディア「卓球はじめの一歩」の記事です。記事内で紹介している商品には、当店で販売しているものが含まれます。
この記事は「選び方の考え方」の解説です。具体的な機種名から知りたい方は、実際に買えるモデルだけで選んだ 初心者向けラケットおすすめランキングTOP5 をご覧ください。質問に答えるだけで候補を絞れる無料の卓球ラケット診断もあります。

「初心者用のラケットってどう選べばいいの?」と迷う方は多いはず。卓球のラケットは握り方・重さ・素材で打ちやすさが大きく変わります。この記事では、最初の1本を失敗なく選ぶためのポイントを初心者目線でていねいに解説します。

① 握り方で選ぶ

シェークハンド

握手するように持つタイプ。両面で打て、バックハンドも打ちやすいため現在の主流です。迷ったらこちらを目安にすると失敗が少なくなります。

ペンホルダー

ペンを持つように握るタイプ。手首が柔らかく使え、台上の細かいプレーが得意な反面、バック側の対応に少しコツが要ります。

② 重さで選ぶ

重いラケットはパワーが出ますが、振り遅れや疲れの原因にも。初心者は軽め〜中程度の重さが扱いやすく、長く練習しても疲れにくいです。実際に持ってみて軽く感じるくらいがちょうど良い目安です。

数字で言うと、ラケット本体は75〜85gが入門の目安です。ここにラバーを表裏2枚貼ると80〜100gほど増えるので、完成した状態では155〜185gくらいになります。商品ページに書かれているのは本体だけの重さなので、「思ったより重い」となりやすいのはこの差が理由です。本体で85gを超えるものを選ぶと、貼り上がりで190gに近づいて振り遅れやすくなります。

③ グリップ形状で選ぶ

卓球ラケットのグリップ形状3タイプ(フレア・ストレート・アナトミック)の比較図
図解:グリップ形状は3タイプ。迷ったら定番の「フレア(FL)」でOK

シェークハンドのグリップはFL(フレア・末広がり)・ST(ストレート)・AN(アナトミック)の3種類。中でもFLは手にフィットしやすく、初心者に最も人気の定番形状です。

  • FL(フレア):先が末広がりで手にフィット。握る位置が自然に一定になるので、毎回同じ握りを作りやすいのが利点です。迷ったらこれ
  • ST(ストレート):先まで太さが一定。フォアとバックで握りを持ち替えたい人や、手の大きい人に向きます。
  • AN(アナトミック):中央がふくらむ波形。手のひらに吸いつく感触ですが好みが分かれるので、経験者向けです。

卓球のラケットは、テニスと違ってグリップの太さ違い(サイズ展開)がほとんどありません。小学生から大人まで同じグリップを使うので、太さで迷う必要はありません。太い・細いと感じたときだけ、グリップテープを巻いて調整します。

④ ラバーとの「組み合わせ」で選ぶ

ラケット本体の両面にラバーを貼って完成することを示す分解図
図解:ラケット本体に両面のラバーを貼って完成形になる

本格ラケットは、本体と別売りのラバーを組み合わせて使います。初心者は、定番の本体+扱いやすいラバーがひとまとめになった「スターターセット」から始めるのが近道。貼り付けは貼り方ガイドを見ながらご自身で行います(接着剤は別途必要です。貼り付けシート・ケース・お手入れ用品まで付くのは「全部入りスターターキット」のみ)。慣れてきたら、好みのラバーを選んで組み替える楽しみも出てきます。

ワンポイント
カーボン入りのラケットは弾みが良く、軽い力でもボールが飛びます。「もう少しスピードがほしい」と感じたらカーボン系がおすすめです。

予算別:実際に買えるモデル(打ち始めるまでの合計)

ここまでの基準を、実際の商品に当てはめます。金額は打ち始めるまでに必要な合計=ラケット+ラバー2枚+接着剤です。ラケット単体の値段だけで予算を組むと、あとから5,000円前後たりなくなります。ここがいちばん多い失敗です。

打ち始めるまでの合計構成こんな人に
¥10,850ジュニアセット(エクスターV 軽量+ラバー2枚) ¥9,200 + 接着剤 ¥1,650小学生・力に自信がない方。軽くて振り切れます
¥12,550初心者おすすめセット(コルベル+マークV) ¥10,900接着剤 ¥1,650中高生の最初の1本。いちばん選ばれる価格帯
¥13,900全部入りスターターキット ¥13,900(貼り付けシート・ケース・お手入れ用品まで込み)買い忘れをなくしたい方。これ1つで始められます
¥17,550上達セット(コルベル+ラクザ7) ¥15,900 + 接着剤 ¥1,650長く使いたい方・部活で攻撃の主力を目指す方

接着剤は1本で何度も使えるので、次の貼り替えでも買い直す必要はありません。なお合計12,000円(税込)以上で送料無料(それ未満は全国一律880円)。おすすめセットは接着剤と一緒に買えば12,550円で送料無料になります。

ラケットを自分で選びたい場合

セットではなく1本ずつ選びたい方は、ランキング上位の入門モデルが候補です。いずれも弾みすぎず、最初のフォームを作りやすいタイプです。

ただし単品で組むと、ラケット+マークV(¥3,520×2枚)+接着剤 ¥1,650 で合計は14,600〜15,500円ほどになります。同じコルベル+マークVの組み合わせでも、単品で買うと14,740円、セットなら12,550円で、セットのほうが2,190円安くなります。こだわりがなければセットで十分です。

どれを選ぶか決めきれないときは、5つの質問に答えて予算に合う組み合わせを1つに絞るのが早道です。5本を順位で比べたい方は初心者向けラケットおすすめランキングTOP5もどうぞ。

中古・おもちゃセット・100均のラケットはあり?

「まずは安く始めたい」と考えたとき、候補になるのが中古品・量販店のレジャーセット・100均のラケットです。結論から言うと、家族の遊びなら十分。部活や教室で続けるつもりなら遠回りになりやすい選択です。

中古(フリマアプリ・リサイクルショップ)

ラケット本体(木の部分)は長持ちしますが、ラバーは消耗品です。使用感のある中古はラバーの寿命が残っていないことが多く、結局ラバー2枚の貼り替えが必要になります。ラバーの状態を写真で見極めるのは経験者でも難しいので、初心者の1本目にはおすすめしません。ラバーの寿命の見分け方はラバーの張り替え時期の記事で詳しく解説しています。

量販店のレジャーセット・100均のラケット

ラバーがあらかじめ貼られた低価格のセットは、ラバーの貼り替えができない構造のものがほとんどです。回転がかかりにくいため、卓球部や教室で使うとフォームに癖がつきやすく、上達すると結局買い替えることになります。(入部してからの1年の流れは卓球部の1年間にまとめています。)また、公式大会では公認ラバーが必要になる場合があり、レジャー用ラケットでは出場できないことがあります(大会要項で確認してください)。

なお、同じ「はじめからラバーが貼られている」ものでも、貼り替えができる本格的な貼り上がり完成ラケットは別物です。ただし春に生産される季節商品で、当店でも通年の在庫はありません。来春の予約企画は貼り上がりラケットの先行案内リストで受付開始をお知らせします(開始は2026年11月ごろの予定・登録は無料)。

迷ったらこの基準で

  • 家で遊ぶだけ → レジャーセットや100均でOK。壊れても惜しくありません。
  • 部活・教室で続ける → 上の「予算別」で紹介した、ラバーを貼り替えられる初心者向けセットが結局いちばん安上がりです。必要なものを一式そろえる手順は準備リストの記事にまとめています。

メーカー別の特徴と「板」の選び方

もう一歩踏み込んで選びたい人向けに、ラケットの「板(ブレード)」の考え方とメーカーごとの特徴を補足します。

板の構成で選ぶ(初心者は木材5枚合板)

  • 木材5枚合板(初心者に最適):弾みが穏やかで、自分で振って飛ばす感覚が身につく。手打ちのクセを防げます。
  • 特殊素材入り(カーボン等):軽い力でもよく飛ぶ反面、ミスも大きくなりやすい。基礎が固まってから。
  • 単板:1枚板。主にペン用で重く弾むため上級者向け。

「買って後悔した」という声で目立つのが弾みすぎるラケット。最初は木材合板で“振り切る”感覚を覚えるのが上達の近道です。

メーカー別のざっくり特徴

  • ニッタク:国産大手。入門〜上級まで幅広く、初心者向けの定番が豊富。
  • バタフライ:国内最大手。品質が高く価格帯は上め。張本智和選手など多くのトップ選手が使用。
  • ヤサカ:ロングセラーのラバー「マークV」で有名。
  • ヴィクタス(VICTAS):TSPから続く国内メーカー。「スワット」など初心者向けラケットや「V」シリーズのラバーが人気。

スペック表の見方(重さ・板厚・合板)

商品ページのスペックはここだけ見ればOKです。

項目初心者の目安理由
重さ75〜85g(軽め)振り遅れずフォームが安定する
合板構成木材5枚合板弾みが穏やかでコントロールしやすい
板厚5.5〜6.0mm薄めは球持ちがよく回転をかけやすい
グリップFL(フレア)くびれがあり握りが安定。迷ったらFL
カーボン入り最初は不要よく弾む分、ミスも大きくなりがち

スピード表記が「ミッドスロー〜ミッド」程度のモデルを選ぶと、弾みすぎて後悔しにくくなります。

買う前にチェックしたい「相性」と最初のお手入れ

スペックや握り方が決まっても、最後は「自分の手に合うか」と「長く気持ちよく使えるか」で満足度が変わります。ここでは、ほかの記事ではあまり触れない実践的なポイントをまとめました。

選ぶときの最終チェック3つ

  • 重心(バランス)を感じる:同じ重さでも、先端寄りに重みを感じるものは振ると重く、グリップ寄りは軽快に感じます。手に取れる場合は、軽く振って「振り抜きやすいほう」を選ぶと失敗しにくいです。
  • 握ったとき指がはみ出さないか:手の小さい方はグリップが太いと力みやすくなります。FLでも太さに差があるので、フィット感は実物で確かめると安心です。
  • ラバーとの組み合わせで考える:ラケットの弾みはラバーでも変わります。最初の1本は、ラケットもラバーも「やさしめ」でそろえるとコントロールしやすいです。詳しくはラバーの種類と初心者向けの選び方もあわせてご覧ください。

新しいラケットを長持ちさせるコツ

木の板でできているため、湿気や衝撃に弱いのが卓球ラケットです。次の習慣で打球感がぐっと長持ちします。

  • 使い終わったら専用ケースに入れて保管する(直射日光・高温の車内は避ける)。
  • 地面や台にぶつけてエッジを欠けさせない。気になる方はサイドテープが保険になります。
  • グリップが手汗で滑るときは、しっかり乾かしてから収納すると傷みにくいです。

用具一式の全体像や買う順番を整理したい方は、卓球を始めるのに必要なもの|初心者の準備リスト卓球初心者ロードマップも参考になります。

🛒 一緒にそろえたいもの

卓球は「ラケット1本あればOK」ではなく、打つ・運ぶ・守る・試合に出るまで考えると、いくつかの用具を一式でそろえると安心です。ここでは初心者の方がつまずきやすいポイントごとに、代表的なアイテムをまとめました。どれも卓球スタートショップで取り扱っています(多くはメーカーお取り寄せのため、ご注文から発送まで通常5〜10営業日ほどいただきます。在庫状況は各商品ページでご確認ください)。

必須ラバーは裏表で2枚必要(スターターセットなら2枚付属・貼り付けはご自身で行います)

片面は黒、もう片面は黒とはっきり違う色(赤など)を1枚ずつそろえます。当店の取扱いは赤・黒なので、赤と黒の組み合わせが基本です。

必須ラケットケース(持ち運び・保護に)

練習用練習球(多球)(大会の試合球は会場が用意することが多いので、まずは練習球を)

早めに卓球シューズ(屋内専用)(試合は屋内用シューズが必要。卓球専用でなくても構いません)

動ける服装でウェア(シャツ+ショーツ+ソックス)

普段の練習は動きやすい運動着で十分です。日本卓球協会が主催・公認する大会では、JTTA公認マーク入りのユニフォーム(シャツ・ショーツ)が必要になることが多く、市民大会やオープン大会は規定がゆるやかなこともあります。出場が決まったら大会要項の服装規定をご確認ください。

あると安心サイドテープ(エッジ保護)

自分で貼るなら必須接着剤(全部入りキットには塗らずに貼れる貼り付けシートが付属。通常のスターターセットでは接着剤が別途必要です)

あると上達メンテ用品(ラバーが長持ち)

何を買えばいいか迷ったら、まずはここから。

スターターセット(ラケット+ラバーが一度にそろう本命)/予算重視のスターター
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打ち方や用具の相性が不安な方は、当サイトの運営者によるマンツーマンレッスン(60分5,000円)もご検討ください。最初の一式選びも相談できます。

👉 ラバーは消耗品です。張り替えの目安と費用はこちら
卓球ラバーの張り替え時期と貼り方|寿命の目安・道具・年間費用

よくある質問

Q. 高いラケットほど上達する?

A. 必ずしもそうではありません。初心者のうちは扱いやすい入門〜中級モデルで基礎を固めるのが一番の近道です。

Q. ラバーの色は赤と黒どっち?

A. ルール上、両面で色を変える必要があります(片面は黒、もう片面は赤などの鮮やかな色)。セット付属のラバーは赤・黒の2枚組なので、そのまま貼ればルールを満たせます。

まとめ

最初の1本は「シェークハンド・軽め・FLグリップ」を目安に選ぶと失敗が少なくなります。本命は5枚合板で扱いやすいモデル(ランキングTOP5の1〜3位=エンジェント/ウイングライト/ライジング2)です。記事の中ほどで紹介した木材7枚の「ファクティブ7 FL」やカーボン入りの2本は一歩進みたい人向けなので、基礎が固まってからご覧ください。

なお、ここまでの4つの基準(握り方・重さ・グリップ形状・ラバーとの組み合わせ)を自分に当てはめるのが難しいときは、5つの質問に答えて最初の1本を絞り込むのが早道です。予算を選ぶと、ラバーと接着剤まで含めた合計金額つきで組み合わせを1つ提案します。